「スマホは人気で買うな!」吉本 佳生
2014/10/07|

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【私の評価】★★★★★(90点)
内容と感想
■エコノミストの吉本さんが教えてくれる
価格の秘密です。
価格設定は、非常に重要です。
その価格設定で、
売上が大きく変わることも。
だからこそ、
身近にある商品の価格を
考えてみることが大事なのです。
・「東京ディズニーリゾート」と「マクドナルド」の価格戦略・・主力商品は値上げする一方で、期間や客層を限定した割引(値引)をする(p128)
■映画館の価格設定、
飛行機の価格設定、
マクドナルドの価格設定、
それぞれ特徴があります。
それらはすべて、
企業が考えに考え、
実験して作り出したもの。
その価格設定の本質を知ることは、
その商売の本質を知ることと
同じなのです。
・家電量販店・・どんな目的で、独自の仕様変更をしてもらっているのでしょうか?・・「他店との価格比較」をやりにくくするため(p98)
■ちなみにタイトルの
「スマホは人気で買うな!」の意味は、
つながり易さも考えようということ。
物の価値は多角的に考えないと、
間違えます。
吉本さん、
良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・飛行機であれば、・・残り物を安く売っています・・・映画の場合・・・シネコンは、座席が余っても、料金を変えるのではなく、座席数を変えて対応しています(p46)
・多くの映画館が、・・・女性の鑑賞料金を安くする「レディースデー」を設けています・・・低所得グループには価格に敏感な人―安くないと買わない人が多いとみて、グループ別の価格差別をおこなうことが有効です。そして日本では、女性の賃金は平均で約3割も男性より低いのです(p64)
・Macユーザーに対し、より高い部屋を表示する旅行予約サイトが、実際に存在する(p66)
・コンクリートブロックのうえに乗せただけのカラオケボックス・・・あれは、値上がりを期待して土地を買ったあと、実際に値上がりして売るまでのあいだ、そのために借りた資金の金利ぐらいは稼ごうと、カラオケボックスをやっているんだよ(p170)
・ヘッジファンドや投資銀行が裁定と称してやっているのは、たとえばドイツ国債とフランス国債のように、"よく似た金融商品"が、同じ時点で異なる価格になっていることを利用して、儲けようとするものです・・本当は「損失の怖れのリスクのある投機」です(p168)
・資産運用で「安全性」を重視するなら、絶対に覚えておくべきことがあります。安全にT年の運用をする場合、その利回りが「T年物の国債の利回り」を上回ることはない(p180)
・他の金融機関の住宅ローンへの借り換え・・もっと有効は方法があります・・・借り換えの勧誘を受けていることを口実に、いま借りている金融機関に金利を下げてもらう(p188)
日本経済新聞出版社
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【私の評価】★★★★★(90点)
目次
1章 価格の基本を知ろう
2章 大きいことはいいことだ?
3章 価格差別のことを学ぼう
4章 ライバルとの戦い
5章 価格戦略の応用
6章 個人にとっての経済
7章 マネー世界の論理と計算
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