「デカい態度で渡り合え!―世界中で通用する人間関係10のルール」近藤 藤太
2006/04/17公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(92点)
●神田昌典氏の「人生の旋律」※でその人生が紹介されていた
伝説の実業家 近藤 藤太氏の著作です。
※「人生の旋律」神田昌典氏⇒ http://www.1bk.biz/jinsei.html
●内容は、世界でも通用する人間関係のルール10なのですが、
近藤氏の体験談を通して楽しく、
説得力ある内容になっています。
・あなたが初対面の欧米人と会い、友人になりたい、
一緒に仕事がしたいと思ったら、
「親愛の心」を込めて相手の目、
瞳孔の奥までジーッと見る。
要するに催眠術をかけるのです。(p112)
●例えば、ネゴの前には相手のことをしっかりしらべて、
相手の得意なことを話させるなど、
実際のケースを解説付きで教えてくれます。
・事前工作は英語で"info-getting step"(情報収集ステップ)と
いっていますが、相手側の会社、経営者、役員、幹部の
informationをがっちり集めて検討し、
頭に入れることです。(p165)
●「デカい態度で渡り合え!」とはすごいタイトルですが、
本当の意味は、日本人がデカいと思うくらいの態度が、
欧米人には普通の態度ということなのです。
外務省の人に読ませたいという著者の思いは、
ごもっともですね。
・「謙遜」は日本人の美徳の1つです。
しかし、謙遜も度が過ぎますと、欧米人、
特に英国人にとっては逆効果となり
「日本人ならびに日本に対する軽べつ心と不信感」
が強くわいてくるのです。(p119)
●ビジネスはグローバル化しています。
著者の実体験に裏打ちされた
海外でのコミュニケーションの秘訣は、本物です。
近藤 藤太氏のパワーに圧倒されて★5つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・確かに、日本のお辞儀は格調高く美しいマナーです。
しかし、文化の違う外国に行って不必要に頭を下げると・・・
お世辞を使ってペコペコしている、などと感じる。
そして、曲解するのです。(p114)
・時ごろはパリ、特にローマにはゴマンといる。
いわゆる女のヒモ。女にたかって
生きている寄生虫のような存在です。・・・
特筆すべきは、日本の女性、特に中年女性は人気がある・・
断固として「No!」と言わない、
反撃しない、男性同様ニヤニヤする・・・(p146)
・我々大和民族は平和な農耕民族ですから、
何かことが起きますと、まあまあと
いさめて「ケンカさせない」。
だから建設的な「ケンカの仕方」を
しらないのです。そして相手国から
「腰抜け」のレッテルを
貼られることになるのです。(p183)
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【私の評価】★★★★★(92点)
■著者経歴・・・近藤 藤太
国際トラブルシューター。1916年生まれ。父親の転勤のため、
3歳から4年間ニューヨークで生活する。大学卒業後、GHQ
国際貿易部勤務。カメラ、時計、精密機器の輸出業を行う。
1950年貿易会社「KONDO&CO.」を設立。「英国
海陸空軍協会」の日本購買代行に任命される。1955年より
32年間、故岸信介総理大臣の渉外担当側近を務める。
1970年経営不振で貿易会社を廃業。コンサルタントとなる。
1988年豪州に移住し、2004年逝去。
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