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「ローマ人の物語〈21〉危機と克服〈上〉」塩野 七生

2006/01/06公開 更新
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ローマ人の物語〈21〉危機と克服〈上〉 (新潮文庫)


【私の評価】★★☆☆☆(69点)


要約と感想レビュー

●紀元68年から69年に、
 帝政ローマでは、内乱などにより
 3人の皇帝が入れ替わります。


 バルバ→オトー→ヴィテリウスと
 数か月で皇帝が入れ替わるのです。


・人間が人間を裏切るのは、恐怖よりも軽蔑によってである(p97)


●このようなローマの権力争いを見てわかるのは、
 能力がなくとも、政治力、軍事力を
 持つものが勝つということです。


 ただし、能力がないのにもかかわらず、
 権力を手に入れた場合、最終的には、
 本人とその組織が不幸になるようです。


●ローマの歴史を見ながら、
 人間というものを学ぶことができる
 一冊でした。


 私的には司馬 遼太郎のように、著者の想像を加えた
 歴史小説が好きなので、★2つとしました。


この本で私が共感した名言

・もはや坂をころげ落ちるばかりのローマ帝国を書いて思うのは、中間と下部がダメになったら、いかに上部ががんばろうと何をやろうとダメ、ということである。(p10)


・「血の悪臭も、それが敵のものとなると良い匂いに変わる」このような無神経な発言は、害あって益なしという失言の見本のようなものである。(p148)



【私の評価】★★☆☆☆(69点)



ローマ人の物語シリーズ

ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上)
ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下)
ローマ人の物語 (3) ハンニバル戦記(上) (4) ハンニバル戦記(中)
ローマ人の物語 (5) ― ハンニバル戦記(下)
ローマ人の物語 (6) ― 勝者の混迷(上)
ローマ人の物語 (7) ― 勝者の混迷(下)
ローマ人の物語・ユリウス・カエサル ルビコン以前
ローマ人の物語・ユリウス・カエサル ルビコン以後
ローマ人の物語・パクス・ロマーナ
ローマ人の物語・悪名高き皇帝たち
ローマ人の物語〈21〉危機と克服〈上〉
ローマ人の物語〈22〉危機と克服〈中〉
ローマ人の物語〈23〉危機と克服〈下〉
ローマ人の物語・賢帝の時代
ローマ人の物語 (27) すべての道はローマに通ず(上)
ローマ人の物語 (28) すべての道はローマに通ず(下)
ローマ人の物語・終わりの始まり
ローマ人の物語・迷走する帝国
ローマ人の物語・最後の努力
ローマ人の物語・キリストの勝利
ローマ人の物語・ローマ世界の終焉


著者経歴

 塩野 七生(しおの ななみ)・・・1937年7月、東京生まれ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。1968年から執筆活動を開始。1970年、『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』で毎日出版文化賞を受賞。この年よりイタリアに在住。1981年、『海の都の物語』でサントリー学芸賞。1982年、菊池寛賞。1988年、『わが友マキアヴェッリ』で女流文学賞。1999年、司馬遼太郎賞。2002年にはイタリア政府より国家功労勲章を授与される。2007年、文化功労者に。『ローマ人の物語』は2006年に全15巻が完結


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