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「ローマ人への20の質問」塩野 七生

2012/05/08公開 更新
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ローマ人への20の質問 (文春新書)


【私の評価】★★★☆☆(73点)


要約と感想レビュー

■「すべての道はローマに通ず」
 といわれたローマ帝国について、
 塩野さんに答えてもらいましょう。


 この本でわかるのは、
 ローマには法と税があった。
 ローマには休日があった
 ローマには社会保障があった。
 ローマ人はお風呂好き。
 ということです。


 紀元前に法と税金が
 整備されていたのですから、
 すごいですね。


・紀元前123年、護民官に当選していたガイウス・グラックスが成立させた<小麦法>・・・国家が一定量の小麦を買いあげ、それを市価の半値程度で都市のプロレターリに売ると決めた法律です(p132)


■この本の最後の質問は、
 「なぜローマは滅亡したのか。」
 ということ。


 塩野さんは、
 その理由は基本的にはわからない。


 そして、
 なぜ、滅亡したかではなく、
 なぜ、あれほど続いたのかを問え、
 と、いっています。


 わかっていれば、
 どんな文明も滅亡することはない。
 盛者必衰。


 時代に最も適したものが
 繁栄するというのが、
 自然の法則なのでしょう。


・なえローマは滅亡したのか・・・私の想像では、所詮はローマ人の気力の衰えに帰すのではないかと思う。覇気が失われたと言い換えてもよい。(p199)


■ローマ帝国をお手軽に
 勉強してみるという一冊です。


 気軽に読めましたので、
 ★3つとしました。


 塩野さん、良い本を
 ありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・ローマ皇帝の二大責務は安全と食の保証であると、ローマ人は考えていた。(p191)


・祝祭日の数は何日であったのか・・・紀元前一世紀半ばの共和制末期では、一年に65日であったというが学者たちの試算です・・・紀元二世紀の五賢帝時代というローマ帝国最盛期のローマ人になると、120日前後の休日を享受していた(p140)


ローマ人への20の質問 (文春新書)
塩野 七生
文藝春秋
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【私の評価】★★★☆☆(73点)



著者経歴

 塩野 七生(しおの ななみ)・・・1937年7月、東京生まれ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。1968年から執筆活動を開始。1970年、『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』で毎日出版文化賞を受賞。この年よりイタリアに在住。1981年、『海の都の物語』でサントリー学芸賞。1982年、菊池寛賞。1988年、『わが友マキアヴェッリ』で女流文学賞。1999年、司馬遼太郎賞。2002年にはイタリア政府より国家功労勲章を授与される。2007年、文化功労者に。『ローマ人の物語』は2006年に全15巻が完結


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