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「ローマ亡き後の地中海世界 下」塩野 七生

2010/06/16公開 更新
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【私の評価】★★★☆☆(76点)


要約と感想レビュー

 地中海の中世は、海賊と戦争の時代でした。ベネチアでは海賊対策として、商船には護衛艦をつけていました。そうした混乱の中で、ヨーロッパは海軍を主力とする軍事力を高め、植民地時代を迎える基礎を作っていったのです。軍事力による金儲けは一時的で継続性がありません。その一方、商売は永続的に儲けるもとができますが、軍事力の裏付けが必要だったのです。


 そういった意味では、現代社会は軍事力の行使よりも、商売によって金儲けできる時代であり、比較的安定した平和な時代なのかもしれません。もちろん、軍事力により安定した商売をぶち壊す勢力がいないことが前提となります。


 塩野さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・十五世紀末の時点で、国が責任をもって海賊対策をしていた国は、ヴェネツィア共和国だけであった・・・あらゆる対策を最悪の事態を考えて立てるクセのあるヴェネツィア共和国は、商船団には常に護衛艦をつけることにしたのだった(p44)


・外交では、右手で殴っておいて左手を差し出す、というようなことをよくやる。・・・殴られて初めてOKする、という例が多いのも事実であった(p68)


・マキアヴェッリは、指導者に不可欠な条件として次の三つをあげている。「力量」に恵まれていること。「運」にも恵まれていること。そして、「時代が求める人材」であること。(p99)


・コーランでは、「イスラムの家」の拡大を、イスラム教徒の責務であると説いている(p123)


・ヴェネツィア共和国の経済政策は常に、相手にもうけさせることと、約束を守ることとの二つを通しての、継続性を重視することで一貫してきた(p322)


・勝利は、人々を心地良く酔わせる。しかし、勝利に酔った人はしばしば、それによって本来の目的を忘れてしまうことになる(p345)


・国家の安定と永続は、軍事力によるものばかりではない。他国がわれわれをどう評価しているかも重要な要素になる。それには、他国に対する毅然とした態度も、大きな意味をもってくる(p347)



【私の評価】★★★☆☆(76点)



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