「 ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) 」塩野 七生
2002/08/20公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(67点)
要約と感想レビュー
●紀元前450年頃、ローマは
ケルト族からの攻撃を受けています。
周囲の蛮族と闘い
敗れることもありました。
しかし、そうした戦いの危機の中から
力を蓄え、古代ローマ帝国の基礎を
築いていくのです。
帝国とは安寧とした状況の中で
生まれるのではなく、失敗と苦闘と
あきらめることのない志から
生まれるように感じました。
この本で私が共感した名言
・改革とは、かくも恐ろしいものなのである。失敗すれば、その民族の命取りになるのは当然だが、成功しても、その民族の性格を決し、それによってその民族の将来まで方向づけてしまうからである。軽率に考えてよいたぐいのものではない。(上)
・自由と秩序の両立は、人類に与えられた永遠の課題の一つである。自由がないところには発展はないし、秩序のないところでは発展も永続できない(下p23)
・人類はしばしば、先見性に富む人物を生んできた・・・見え、理解したことを実行に移すには、権力が必要だ。マキアヴェッリも、「武器を持たない預言者は自滅する」と言っている(下p91)
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【私の評価】★★☆☆☆(67点)
ローマ人の物語シリーズ
「ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) 」
「ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下) 」
「ローマ人の物語 (3) ハンニバル戦記(上) (4) ハンニバル戦記(中)」
「ローマ人の物語 (5) ― ハンニバル戦記(下)」
「ローマ人の物語 (6) ― 勝者の混迷(上) 」
「ローマ人の物語 (7) ― 勝者の混迷(下)」
ローマ人の物語・ユリウス・カエサル ルビコン以前
ローマ人の物語・ユリウス・カエサル ルビコン以後
ローマ人の物語・パクス・ロマーナ
ローマ人の物語・悪名高き皇帝たち
「ローマ人の物語〈21〉危機と克服〈上〉」
「ローマ人の物語〈22〉危機と克服〈中〉」
「ローマ人の物語〈23〉危機と克服〈下〉」
ローマ人の物語・賢帝の時代
ローマ人の物語 (27) すべての道はローマに通ず(上)
「ローマ人の物語 (28) すべての道はローマに通ず(下)」
ローマ人の物語・終わりの始まり
ローマ人の物語・迷走する帝国
「ローマ人の物語・最後の努力」
ローマ人の物語・キリストの勝利
ローマ人の物語・ローマ世界の終焉
著者経歴
塩野 七生(しおの ななみ)・・・1937年7月、東京生まれ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。1968年から執筆活動を開始。1970年、『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』で毎日出版文化賞を受賞。この年よりイタリアに在住。1981年、『海の都の物語』でサントリー学芸賞。1982年、菊池寛賞。1988年、『わが友マキアヴェッリ』で女流文学賞。1999年、司馬遼太郎賞。2002年にはイタリア政府より国家功労勲章を授与される。2007年、文化功労者に。『ローマ人の物語』は2006年に全15巻が完結
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