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「田舎モンの哲学 昭和の大番頭・石田退三」石田 泰一

2002/08/22公開 更新
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田舎モンの哲学―昭和の大番頭・石田退三 (1980年)

【私の評価】★★★★☆(80点)


石田さんのこの無理とも無茶とも思われる註文を
こなそうとして、智恵を振り絞ることによって
各々が自信を持つ様になり、又次の無理難題にも
自信を以って当たる様になったと思う(大野耐一)


●無敵の強さを発揮するトヨタの特徴である
 現場主義、ムダの排除、自力本願、人づくり、
 無借金経営、労使一体化などは
 昭和25年に就任した石田社長の時代から
 トップが言っていたことである。


●つまり何十年前から理想の姿をトップが示し、
 無理難題を部下に与えることによって
 今のトヨタがあるということである。


 願えば叶うということか。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・私の徹底的に叩き込まれたものは,
 「人生すべては勝負である。
  勝負のすべては闘志と努力である」
 ということだった。

・人生の勝負は,息の長いがんばりの勝負である。
 急がず,休まず,やれるだけのことをやっていこう


・口やかましい人はそれだけ働きもんで,
 働きもんはかならず口やかましいようだ


・仕事は人がさがしてくれるものではなく,
 自分で見付けるべきものだ。
 職は人が作ってくれるものではなく,
 自分自身で拵(こしら)えるべきものだ。
 それがその人にとっての,本当の仕事となり,職業となる。
 とにかくその心掛けさえあれば,仕事とか職業とかは
 無限にあるといってもいい。
 いつの時代にも,新しいことや山ほどある(豊田佐吉)


・「人間である以上,社会,国家に
 貢献する仕事をせにゃ,志を大きく持て。
 野心を燃やせ(児玉一造)


・心身の健康が第一だ。
 それに体験の積み重ねによる実力の育成だ。
 広く正しく物事を見きわめる勉強だ。
 成功しても苦労,失敗しても苦労,
 その千辛万苦から築きあげる強固な意志だ。
 これさえしっかりそろえば,
 何事にも「ドンとこい」といった闘志は決してくじけない。


・私のいいたいことは平社員時代には係主任の勉強を,
 係主任の時代には次長,次長の時代に課長の勉強を
 といったぐあいに,常にすぐ上,すぐ上の見習いを
 やっておきたいということだ


・とにかく,世の中を生きていくには何か一つの業界で
 「ああ,あの男か」といわれるところまでのしておけば
 一度や二度どんな失敗があっても,
 かならず再び起ち上がれるものだ


・人生は常に闘志に燃える努力主義とともに,
 絶えず謙虚な気持を何事にも持ち続けなければならぬ


田舎モンの哲学―昭和の大番頭・石田退三 (1980年)
田舎モンの哲学―昭和の大番頭・石田退三 (1980年)
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石田 泰一
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【私の評価】★★★★☆(80点)


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