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「ローマ人の物語〈28〉すべての道はローマに通ず〈下〉」塩野 七生

2009/11/07公開 更新
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ローマ人の物語 (28) すべての道はローマに通ず(下) (新潮文庫)


【私の評価】★★★☆☆(79点)


要約と感想レビュー

■ローマ時代というものは、
 非常に発達した時代であったようです。
 上水道があった。水が流しっぱなしで
 あったし、下水道もあったのです。


 さらに浴場もあり、そこで
 マッサージを受けることが
 できたそうです。


 テルマエロマエのように
 未来を予見していたのが、
 古代ローマ帝国なのです。


・共同水槽・・・動物の頭を模した彫刻の口から四六時中水が流れ出ている、というつくりが多かった。ここから水を汲んできて使うかぎりは、いくら汲んでもタダであったのだ(p74)


■今の日本と変わらないじゃないか・・・。
 しかし、こうした帝国も活力が失われれば、
 衰退していくもののようです。


 文明とはいかにおこり、
 そしていかに衰退するのか。
 塩野さんはローマの歴史から
 そこを探求しているような気がします。


 ローマのインフラの遺跡の写真を
 興味深く見せていただきました。
 ありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・カルダゴの都市に給水していたローマ時代の高架水道の遺跡を見たときは、感心するよりも呆れてしまった。呆れ果てて眺めている私のそばを、水の入った瓶を積み上げたろばの引く荷車が通り過ぎた。(p28)


・ローマ時代にはどの町にもあったこの種の公衆浴場は、長く混浴であったのが、ハドリアヌス帝の時代から男女別浴に変えられる。(p90)


▼引用は、この本からです。


【私の評価】★★★☆☆(79点)



ローマ人の物語シリーズ

ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上)
ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下)
ローマ人の物語 (3) ハンニバル戦記(上) (4) ハンニバル戦記(中)
ローマ人の物語 (5) ― ハンニバル戦記(下)
ローマ人の物語 (6) ― 勝者の混迷(上)
ローマ人の物語 (7) ― 勝者の混迷(下)
ローマ人の物語・ユリウス・カエサル ルビコン以前
ローマ人の物語・ユリウス・カエサル ルビコン以後
ローマ人の物語・パクス・ロマーナ
ローマ人の物語・悪名高き皇帝たち
ローマ人の物語〈21〉危機と克服〈上〉
ローマ人の物語〈22〉危機と克服〈中〉
ローマ人の物語〈23〉危機と克服〈下〉
ローマ人の物語・賢帝の時代
ローマ人の物語 (27) すべての道はローマに通ず(上)
「ローマ人の物語 (28) すべての道はローマに通ず(下)」
ローマ人の物語・終わりの始まり
ローマ人の物語・迷走する帝国
ローマ人の物語・最後の努力
ローマ人の物語・キリストの勝利
ローマ人の物語・ローマ世界の終焉


著者経歴

 塩野 七生(しおの ななみ)・・・1937年7月、東京生まれ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。1968年から執筆活動を開始。1970年、『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』で毎日出版文化賞を受賞。この年よりイタリアに在住。1981年、『海の都の物語』でサントリー学芸賞。1982年、菊池寛賞。1988年、『わが友マキアヴェッリ』で女流文学賞。1999年、司馬遼太郎賞。2002年にはイタリア政府より国家功労勲章を授与される。2007年、文化功労者に。『ローマ人の物語』は2006年に全15巻が完結


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