「小さな実践の一歩から」鍵山 秀三郎
2009/11/08公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(83点)
要約と感想レビュー
ひたすら掃除をしてきたイエローハット創業者の鍵山さんの一冊です。鍵山さんは、掃除と複写手紙を三十年以上続けてきました。鍵山さんはきれいに掃除をする両親から育てられ、その大切さがわかっていたという。それをどうやって社員に伝えようかと考えた時、口下手の鍵山さんはやって見せることしか自分にはできなかったそうです。しかし、5,6年は、その気持ちを理解してくれる社員はほとんどおらず、十年してやっと少し変化がでてきたくらいだったというのです。
・自分の生きていく姿勢を示す以外に、社員の自分の考えを理解してもらうための「いい方法」などありません(p158)
なぜ掃除に取り組んだかといえば、「人間はいつも見ているものに心が似ていく」からだという。だから、日本の国をごみ一つ落ちていない国にしようとして鍵山さんはゴミを拾っているのです。やっている行為は小さくても、そうしただれにもできる簡単なことを、だれにもできないほど続けることで、大きなことが実現されるのです。
十年も継続すると、また違う迫力が出てくるんだろうなと感じつつ、継続の大切さを感じました。大志を持って、自分のできることをやっていくことが大切なのでしょう。
本の評価としては★4つとしました。ありがとうございます。
この本で私が共感した名言
・たった一枚の積み重ねのためには、机ぐらい、あるいは大きな建物ぐらいの努力をして、残るのは紙一枚分くらいですし、残ったかどうかわからないくらいですが、それでも私は希望を失わずにやってきました。(p144)
・たとえば、壁に向かって「般若心経」を百遍唱えても、一万遍唱えても、壁は変わりません。しかし、実は目に見えないけれども変わっている。そういう考え方を持つ人もいるわけです。(p166)
【私の評価】★★★★☆(83点)
目次
第1章 小さな実践の一歩から―流されない生き方
第2章 私の志 創業の原点を語る―自分を鍛える
第3章 私の人生観 経営問答―積み上げる生き方
著者経歴
鍵山 秀三郎(かぎやま ひでさぶろう)・・・ 1933年生まれ。1953年デトロイト商会入社。1961年ローヤルを創業。1997年東証一部上場、社名をイエローハットに変更。1998年同社相談役。
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