「凡事徹底―平凡を非凡に努める」鍵山秀三郎
2004/12/27公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(83点)
要約と感想レビュー
掃除で有名なイエローハット創業者の鍵山秀三郎さんの講演・対談をまとめた一冊です。そのトイレ掃除、道路掃除などは、非常に徹底していて、便器のふたでお茶が飲めるくらいだそうです。
「凡事徹底」は、あまりに有名ですが、何か自分にもできそう!というところが皆さんの共感を得るのでしょう。私には何が出来るのか。そう考えることから全てが始まるようです。こんな私にもこれならできる。そういうことを積み上げていくことが大事であると鍵山さん考え、実践してきたのです。
・ときには目標を見失いそうになったり、気持ちが萎えそうになることもあるんですが、やることは人が見捨ててしまいそうな小さなことでも、紙一枚の厚さでいいから積み上げることが大事だと思います。(p160)
また、社員に対しては過ちや失敗では叱らないという。けれども、思いやりのないようなことをしたときとか、気づきがないようなことをしたときには、叱るというのです。思いやりとは、食事などで出前を取ったら、必ずその器を洗って戻すというようなことです。そうした一貫とした考え方があるのであって、妥協のようなものがあったら、これだけ続くことはないのでしょう。
そうした思いと行動を継続することで、その雰囲気が伝染していって社風にまでになっているというのは、素晴らしいことだと思いました。十年偉大なり、二十年恐るべし、三十年にして歴史になる。五十年にして神の如し。ですね。
この本で私が共感した名言
・一人光る。皆光る。何も彼も光る(p131)
・わたしが常々言っているのは、男は何に命を賭けるか、であり、また他人にできないことを一つでもいい、身につけること、であり、そしてこれを実践することである。(坂村真民)(p1)
・内村鑑三先生は、「人間が残すべき遺産とはなにか。金やものなど財産を残すことも意義がある。しかし、それは何人にもできることではない。何人にもできて、お金やものより価値のあることは、勇気ある高尚な生涯だ。」と言われました(p112)
・井の中の蛙でも、志さえあれば天の青さ、天の深さを知ることができる。(浅野喜起)(p132)
【私の評価】★★★★☆(83点)
目次
1 凡事徹底(鄙事多能;簡単なこと、単純なことを極めていく ほか)
2 縁をつなぐ(いい縁ほど放っておけば薄くなる;感謝、感動がいい縁をつくる ほか)
3 企業の質をどう高めるか
著者経歴
鍵山 秀三郎(かぎやま ひでさぶろう)・・・ 1933年生まれ。1953年デトロイト商会入社。1961年ローヤルを創業。1997年東証一部上場、社名をイエローハットに変更。1998年同社相談役。
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