「凡事徹底が人生を変える 生涯学習ブックレット」鍵山秀三郎

【私の評価】★★★☆☆（77点）

要約と感想レビュー

●イエローハットの創業者である著者が、
　モラロジーの講演会で話した内容を
　まとめたものです。

　内容は素晴らしいのですが、
　60ページなのでちょっと
　足りない気持ちになりました。

　エキスを短時間で知りたい人には
　この本でもいいと思いますが、
　しっかり読みたい人にはこちらの本を
　お勧めします。

「凡事徹底―平凡を非凡に努める」鍵山秀三郎

●著者は掃除を60年間
　自ら徹底してやってきたといいます。

　人に「やれ」とか
　「一緒にやろう」ではなく、
　自分でもくもくとやるのです。

●そのきっかけは、心がすさんでいく社員に
　自分は何ができるだろう、
　と考えたことだといいます。

　給料は上げられない、
　いい言葉をかけてあげることもできない。

　結局、自分にできるのは掃除すること、
　環境をきれいにすることだったというのです。

●一日、一ヶ月ではだれも
　相手にしてくれなかったそうです。

　しかし、社長のその行動が
　何かを社員に伝えていったようです。

・非凡なことというものは、何も特別なことをするのではありません。どんなことであっても、徹底して継続するということが非凡であるということだと思います。（ｐ44）

●私は世の中には１パーセントの法則が
　あるのではないかと思います。

　例えば鍵山社長が掃除することで、
　それに気づくのは１日１％の人です。
　そして１００日目に全員が気づく。

　そして共感した人のうち１％の人が共感する。
　そして共感した人の１％が
　一緒に行動してくれるようになる。

●本当は１％もないと思うのですが、
　これが社会の現実なのではないかと思うのです。

　このメルマガでも本を紹介して
　実際に買って読まれる人は１％くらいでしょう。

　そして、その本に影響されて
　行動が変わる人も１％くらいでしょう。

　ただ、毎日紹介することで、
　その人数は着実に積みあがっていくのです。

●小さなことは、
　大きなことだと気づきました。

　とりあえず、
　今日から玄関の靴をそろえること、
　トイレの掃除を習慣の項目に加えました。

この本で私が共感した名言

・きれいな車は事故が少ない（ｐ46）

・掃除を徹底してやり続けると、
　自分の心を磨くことにつながっていく
　ということです。（ｐ36）

・家に帰ってきたときに、玄関といっても畳半畳分しかない小さな玄関ですが、そこにこんな小さい靴がちょこんとそろっておりますと、それだけで人間の心というものは落ち着くのです（ｐ20）

【私の評価】★★★☆☆（77点）

著者経歴

　鍵山 秀三郎（かぎやま　ひでさぶろう）・・・　１９３３年生まれ。１９５３年デトロイト商会入社。１９６１年ローヤルを創業。１９９７年東証一部上場、社名をイエローハットに変更。１９９８年同社相談役。

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