「幸福への原点回帰」鍵山 秀三郎、塚越 寛

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幸福への原点回帰

【私の評価】★★★★★(91点)


■イエローハット創業者の鍵山さんと、
 寒天製造の伊那食品の塚越さんとの対談です。


 イエローハットは売り上げ800億円企業、
 伊那食品は売り上げ150億円企業となっています。


■お二人の対談を聞いていて感じるのは、
 経営には、( 王道 )があるということです。


 ここで言う( 王道 )とは、
 会社を社会の役に立つ組織にしようという
 強い意志です。


・私は創業時から「大きい会社にしよう」と
 思っていたわけではありませんでした。
 そうではなく、「存在することそのものに
 意義のある会社にしたい
」と思ってきました(鍵山)(p104)


■そうした経営者の意志が、
 従業員に伝わり、社風が作られていくのでしょう。


 鍵山さんは「掃除」で有名になりましたが、
 「掃除」はその意志から出た一つの行動であり、
 その一部分なのです。


・掃除さえしていれば、
 経営も人生もすべてうまく行くというほど、
 世の中は単純ではありません・・・
 トップが率先して掃除を毎日こつこつと
 続けることによって、謙虚でおだやかな
 人間性が育まれて気づきがよくなり、
 身辺が整理整頓されてきます(鍵山)(p5)


■読み終わって家の掃除をはじめました。


 朝の習慣に、公園のトイレ掃除を
 するのもいいかもしれない。


 学ぶべき点が多い一冊でしたので、
 ★5つとします。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・初めのころは、私がトイレ掃除をしている脇で
 平然と用を足す社員や、階段を拭いている
 私の腕を無言で飛びこえていく社員ばかりでした・・・
 10年を過ぎた頃から、社員が一人、二人と私の心を察し、
 いっしょに掃除するようになりました
(鍵山)(p22)


・当時最大のお得意先だった大手スーパーから
 法外な値切り要求を受けました。・・・
 結局、このお得意先には
 「取引をやめさせていただきます」と
 きっぱりと宣言しました(鍵山)(p77)


・私利私欲が根底にある行為は、
 発端がどんなに小さなことであっても、
 そのマイナス作業が次なるマイナスを呼び、
 それらが積もり積もって大きな悪循環を
 引き起こすでしょう(塚越)(p116)


・「もうやめようか」という考えが湧くたびに、
 私は同じ結論にたどり着きました。
 それは、「昨日までの努力は、
 捨てるには惜しい努力であった」
 ということです。(鍵山)(p247)


・私が描いていた夢とは、「自分が死んだときに、
 この国が少しでもよくなっていれば、
 人間として生まれ、生きてきたことに意義がある。
 意義のある生を送ろう

 ということでした。(鍵山)(p249)


▼引用は、この本からです。

幸福への原点回帰
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5 この本を読まないことは人生の損失です

【私の評価】★★★★★(91点)



■著者紹介・・・鍵山 秀三郎(かぎやま ひでさぶろう)

 1933年生まれ。1953年デトロイト商会入社。
 1961年ローヤルを創業。
 1997年東証一部上場、社名をイエローハットに変更。
 1998年同社相談役。


■著者紹介・・・塚越 寛(つかこし ひろし)

 1937年生まれ。1958年伊那食品工業に入社。
 1983年代表取締役。
 1958年から48期連続増収増益を達成。
 2005年同社代表取締役会長。


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