「リストラなしの「年輪経営」」塚越寛

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リストラなしの「年輪経営」: いい会社は「遠きをはかり」ゆっくり成長 (光文社知恵の森文庫)

【私の評価】★★★★★(92点)


■創業以来、48年連続増収・増益の
 伊那食品工業の塚越さんの一冊です。


 塚越さんの基本的な考え方は、
 企業の存続が大切であるということ。


 無理をせず、
 着実に事業を大きくしていく
 という姿勢が印象的でした。


・大手スーパーから「商品を全国展開しないか」
 というお誘いがありました。・・・
 私は「身の丈に合わない急成長は後々でつまずきの
 元になる」と判断しました。(p26)


■まず、中小企業は付加価値の高い
 商品を作り、売らなくてはならない
 ということ。


 価値の高い商品だからこそ、
 適正な価格で買ってもらえるのです。


 そして、流通部門、販売部門にも 
 しっかり儲けてもらうのが商売であり、
 じぶんだけが儲かればいいという
 考え方は一切ないのです。


・コストを割るような過当競争は、企業の永続を脅かします。
 ですから、私は「たくさん売るより、きちんと売る」ことが
 大切だと考えています。・・・営業マンたちには、
 「理不尽な要求や屈辱的な取引きを強要されるようならば、
 大きな商いであっても、きっぱりと断っていい」と
 言ってあります(p88)


■付加価値ある商品、
 掃除が大切、
 社員を大切にする。


 当たり前のことを書いているような本ですが、
 何か迫力を感じる一冊でした。


 当たり前だけどすごい、とでも言うのでしょうか。

 もう少し伊那食品は研究してみる
 深さがあるように感じました。


 塚越さん、
 良い本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・肺結核から立ち直った時、私は「もう何も贅沢は言わない。
 ただ一生懸命に生きます」と誓いました。伊那食品工業に
 入社して、土日もなく毎日十数時間働きました。苦労とは
 思いません。働けるだけで幸せだったからです(p176)


・社員や役員を見ていると、「常に改革を行う」ことが得意な人と、
 苦手な人がいることが分かります。・・・
 しかし、どんな小さな会社であっても、
 トップは常に改革を目指さなければなりません。(p183)


・「健康な会社」であれば、
 「利益」というウンチは自然と出てくるはずです。(p40)


・利益を上げようとするならば、まず商品やサービスの
 付加価値を上げることを考えるべきです・・・
 最近は、付加価値を高めるという大変な労力のかかる
 仕事をおろそかにして、コスト削減という手っ取り早い
 方法に走っているように思えます(p61)


・資金が乏しい時期を過ごしたお陰で、
 私は「最大の生産性向上策は、
 社員のやる気アップだ」という確信を得ました。(p137)


・工場に設置する生産機械をかなりの程度まで、
 自社でつくってきた・・・オリジナルな生産設備が
 多くできました・・・故障してもすぐ直せます。
 改善も容易です・・・元はと言えば、資金不足で
 機械が買えなかった(p93)


・フォローの風に乗った時に、
 これが自分の力だと思い違いし
 過大投資をして、後々痛い目に合うことがあります(p29)


・株式価格を上げて時価総額を上げることに
 必死な経営者もおります。
 しかし今こそ、その流れを修正することが
 必要なのではないでしょうか。(p35)


・安い労働力を目当てにした海外進出はしない・・・
 より良い製品ができたら、より高い値段で買うようにする、
 可能な限りの技術指導を行なって良い商品が
 できるようになったら、他で売ることを認めてあげる(p112)


・寒天ブームの時に、当社では初めて三交代制で、
 工場を24時間稼動させました・・・やはり体調を
 崩す社員が出てきたので、止めました・・・
 社員の健康(幸福)を考えるならば、・・・
 なるべく深夜労働は避けるべきだと思います(p147)


・私は「掃除はもの言わぬ営業マン」と言っています。
 きれいな社屋やオフィス、手入れの行き渡った敷地は、
 来て頂いたお客様に安心感を与えます。・・・
 社員自らが、自分たちの手できれいにすることが
 大切なのです・・・掃除が行き届いた会社の社員たちは、
 言葉遣いも丁寧で、笑顔がこぼれています。
 場所だけでなく、人間もきれいなのです(p129)


・人が幸せになる一番の方法は、大きな会社を
 つくることではありません。お金をもうけること
 でもありません。それは、人から感謝されることです(p156)


・新入社員研修・・・100年カレンダーを見せることから
 始まります。・・・この中に、君たちの命日が必ずある。
 ・・・「ここに君たちの命日を入れてみよ。」「それまでの
 一度きりの人生を、どう生きるか考えてみろ」(p163)


【私の評価】★★★★★(92点)


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