「いい会社をつくりましょう」塚越 寛

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いい会社をつくりましょう

【私の評価】★★★★☆(88点)


●伊那食品を経営している著者は、
 長期安定・低成長を目指すとしています。


 実際に健康ブームで寒天の需要は
 大幅に増えています。


 それでも、伊那食品は急激な成長を排し、
 着実な成長を目指しているのです。


 実際に伊那食品工業は、
 47年増収増益です。


 ・年輪経営・・・私は木の年輪から、
  確実な低成長をつづけること
  の正しさを学びました。(p107)


●インターネットで急成長を目指す企業や、
 リストラでV字回復を目指す流れとは、
 全く正反対の考え方です。


 しかし、よく考えると、
 日本はもはや食べ物がない、
 物がないという時代ではなく、
 何でもある、そういう時代になりました。


 そういう時代には、
 こうした着実な経営が求められている
 のかもしれません。


 ・末広がりの八の字経営とは、
  急激な成長を抑えようという考え方です。(p66)


●そのためには、国でさえも、好況をなくして、
 できるだけ安定した経済政策が
 必要であると著者は提言します。


 現在の量的緩和によりインフレを目指す経済政策とは、
 まったく正反対の考え方ですね。


 ・私は、「好況対策」こそ、国が本来なすべき
  経済対策だと考えています。
  いわば、山の突出した部分を削り、
  成長の曲線をゆるやかにすることです。
  景気の波は小さく、
  平坦に近いほど良い
と思います。(p84)


●『企業とは社会の公器です』(p53)というコトバを聞いて、
 松下幸之助の本を読んでいるような感覚を覚えました。


 この経営者ありて、
 この企業ありなのでしょう。


 ・社員はいつも「果たしてこの経営者に
  自分たちの生活や将来を預けて大丈夫だろうか」
  という目で見ているものです。(p154)


●着実な低成長経営というのは、
 今の時代に合っているのではないかと
 共感する部分がありましたので、
 ★4つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・私の日々を支えてくれている座右の銘は、
  江戸末期の篤農家で実践的な思想家であった、
  二宮尊徳先生の言葉です。
  遠くをはかる者は富み
  近くをはかる者は貧す
  ・・・(p14)


 ・スーパーなどの駐車場に車を止めるとき、
  当社の社員は店から一番離れたところへ止めて、
  店までスタスタ歩きます。(p149)


 ・「どこの国はいやだ」
  「これからはどこの国に進出すべきだ」
  というように、国で選ぶ傾向があります。
  しかし、当然のことですが、国よりも
  人を選ぶ
べきだと思います。(p126)


 ・池上(房男)さんは常づね、
  「目的と手段をとり違えてはいけませんよ」と
  おっしゃっていました。(p50)


いい会社をつくりましょう。
塚越 寛
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5 理想の会社
4 トップがぶれないこと、そこに成長の秘密があります
4 道徳心と美意識

【私の評価】★★★★☆(88点)



●著者紹介・・・塚越 寛

 1937年生まれ。21歳で社長代行として赤字会社の伊那食品工業
 の建て直しに尽力する。83年社長に就任。05年会長に就任。
 伊那食品工業は47年間連続の増収増益を達成している。


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