■2008年の本ですが、
当時までの国際関係の
トレンドを教えてくれる一冊です。
米ソの冷戦の終結、中国の発展と
アメリカの経済破綻。
そしてドルの低下により、
ユーロ、新興国の存在感の高まり
いったトレンドですね。
■やはり中心となるのは中国です。
その人口の大きさから将来の発展は
確実ですが、軍事、政治ともに
不安な要素があります。
一党独裁国家であることを
忘れてはならないのでしょう。
・1988年には南沙群島で中国海軍とベトナム海軍が衝突・・・
1995年には、フィリピンが領有権を主張する南沙群島の
ミスチーフ環礁を中国軍が占領し、軍事施設を建設(p12)
■歴史を見ると、戦争のなかった時期は
ありません。
国際紛争の可能性は常にあるということを
思い出させてくれる一冊だと思います。
政治というものが国家の命運をも
左右するということも確かだと思います。
そうした感慨を持ちつつ本の評価としては
★3つとしました。
池上さん、よい本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・中国人民解放軍国防大学の朱成虎少将は、2005年7月、
「米軍が中国領土内の目標をミサイルや精密誘導弾で攻撃すれば、
中国は米国に核兵器を使用して反撃する用意がある。(p19)
・江沢民や胡錦濤のような、軍の出身者でない人物が
中央軍事委員会の主席に就くようになりますと、
党と軍の矛盾が表面化します。胡錦濤以外は軍人
ばかりで構成される中央軍事委員会のメンバーが、
胡錦濤に従わないという風潮が存在します(p38)
・中国では、工事を請け負う建設業者と発注する
役人の癒着が問題になっています。工事費を安く浮かせ、
その分を役人にワイロとして渡す。(p81)
・神奈川県の米軍座間基地には、アメリカ本土から陸軍第一軍団司令部が
移転します。・・・司令部機能のみです・・・一方、日本の陸上自衛隊の
中央即応集団司令部も同じ座間基地の中に移転します(p31)
・その国の経済に対する貿易額の割合を「貿易依存度」といい、
この数字を見ると、日本は輸出も輸入もともに15%・・・
ドイツはというと、輸出で40%弱、輸入で30%強(p260)
集英社
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わかり易いです
分かりやすく平易だが、結論提示が無い事が残念
ロシアとの対決の帰結はいかに?
スラスラ読めます。
「21世紀の覇権国」を考える上での好著【私の評価】★★★☆☆(71点)
■著者紹介・・・池上 彰(いけがみ あきら)
1950年生まれ。
NHKで報道記者、その後キャスターを務める。
2005年NHK退社。フリージャーナリスト。
著書多数。
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■関連書評■
a. 「隷属国家 日本の岐路」北野 幸伯
【私の評価】★★★★★
b. 「中国の「核」が世界を制す」伊藤 貫
【私の評価】★★★★★
c. 「地球を斬る」佐藤 優
【私の評価】★★★★☆
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