3国際の最近のブログ記事

大衝突―巨大国家群・対決の行方
池上 彰
集英社
売り上げランキング: 66556
【私の評価】★★★☆☆(71点)


■2008年の本ですが、
 当時までの国際関係の
 トレンドを教えてくれる一冊です。

 米ソの冷戦の終結、中国の発展と
 アメリカの経済破綻。

 そしてドルの低下により、
 ユーロ、新興国の存在感の高まり
 いったトレンドですね。


■やはり中心となるのは中国です。

 その人口の大きさから将来の発展は
 確実ですが、軍事、政治ともに
 不安な要素があります。

 一党独裁国家であることを
 忘れてはならないのでしょう。


・1988年には南沙群島で中国海軍とベトナム海軍が衝突・・・
 1995年には、フィリピンが領有権を主張する南沙群島の
 ミスチーフ環礁を中国軍が占領し、軍事施設を建設(p12)


■歴史を見ると、戦争のなかった時期は
 ありません。

 国際紛争の可能性は常にあるということを
 思い出させてくれる一冊だと思います。

 政治というものが国家の命運をも
 左右するということも確かだと思います。

 そうした感慨を持ちつつ本の評価としては
 ★3つとしました。

 池上さん、よい本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・中国人民解放軍国防大学の朱成虎少将は、2005年7月、
 「米軍が中国領土内の目標をミサイルや精密誘導弾で攻撃すれば、
 中国は米国に核兵器を使用して反撃する用意がある。(p19)


・江沢民や胡錦濤のような、軍の出身者でない人物が
 中央軍事委員会の主席に就くようになりますと、
 党と軍の矛盾が表面化します。胡錦濤以外は軍人
 ばかりで構成される中央軍事委員会のメンバーが、
 胡錦濤に従わないという風潮が存在します(p38)


・中国では、工事を請け負う建設業者と発注する
 役人の癒着が問題になっています。工事費を安く浮かせ、
 その分を役人にワイロとして渡す。(p81)


・神奈川県の米軍座間基地には、アメリカ本土から陸軍第一軍団司令部が
 移転します。・・・司令部機能のみです・・・一方、日本の陸上自衛隊の
 中央即応集団司令部も同じ座間基地の中に移転します(p31)


・その国の経済に対する貿易額の割合を「貿易依存度」といい、
 この数字を見ると、日本は輸出も輸入もともに15%・・・
 ドイツはというと、輸出で40%弱、輸入で30%強(p260)


大衝突―巨大国家群・対決の行方
池上 彰
集英社
売り上げランキング: 66556
おすすめ度の平均: 4.0
4 わかり易いです
2 分かりやすく平易だが、結論提示が無い事が残念
5 ロシアとの対決の帰結はいかに?
4 スラスラ読めます。
5 「21世紀の覇権国」を考える上での好著

【私の評価】★★★☆☆(71点)


■著者紹介・・・池上 彰(いけがみ あきら)

 1950年生まれ。
 NHKで報道記者、その後キャスターを務める。
 2005年NHK退社。フリージャーナリスト。
 著書多数。


━━━━━━━━━━━


■関連書評■

a. 「隷属国家 日本の岐路」北野 幸伯
【私の評価】★★★★★

b. 「中国の「核」が世界を制す」伊藤 貫
【私の評価】★★★★★


c. 「地球を斬る」佐藤 優
【私の評価】★★★★☆


楽天ポイントを集めている方はこちら



読んでいただきありがとうございました!

いつも応援ありがとうございます
人気ブログランキング
に投票する

人気ブログランキングへにほんブログ村 本ブログへ


メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」
44,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。
もちろん登録は無料!!
        配信には『まぐまぐ』を使用しております。



お気に入りに追加
本のソムリエ公式サイト一日一冊:今日の名言

たそがれゆく日米同盟―ニッポンFSXを撃て (新潮文庫)
手嶋 龍一
新潮社
売り上げランキング: 197826
【私の評価】★★★☆☆(71点)


■F2支援戦闘機といえば、
 名古屋空港で配線ミスで墜落したのが記憶にありますが、
 世界で始めて、炭素繊維強化複合材や
 フェーズドアレイレーダーを使用するなど
 意欲的な戦闘機です。

 このF2支援戦闘機開発について
 日米交渉が行われたのは、
 ちょうど日米貿易摩擦が問題となっていた頃です。


・アメリカ製戦闘機の直接購入を求めるアメリカと
 日の丸戦闘機の自主開発にこだわり続ける日本・・・
 「FSXの日米共同開発案は、ちょうど世故に長けた老人政治家が、
 足して二で割ったような妥協策として考え出したもの(p363)


■本書では、いかにしてFSXの日米交渉が
 進んで行ったのか。

 アメリカのFSX賛成派と
 反対派の戦い。

 こうした流れを見て行くことで、
 こうやって国際交渉が進んでいくんだ、
 と教えられる一冊です。

 これらはテレビを見ていても
 分からないことでしょう。


・もし日本が、独自に研究、実験、開発をおし進めていけば、
 十年後には、日本の航空機産業は、われわれの想像を超える水準に
 達する危険がある。だた、共同開発という路線を選択すれば、
 日本の飛躍を牽制することができるはずだ」ブラッドレー(p302)


■私が感じたのは、日本に技術供与し日米関係を強化
 しようとするグループと、日本はアメリカの仮想的であり、
 技術供与する必要はないとするグループの
 勢力争いがあるということです。

 これらのどちらの勢力が力を持つかで、
 二国間の関係は決まってしまうと思うと、
 それはあまりに微妙で、それこそ
 ちょっとしたことで変わっていくもののように
 感じられ、ゾッとしました。


■この本を読めば、日米交渉をテレビで見ても、
 この裏ではこんなことが行われているはず、
 と子供に言って聞かせられると思います。

 まず、ワシントンに駐在になったら、
 犬を飼いましょう。

 手嶋さん、よい本をありがとうございます。
 本の評価は、★3つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・ヘンリー・スタックポール司令官は「在日アメリカ軍は、
 日本の軍事大国化を抑えつける『ビンのふた』だ」という
 驚くべき本音を披歴していた(p352)


・「大統領との距離がすべてを決める」
 とういアメリカ政治の鉄則(p176)


・「ワシントンで独自の人脈を築きたければ、まず犬を飼えばいい」
 ・・・下院議員トーマス・ダウニーの夫人クリスが、
 この街に移り住む友人に贈る助言である。(p26)


・「政治は血を流さない戦争であり、
 戦争は血を流す政治である」という
 毛沢東の持久戦の思想(p17)


▼引用は、この本からです。

たそがれゆく日米同盟―ニッポンFSXを撃て (新潮文庫)
手嶋 龍一
新潮社
売り上げランキング: 197826
おすすめ度の平均: 4.5
4 日米同盟の危機
5 取材者が陥る罠に落ちなかったノンフィクション作品の金字塔

【私の評価】★★★☆☆(71点)


■著者紹介・・・手嶋 龍一(てじま りゅういち)

 1949年生まれ。
 NHK政治部記者として外交・安全保障を担当。
 ワシントン特派員。ハーヴァード大学国際問題研究所フェロー。
 ボン支局長、ワシントン支局長を歴任。
 2005年独立して外交ジャーナリスト。


─────────────────

■関連書評■

a. 「インテリジェンス武器なき戦争」手嶋 龍一、佐藤 優
【私の評価】★★★★☆


b. 「葡萄酒か、さもなくば銃弾を」手嶋 龍一
【私の評価】★★★☆☆


c. 「外交敗戦」手嶋 龍一
【私の評価】★★★☆☆


d. 「ウルトラ・ダラー」手嶋 龍一
【私の評価】★★★☆☆


楽天ポイントを集めている方はこちら



読んでいただきありがとうございました!

いつも応援ありがとうございます
人気ブログランキング
に投票する

人気ブログランキングへにほんブログ村 本ブログへ


メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」
44,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。
もちろん登録は無料!!
        配信には『まぐまぐ』を使用しております。



お気に入りに追加
本のソムリエ公式サイト一日一冊:今日の名言

【私の評価】★★★☆☆(79点)


■ローマ時代というものは、
 非常に発達した時代であったようです。

 上水道があった。水が流しっぱなしであった。
 下水道もあったのです。

 さらに浴場もあり、そこで
 マッサージを受けることができたそうです。


・共同水槽・・・動物の頭を模した彫刻の口から四六時中水が
 流れ出ている、というつくりが多かった。ここから水を汲んで
 きて使うかぎりは、いくら汲んでもタダであったのだ(p74)


■今の日本と変わらないじゃないか・・・。

 しかし、こうした帝国も活力が失われれば、
 衰退していくものなのです。

 文明とはいかにおこり、
 そしていかに衰退するのか。
 塩野さんはローマの歴史から
 そこを探求しているような気がします。

 ローマのインフラの遺跡の写真を
 興味深く見せていただきました。
 ありがとうございました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・カルダゴの都市に給水していたローマ時代の
 高架水道の遺跡を見たときは、感心するよりも呆れてしまった。
 呆れ果てて眺めている私のそばを、
 水の入った瓶を積み上げたろばの引く荷車が通り過ぎた。(p28)


・ローマ時代にはどの町にもあったこの種の公衆浴場は、
 長く混浴であったのが、ハドリアヌス帝の時代から
 男女別浴に変えられる。(p90)


▼引用は、この本からです。

ローマ人の物語〈28〉すべての道はローマに通ず〈下〉 (新潮文庫)
塩野 七生
新潮社
売り上げランキング: 8719
おすすめ度の平均: 5.0
5 2千年前とは思えないローマのインフラ整備
5 古代ローマに学ぶパブリックの精神性
5 インフラの話だけでここまで読めるとは・・・
5 社会のインフラ

【私の評価】★★★☆☆(79点)


─────────────────

■関連書評■

a.「ローマは一日にして成らず[下]」塩野 七生
【私の評価】★★★★☆


b.「ハンニバル戦記[中]4」塩野 七生
【私の評価】★★★☆☆


c. 「勝者の混迷[下]7」塩野 七生
【私の評価】★★★☆☆


d. 「危機と克服〈上〉」塩野 七生
【私の評価】★★☆☆☆


楽天ポイントを集めている方はこちら



読んでいただきありがとうございました!

いつも応援ありがとうございます
人気ブログランキング
に投票する

人気ブログランキングへにほんブログ村 本ブログへ


メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」
44,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。
もちろん登録は無料!!
        配信には『まぐまぐ』を使用しております。



お気に入りに追加
本のソムリエ公式サイト一日一冊:今日の名言

ラティーノ・ラティーノ!―南米取材放浪記 (幻冬舎文庫)
【私の評価】★★★☆☆(74点)


■気鋭の小説家による南米放浪記です。
 ブラジルとコロンビアを回っています。

 日本と正反対の地にある
 ブラジル・コロンビアは、
 日本人とまったくちがう人たちが住んでいるようです。

 明るく、人なつっこく、そして、いいかげん。
 これをラテン気質と言うのでしょうか。


■わたしの友人にもブラジル留学した人がいますが、
 ブラジルから離れられなくなる日本人留学生が、
 多いそうです。

 開けっぴろげで、スタイルが良いこの国の女性に
 引っかかってしまう人が多いのです。


  ・現地の日系人に言わせると、このカリという街は、
   よほど厳しく自分を律しない限り、金を持つ者にとっては、
   とめどもなく堕ちてゆける場所なのだという
   売春宿、カジノ、宝くじ、ディスコティカ・・・(p32)


■わたしも、死ぬ前には一度
 南米を見てきたい、
 日本と全くちがう文化を持った国々を
 歩いてみたい、そう思わせてくれる一冊でした。

 本の評価としては、★3つとします。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・このコロンビアという国は、社会法規の上に成り立った
   システムで動いているのではなく、しょせんは個人の
   ネットワークのつながりで動いている国なのだという(p53)


  ・だいたい日本人は、あまりにも気安く現地人に
   カネやモノを与えすぎだ。そうすることにより、
   その場限りのトラブルを避けようとする
   さもしい魂胆が見え見えなのだ。(p96)


▼引用は、この本からです。 

ラティーノ・ラティーノ!―南米取材放浪記 (幻冬舎文庫)
垣根 涼介
幻冬舎
売り上げランキング: 7776
おすすめ度の平均: 4.0
2 南米をぶらつく
5 「ワイルドソウル」の取材・放浪記
4 取材の成果は作者の行動力の賜物
5 まさに命がけ
5 ただの紀行エッセイではない

【私の評価】★★★☆☆(74点)


■著者紹介・・・垣根 涼介(かきね りょうすけ)

 1966年生まれ。
 2000年「午前三時のルースター」でサントリーミステリー大賞。
 04年「ワイルド・ソウル」で大藪春彦賞など受賞。
 05年「君たちに明日はない」で山本周五郎賞受賞。


─────────────────

■関連書評■

a. 「上海のMBAで出会った中国の若きエリートたちの素顔」岡本 聡子
【私の評価】★★★☆☆

b. 「万国「家計簿」博覧会」根岸 康雄
【私の評価】★★★★☆

c. 「国家の品格」藤原 正彦
【私の評価】★★★★★

d. 「台湾人と日本精神」蔡 焜燦
【私の評価】★★★★★


楽天ポイントを集めている方はこちら



読んでいただきありがとうございました!

いつも応援ありがとうございます
人気ブログランキング
に投票する

人気ブログランキングへにほんブログ村 本ブログへ


メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」
44,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。
もちろん登録は無料!!
        配信には『まぐまぐ』を使用しております。



お気に入りに追加
本のソムリエ公式サイト一日一冊:今日の名言

スモール イズ ビューティフル―人間中心の経済学 (講談社学術文庫)

【私の評価】★★★☆☆(76点)


■1970年代にエネルギー危機を指摘した
 イギリス経済学者の一冊です。

 あまりに今を適切に予測しており、
 こういうものを学問というのだな、と
 納得しました。


■シューマッハが指摘するのは、
 石炭、石油、ウランはいずれ枯渇するという
 当たり前の事実です。

 枯渇すればエネルギーの価格が上昇し、
 そのエネルギーを買えるのは
 お金を持った国、または軍事力を持った国
 ということになります。


  ・富んだ国が経済成長を続けるから燃料への需要は厖大にふくらみ、
   その結果、貧しい国が冨と教育と工業技術と資本蓄積の力を手に
   入れて、化石燃料に代わる燃料を大規模に使えるようになるより
   はるか以前に、世界の安く使いやすい燃料は高価で稀少なものに
   なってしまうだろう(p36)


■この本では、木材や水力といった
 再生可能エネルギーを推奨するとともに、
 大量生産大量消費から節約と節制の社会を
 提唱しています。

 昨今のバイオマスを中心とした再生可能エネルギーの
 開発の動き、省エネルギーの推進などを見ると、
 やっとこの本が予測した時代が近づいてきたのでしょう。


  ・石炭、石油のような再生不能の燃料と、薪や水力のような
   再生可能な燃料との間には、本質的な違いがあるのであって、
   この違いはけっして無視できない。再生不能財は、やむを
   えない場合に限って使うべきもので、その場合でも、それを
   保全するために最善の注意と細心の配慮を払わなければならない。(p78)


■再度、じっくり読みたくなる一冊でした。

 古い本ですので、今の状況とシューマッハの予測とを
 比較しながら読むとおもしろいと思います。
 本の評価としては、★3つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・近い将来深刻なエネルギー不足が
   起こりうることを指摘した人たちの議論は、
   反論されるのではなく、嘲笑されるか無視された(p164)


  ・過去と現在の経験は例外なく、
   基本的な資源を供給するのは自然ではなく人間であること、
   経済開発の決定要素は人間の精神であるということを教えている(p100)


  ・貧乏人や不満分子には、性急に金持ちに戦いを挑んだりすると、
   将来自分たちにも金の卵を産んでくれるはずのガチョウを、
   かえって殺すことになる、と教えればよい。一方、金持ちには、
   利口になってときどき貧乏人を助けること、
   そうすればますます金持ちになる、と教えればよい。(p31)


▼引用は、この本からです。

スモール イズ ビューティフル―人間中心の経済学 (講談社学術文庫)
E.F. シューマッハー
講談社
売り上げランキング: 27318
おすすめ度の平均: 5.0
5 そろそろ原点回帰の時がきた。
5 倫理の無い発展なんて・・・
5 『ドイツ的質実』
5 経済活動のバイブルとして
5 これを読まずに"エコ"は語れない!!

【私の評価】★★★☆☆(76点)


■著者紹介・・・E.F.シューマッハ

 1911年ドイツ生まれの経済学者。
 戦後、英国に帰化。英国石炭公社顧問として
 早くから石油危機を予言。
 1977年没。


─────────────────

■関連書評■

a. 「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」武田 邦彦
【私の評価】★★★★☆

b. 「正義で地球は救えない」池田 清彦
【私の評価】★★★★☆

c. 「グリーン革命(上)」トーマス・フリードマン
【私の評価】★★☆☆☆


楽天ポイントを集めている方はこちら



読んでいただきありがとうございました!

いつも応援ありがとうございます
人気ブログランキング
に投票する

人気ブログランキングへにほんブログ村 本ブログへ


メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」
44,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。
もちろん登録は無料!!
        配信には『まぐまぐ』を使用しております。



お気に入りに追加
本のソムリエ公式サイト一日一冊:今日の名言

生かされて。

【私の評価】★★★☆☆(71点)


■最近、アフリカでは、スーダンで虐殺が発生し、
 中国の関与を批判するニュースをよく耳にしましたが、
 1994年にもルワンダで虐殺が発生しています。

 その虐殺の中で生き残った著者の体験の記録が
 この本です。


■この本でわかるのは、虐殺の原因が、
 ルワンダ人にもあるのでしょうが、それよりも
 外からの影響が大きいということです。

 特に、アフリカを植民地として侵略した
 ヨーロッパ諸国の影響が大きいということです。


  ・ツチの王が統治していたルワンダは、何世紀ものあいだ
   平和に仲良く暮らしていたのです・・・ベルギーは、
   少数派のツチの貴族たちを重用し、支配階級にした・・・
   ベルギー人たちが人種証明カードを取り入れたために、二つの
   部族を差別するのがより簡単になり、フツとツチのあいだの溝は
   いっそう深くなっていきました(p42)


■民族の対立が、虐殺にまで発展するという事実は
 非常に怖いものがありました。

 隣国には反日教育を推進している国があるのですから、
 自らの国は自らが守らなくてはならないのでしょう。


  ・ツチのやつらは、いつも自分たちの方が優れていると
   思っているんだ。いつだってフツを見下している。
   もし今でも権力を握っていたら、彼らはすぐにでも僕たちを
   殺すとは思いませんか?
   だから、彼らを殺すのは、自己防衛なんですよ(p160)


■虐殺はどこでも起る可能性がある。 

 今は日本は安全のように思えますが、
 この安全を今後も私たちは守っていかなくてはならない
 のだと思いました。

 本の評価としては、★3つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・私たちは、政府の大臣が、国立ラジオ局で話しているのを聞きました。
   「・・・ツチの蛇どもは我々を殺そうとたくらんでいる。
   最初に我々が彼らを殺すのだ。見つけ次第殺せ。・・・」(p166)


  ・国連は、虐殺が始まってすぐに平和部隊を引き上げることにしました。
   ・・・私たちの前の宗主国だったベルギーは、
   一番最初に兵士を引き上げたのでした。(p190)


  ・お前が自分の子どもを持ったら、イマキュレー、
   一瞬一瞬を心から楽しむことを忘れてはいけないよ。
   彼らは、あっというまにいなくなってしまうのだから(p74)


▼引用は、この本からです。

生かされて。
生かされて。
posted with amazlet at 09.06.28
イマキュレー・イリバギザ スティーヴ・アーウィン
PHP研究所
売り上げランキング: 11741
おすすめ度の平均: 5.0
5 生かされて
4 人間の精神面の弱さを
5 生かされて
5 衝撃的に美しい魂
5 崇高な精神

【私の評価】★★★☆☆(71点)


■著者紹介・・・イマキュレー・イリバギザ

 1994年のルワンダ大虐殺で両親と兄弟を失う。
 1998年アメリカに移住し、国連で働き始める。
 ニューヨーク在住。


─────────────────

■関連書評■

a. 「インテリジェンス武器なき戦争」手嶋 龍一、佐藤 優
【私の評価】★★★★☆

b. 「エコノミック・ヒットマン」ジョン・パーキンス
【私の評価】★★★★★

c. 「ボロボロになった覇権国家」北野 幸伯
【私の評価】★★★★★

d. 「国家情報戦略」佐藤 優、コウ・ヨンチョル
【私の評価】★★★☆☆


楽天ポイントを集めている方はこちら



読んでいただきありがとうございました!

いつも応援ありがとうございます
人気ブログランキング
に投票する

人気ブログランキングへにほんブログ村 本ブログへ


メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」
35,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。
もちろん登録は無料!!
        配信には『まぐまぐ』を使用しております。



お気に入りに追加
本のソムリエ公式サイト一日一冊:今日の名言

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)
【私の評価】★★★☆☆(73点)


■「人間とは時に大きな間違いをする」ということを
 再確認させてくれる一冊です。

 今、正しいとものとして扱われていても、
 それは「仮説」にすぎず、
 実際は間違いであったということもありえるのです。


■この本で紹介してくれる昔の例では、
 精神病の治療として脳を切除していたこと、
 地球が宇宙の中心である(天道説)と思っていたこと、
 母乳よりスキムミルクが良いと思っていたこと、
 などがあります。

 今、考えると「本当ですか?」というかんじですが、
 当時はそれがまかり通ったのです。

 そういう視点では、
 京都議定書などの地球温暖化への取り組みなども、
 30年もしたら、温暖化対策の名のもとに、
 厳しい削減目標を設定した国から、
 金を引き出す仕組みとして評価されているかもしれません。


  ・地球温暖化が起こる理由も、
   実はよくわかっていません。(p29)


■この本を読んで、世の中でどうどうと
 当たり前のこととして信じられていることは
 怖いと思いました。

 仮説にすぎないのに、それが正しいものとして、
 社会全体で動いているため、影響がどんどん
 大きくなってしまうからです。

 例えば、財政法で禁じられている赤字国債が、
 田中角栄大蔵大臣が1965年に発行してから、
 1000兆円にまで増え、今も増え続けているという現実。

 これも、ちょっとなら法律違反をして、
 赤字国債を発行してもいいだろうという
 仮説が間違っていたということでしょう。


■こうした常識を疑うきっかけを与えてくれる一冊でした。

 こうした歴史的な間違いを一覧にしてみるのも
 面白いかもしれません。

 人間の愚かさを認識させてくれる一冊として、
 ★3つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・1960年代には、「赤ちゃんには、 
   母乳よりもスキムミルクを与えたほうがいい」
   という医学仮説が存在していました。(p128)


  ・現在かなりの数の天文学者は、
   冥王星はケレスとまったく同じ小惑星にすぎない
   という見方をしています(p118)


▼引用は、この本からです。

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)
竹内 薫
光文社
売り上げランキング: 3751
おすすめ度の平均: 3.5
3 仮説を剥がせ
4 人によっては人生観が変わる。かも。
3 着眼点が新鮮。
3 思考を柔軟に
3 驚きの小ネタ満載の、科学エッセイ

【私の評価】★★★☆☆(73点)


■著者紹介・・・竹内 薫(たけうち かおる)

 1960年生まれ。
 猫好き科学作家。


─────────────────

■関連書評■

a. 「正義で地球は救えない」池田 清彦
【私の評価】★★★★☆

b. 「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」武田 邦彦
【私の評価】★★★★☆

c. 「エコノミック・ヒットマン」ジョン・パーキンス
【私の評価】★★★★★


楽天ポイントを集めている方はこちら



読んでいただきありがとうございました!

この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
人気ブログランキング
に投票する

人気ブログランキングへにほんブログ村 本ブログへ


メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」
35,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。
もちろん登録は無料!!
        配信には『まぐまぐ』を使用しております。



お気に入りに追加
本のソムリエ公式サイト一日一冊:今日の名言

悪いヤツほど成功する7つの法則
【私の評価】★★★☆☆(74点)


■キリスト教には7つの大罪があります。

 それは、プライド、羨望、大食、肉欲、
 怒り、どん欲、怠惰です。

 著者は、これらはキリスト教が信者を
 コントロールするために作ったものだとしています。


■したがって、これらの大罪をどんどんやろう!
 そうすれば、私のように成功する!
 というわけです。


■成功哲学では、自分のなりたい姿をイメージして、
 ほしいものをリストアップしますが、
 キリスト教では「どん欲」という大罪になるようです。

 なるほど、実は成功哲学というものは、
 キリスト教から見ると、
 とんでもない異端なことなのかもしれません。


  ・これから何年か先のことを想像してほしい。
   あなたは年老いて、しわだらけになっている。
   人生を振り返り、「もし○○していたら」と思う。・・・
   夢・野心・目標・願望を、できるだけたくさん
   リストアップしてほしい。(p69)


■そうした視点で見てみると、
 こうしたキリスト教のようなもので縛らないと、
 自分の欲望のために、なんでもやってしまうのが、
 人間なのでしょう。

 キリスト教がなくとも、それなりに統制が
 とれている日本が不思議に感じられました。

 本の評価としては、新しい視点を学べたので、
 ★3つとします。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・ビジネスの世界も、サッカーの世界と非常によく似ている。
   筆頭取締役と平取締役との間には、能力の差などはほとんどない。
   ・・違いがあるとすれば、それは地位や評価に対する欲望である。(p40)


  ・苦労して手に入れた情報には、それなりに価値がある。
   大金を稼げる情報をつかんだら、それを漏らしてはならない。
   (p64)


  ・気分が塞いでいるときは、休日の楽しさをイメージすればいい。
   すぐに落ち着き、陽気な気分になれるはずだ。(p85)


▼引用は、この本からです。

悪いヤツほど成功する7つの法則
マーク ルイス
ベストセラーズ
売り上げランキング: 699496
おすすめ度の平均: 3.5
4 悪くない、むしろ好き。
3 こうやって成功するヤツ、確かにいる

【私の評価】★★★☆☆(74点)


■著者紹介・・・マーク・ルイス

 南アフリカでコメディークラブを設立し、漫談家として活躍。
 その後、英国でインターネット企業ウェブ・マーケティング
 を設立し、発展させた同社を売却。
 現在は、コンサルタント、講演家。


─────────────────

■関連書評■
a. 「十二番目の天使」オグ・マンディーノ
【私の評価】★★★★★

b. 「脳が教える!1つの習慣」ロバート・マウラー
【私の評価】★★★★★


楽天ポイントを集めている方はこちら



読んでいただきありがとうございました!

この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
人気ブログランキング
に投票する

人気ブログランキングへにほんブログ村 本ブログへ


メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」
40,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。
もちろん登録は無料!!
        配信には『まぐまぐ』を使用しております。



お気に入りに追加
本のソムリエ公式サイト発行者の日記

敗者の論理 勝者の法則

【私の評価】★★★☆☆(73点)


■国際情勢を考える上で、
 増田さんは非常に気になる存在です。

 その理由は、発言が過激であること。
 そして、将来の予測も恐れずに発言し、
 大筋ではずれることがないことです。


■増田さんの基本的な主張は、
 日本の「和」の精神の素晴らしさが
 これから国際的なスタンダードになるということです。

 これまで日本は海外から優れた技術、仕組みを
 取り入れてきましたが、この「和」の精神だけは
 守って、ここまで経済発展してきたのです。

 これからは、グローバル・スタンダードではなく、
 ジャパニーズ・スタンダードを世界に広める
 絶好の機会であるということです。


  ・日本では勝者になったとしても、アメリカのような
   高い報酬を手にすることはできない。そのかわり、
   格差がないことで犯罪の不安など、目に見えない生活
   ストレスを受けることも少ない。(p89)


■そして、将来の予測については、
 基軸通貨を持ち、世界一の軍事国家である
 アメリカを見ていく必要があります。

 国益とは、お金を稼ぐことであり、
 経済的にお金を稼ぐことができなければ、
 軍事力もその一つの手段として使われるというのが、
 増田さんの視点です。


  ・アメリカは中東、中国・台湾、さらに北朝鮮というように、
   これからしばらく戦争に関与していくことになる。戦争で
   軍事力を誇示し続けないと、アメリカという国がもたないところまで
   追い込まれているからである(p213)


■しかし、幸運にも、日本は、
 戦争をしたくても戦争をできない国家です。
 そして、人間的にも争いを好まない
 「和」を尊ぶ国民です。

 そうした日本人の良さを世界的に広めるのが、
 日本人の使命ではないのか、
 増田さんはそう言っているように感じました。

 本の評価としては★3つとします。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・日本の田園地帯を車でドライブしていると、
   必ずといっていいほど無人の農作物売場がある。・・・
   アメリカ人の友人にこの話をしたら、
   「それはおとぎ話か?」と聞き返された。(p167)


  ・アメリカには、ほんの130年あまり前まで
   奴隷制度があった。・・・歴史的背景があるから、
   雇用関係も奴隷制がかたちを変えたものになる。(p172)


  ・ゴーン氏の手腕によって、日産は健康優良児に変貌した
   とマスコミはもて囃したが、むしろ技術面では衰退し、
   ルノーからは「金づる」にされているのが実態である。(p126)


  ・心で感じる情報に触れることが大切である・・・
   一次情報の質とは、「心のつながり」によって高められていく
   ・・・講演会でも勉強会でも何でも足を運んでみる(p210)


▼引用は、この本からです。

敗者の論理 勝者の法則
増田 俊男
プレジデント社
売り上げランキング: 486960
おすすめ度の平均: 2.5
2 イケナイ
5 日本人の本当の強さ
1 成果主義批判便乗本?

【私の評価】★★★☆☆(73点)


■著者紹介・・・増田 俊男(ますだ としお)

 1938年生まれ。東急エージェンシーを経て、独立。
 1974年に渡米し、事業を展開。
 1995年に帰国し、時事評論家。


楽天ポイントを集めている方はこちら



読んでいただきありがとうございました!

この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
人気ブログランキングに投票する
人気ブログランキングへにほんブログ村 本ブログへ


メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」
40,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。
もちろん登録は無料!!
        配信には『まぐまぐ』を使用しております。



お気に入りに追加
本のソムリエ公式サイト発行者の日記

葡萄酒か、さもなくば銃弾を

【私の評価】★★★☆☆(74点)


■政治の世界は、経営と同じように、
 絶対に正解というものはありません。

 ある政策を行うと、必ず反対する勢力がいる。
 後ろから矢を撃たれたり、足をひっぱられる。
 アメリカなら、暗殺さえ考えられるのです。


  ・コリン・パウエル・・・黒人大統領が誕生する日が
   近づいている・・・このとき、出馬に徹底して反対したのは
   パウエル夫人だった。黒人がホワイトハウスを目指せば
   暗殺されると信じていたからだ。(p18)


■そしてこれが国際政治となると、
 国家の運命さえ、左右してしまうという
 恐ろしい世界です。

 この本では、そうした政治の世界に住む人々を、
 一人の人間として描写した一冊です。


■手嶋さんは個個の政治家のエピソードに光を当てることで、
 政治の世界を表現しようとしたのでしょう。

 一人ひとりの政治家の政策、判断、そして生い立ちと深堀するなかで、
 一人の人間が政策を作り上げ、根回しをし、決断していくという
 難しさを伝えてくれます。

 私には、ジャーナリストというものは、
 ニュースを追うのではなく、
 こうしたニュースの裏側を追うのが王道なのではないか
 と感じました。
 (実際には難しいのでしょうが・・・)


  ・「重要な政治決断の背景に潜む政治家個人の体験を
   決して軽んじてはならない」
   (ピーター・ノーマン)(p145)


■ニュースだけではわからない政治の世界ですが、
 この本を読むと、政治とは研究するに値する
 深い世界だとわかります。
 本の評価としては、★3つとしました。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・「FSX・・・日本が、独自開発に進んでいけば、
   十年後には、日本の航空機産業は飛躍的な水準に達しよう。
   だが、共同開発となれば日本の飛躍を牽制できるはずだ」
   (ビル・ブラッドレー)(p63)


  ・「国家間の問題では、力を持つものこそ正義なのである。
   弱者は悪だと指弾されないよう振る舞うのが精一杯なのだ」
   (フランスの枢機卿リシュリュー)(p281)


  ・「テロ支援国家の解除については、今後、六ヶ国協議の
   関係国ともよく協議して決めていきたい。」アメリカ国務省の
   スポークスマンはこともなげにこう語った。・・・中国が議長国を
   務める六ヶ国協議を日米同盟よりも優位に置く(p253)


▼引用は、この本からです。

葡萄酒か、さもなくば銃弾を
手嶋 龍一
講談社
売り上げランキング: 36979
おすすめ度の平均: 3.0
4 孤影に対しても時に矢を放つ必要があるということ
4 政治の世界での隠された側面を絡めた人物評として印象的
3 大げさなタイトル
2 拍子抜け
3 「渾身のルポルタージュ」は、言いすぎでは?

【私の評価】★★★☆☆(74点)


■著者紹介・・・手嶋 龍一(てしま りゅういち)

 1949年生まれ。NHK政治部記者として外交・安全保障を担当。
 その後、ワシントン特派員、ハーバード大学国際問題研究所フェロー、
 ボン支局長、ワシントン市局長。
 2005年独立して外交ジャーナリスト・作家となる。


─────────────────

■関連書評■
a. 「外交敗戦」手嶋 龍一
【私の評価】★★★☆☆

b. 「インテリジェンス武器なき戦争」手嶋 龍一、佐藤 優
【私の評価】★★★★☆


読んでいただきありがとうございました!

この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
人気ブログランキングに投票する
にほんブログ村 本ブログへ


メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」
44,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。
もちろん登録は無料!!
        配信には『まぐまぐ』を使用しております。



お気に入りに追加
本のソムリエ公式サイト発行者の日記

1 2 3 4 5 6 7

最近のLine up

バックナンバー

Powered by Movable Type 4.25

最近のコメント

サイト内検索