3国際の最近のブログ記事

葡萄酒か、さもなくば銃弾を

【私の評価】★★★☆☆(74点)


■政治の世界は、経営と同じように、
 絶対に正解というものはありません。

 ある政策を行うと、必ず反対する勢力がいる。
 後ろから矢を撃たれたり、足をひっぱられる。
 アメリカなら、暗殺さえ考えられるのです。


  ・コリン・パウエル・・・黒人大統領が誕生する日が
   近づいている・・・このとき、出馬に徹底して反対したのは
   パウエル夫人だった。黒人がホワイトハウスを目指せば
   暗殺されると信じていたからだ。(p18)


■そしてこれが国際政治となると、
 国家の運命さえ、左右してしまうという
 恐ろしい世界です。

 この本では、そうした政治の世界に住む人々を、
 一人の人間として描写した一冊です。


■手嶋さんは個個の政治家のエピソードに光を当てることで、
 政治の世界を表現しようとしたのでしょう。

 一人ひとりの政治家の政策、判断、そして生い立ちと深堀するなかで、
 一人の人間が政策を作り上げ、根回しをし、決断していくという
 難しさを伝えてくれます。

 私には、ジャーナリストというものは、
 ニュースを追うのではなく、
 こうしたニュースの裏側を追うのが王道なのではないか
 と感じました。
 (実際には難しいのでしょうが・・・)


  ・「重要な政治決断の背景に潜む政治家個人の体験を
   決して軽んじてはならない」
   (ピーター・ノーマン)(p145)


■ニュースだけではわからない政治の世界ですが、
 この本を読むと、政治とは研究するに値する
 深い世界だとわかります。
 本の評価としては、★3つとしました。

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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・「FSX・・・日本が、独自開発に進んでいけば、
   十年後には、日本の航空機産業は飛躍的な水準に達しよう。
   だが、共同開発となれば日本の飛躍を牽制できるはずだ」
   (ビル・ブラッドレー)(p63)


  ・「国家間の問題では、力を持つものこそ正義なのである。
   弱者は悪だと指弾されないよう振る舞うのが精一杯なのだ」
   (フランスの枢機卿リシュリュー)(p281)


  ・「テロ支援国家の解除については、今後、六ヶ国協議の
   関係国ともよく協議して決めていきたい。」アメリカ国務省の
   スポークスマンはこともなげにこう語った。・・・中国が議長国を
   務める六ヶ国協議を日米同盟よりも優位に置く(p253)


▼引用は、この本からです。

葡萄酒か、さもなくば銃弾を
手嶋 龍一
講談社
売り上げランキング: 36979
おすすめ度の平均: 3.0
4 孤影に対しても時に矢を放つ必要があるということ
4 政治の世界での隠された側面を絡めた人物評として印象的
3 大げさなタイトル
2 拍子抜け
3 「渾身のルポルタージュ」は、言いすぎでは?

【私の評価】★★★☆☆(74点)


■著者紹介・・・手嶋 龍一(てしま りゅういち)

 1949年生まれ。NHK政治部記者として外交・安全保障を担当。
 その後、ワシントン特派員、ハーバード大学国際問題研究所フェロー、
 ボン支局長、ワシントン市局長。
 2005年独立して外交ジャーナリスト・作家となる。


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■関連書評■
a. 「外交敗戦」手嶋 龍一
【私の評価】★★★☆☆

b. 「インテリジェンス武器なき戦争」手嶋 龍一、佐藤 優
【私の評価】★★★★☆


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国家情報戦略 (講談社+α新書)

【私の評価】★★★☆☆(79点)


■日本、韓国で、国家によって粛清された
 インテリジェンスに深くかかわったお二人の対談です。

 情報機関、インテリジェンスの世界について、
 出せる範囲で語っているのでしょうが、
 それでも興味深い対談でした。


  ・NSAはいま、国際ビジネス、イスラムのテロリスト・グループ、
   国際的な麻薬取引、核拡散関連の情報こそを、
   優先順位の上位に置いています。(高)(p94)


■諜報機関は、国家間の活動ですので、
 テレビや新聞にはあまり出てきません。

 出てくるとしても情報操作の一環であったりするわけですから、
 こうしたお二人の話は、ニュースの裏を考えるのに
 参考となるのでしょう。


  ・アメリカの情報機関は、アンゴロサクソン五カ国を形成する
   イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド以外は、
   同盟関係にあっても完全な友邦だとは考えません。(高)(p97)


■最終的な対談の結論は、
 日本もCIAのような情報機関を作るべきである
 ということです。

 国家の存続と安全を守るために、
 情報機関は最低限必要なのでしょう。


  ・将来、「核の帝国主義時代」が訪れる前の段階で、
   日本が取るべき国家戦略とは何でしょうか。
   それは佐藤優氏が唱えておられるように、本格的な
   インテリジェンス機関を設立することなのです。(高)(p202)


■情報機関に関係する人には、
 常識的内容なのでしょうが、
 普通の人には興味深く読めると思います。

 スパイの世界をちょっとだけ
 覗ける一冊ということで、★3つとしました。

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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・不思議に思うのは、日本の大学に安全保障や国防、
   セキュリティ、エネルギー資源関連の学部・学科が
   ないことです。(高)(p125)


  ・フィリピンのルバング島から生還した元陸軍少尉、小野田寛郎さんも
   陸軍中野学校出身です・・・分校の出身なんですね・・・そこでは
   ゲリラ戦やテロ、破壊工作を専門に教育していた(佐藤)(p117)


  ・国際社会においては「国家元首は嘘をつかない」という原則があって、
   国家元首が嘘をつくと、外交ゲームがものすごく面倒くさいことになる。
   ・・・しかし、北朝鮮はこのルールを守らない。(佐藤)(p156)


▼引用は、この本からです。

国家情報戦略 (講談社+α新書)
佐藤 優 コウ・ヨンチョル
講談社
売り上げランキング: 25487
おすすめ度の平均: 4.0
5 世界の情勢を知れ
4 国際面の読み方が変わる
5 「薄味」
5 インテリジェンスの面白さと恐ろしさ
4 インテリジェンスとはこういうことなのか

【私の評価】★★★☆☆(79点)


■著者紹介・・・佐藤 優(さとう まさる)

 1960年生まれ。1985年同志社大学大学院神学研究科修了。
 外務省入省。在イギリス日本国大使館、在ロシア連邦日本国大使館に
 勤務した後、1995年より外務省国際情報局分析第1課勤務。
 2002年に背任容疑、偽計業務妨害で逮捕される。

■著者紹介・・・コウ・ヨンチョル

 1953年生まれ。元韓国海軍少佐。
 海軍士官学校、海軍大学、韓国朝鮮大学を卒業。
 艦艇高速艇隊長、海軍航空団人事課長、済州道地域司令部情報参謀、
 海軍士官学校教官等を歴任。1989年から国防省海外情報部日本担当官、
 北朝鮮担当官を務める。1993年金泳三政権の軍部粛清により、
 全斗煥、盧泰愚の元大統領らとともに禁固刑に処され除隊。

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■関連書評■
a. 「国家の罠」佐藤 優
【私の評価】★★★★★

b. 「インテリジェンス武器なき戦争」手嶋 龍一、佐藤 優
【私の評価】★★★★☆


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イギリス人はおかしい―日本人ハウスキーパーが見た階級社会の素顔 (文春文庫)

【私の評価】★★★☆☆(79点)


■英国の上流階級のハウスキーバーとして
 働いた高尾さんが、英国の真実の姿を教えてくれる一冊です。

 やはり、実際に暮らして、
 働いて、英国人と交際しなければ、
 本当の国家の姿を理解することはできないのでしょう。


■印象的なのは、英国の階級です。

 上流階級、中流階級、労働者階級とあるようですが、
 この本では上流階級の生活を知ることができます。

 広い家に使用人がいて、料理は料理人が作る、服はブランド、
 車はBMW、昼はビデオを見て、夜はクラブで遊ぶ。
 これで楽しいのでしょうかね?

  ・スコット氏は他の英国人同様、「家は城だ」という
   考えの持ち主で、家にはとことんこだわるが、
   着る物には無頓着だ。(p12)


■この本が面白いのは、
 高尾さんが面白いからです。
 英語を話せる日本人として、お金持ちの家を
 仕切っているところは素敵でした。

 まさに楽しいエッセイで、
 プラス英国での生活も知ることができますので、
 星の評価は★3つとしました。

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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・エンジニアは携帯電話で呼び出され、普通、
   「I'll come as soon as possible.(できるだけ早く行きます)」
   というが、すぐ来たためしがない。(p38)


  ・平均的な英国人は潜在を入れたプラスティックのボールか
   流しで食器を洗い、真水ですすがず、いきなりティータオルで
   拭くのだ。・・・どこの家でもこうだったので度肝をぬかれた(p87)


  ・英国と、ロシア、インドはよく似ている。
   この三国は軍事費には金を使うが、国民の生活は
   じつに時代遅れのなかにある。(p201)


▼引用は、この本からです。

イギリス人はおかしい―日本人ハウスキーパーが見た階級社会の素顔 (文春文庫)
高尾 慶子
文藝春秋
売り上げランキング: 14355
おすすめ度の平均: 4.5
2 どうしても...
3 マークスさんとは逆の視点
5 面白かった!
5 正確でしっかりした観点
5 生活者が看破する英国というシステム・・・

【私の評価】★★★☆☆(79点)


■著者紹介・・・高尾 慶子(たかお けいこ)

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■関連書評■
a. 「遥かなるケンブリッジ」藤原 正彦
【私の評価】★★★★★

b. 「万国「家計簿」博覧会」根岸 康雄
【私の評価】★★★★☆


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ラテンの秘伝書―格差社会を生き抜く最後の切り札
【私の評価】★★★☆☆(71点)


■海外で仕事をすると、
 日本の常識は、海外の非常識であるとわかります。

 業者が、約束した時間に来ない。
 失敗は自分の責任ではない。
 商品力より、有力者とのコネで決まってしまう。

 こうしたことが、普通に起こる国がいかに多いことか・・・。


■しかし、現地の人はそれでもしっかり
 生活しています。
 思ったより、楽しく生きていたりするのです。

 自殺が3万人を超える日本より、
 人生を楽しんでいたりして・・・。


■この本では、南(ラテン)アメリカに転勤した商社マンが、
 ラテンな商社マンに成長する過程を通して、
 漫画でたのしく教えてくれる一冊です。

 ちょっとオーバーなところもあるでしょうが、
 カザフスタン駐在経験のある私も、
 「そうだよね」と思わせてくれる一冊でした。


■本当は、海外で実際に経験したほうが良いのでしょうが、
 基礎知識なしよりは、この本を読んでいたほうが、
 ショックは小さくなるでしょう。

 この本を読めば、日本は世界で異常にマジメで、親切で、頑張っている
 国であることを再確認できると思います。
 楽しく読めたので、★3つとしました。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・失敗の責任は他の人(物)に負わせろ(p177)


  ・ラテンは自分本位です。
   まずは自分ありき!(p178)


  ・小噺で場を盛り上げろ(p178)


▼引用は、この本からです。

ラテンの秘伝書―格差社会を生き抜く最後の切り札
風樹 茂 サガー・ジロー
東洋経済新報社
売り上げランキング: 1149
おすすめ度の平均: 4.0
4 人間はどこでも一緒。
2 勝ちT
4 ラテンの「本当」が知れた
5 幸せに遠回りしていた

【私の評価】★★★☆☆(71点)


■著者紹介・・・風樹 茂(かざき しげる)

 1956年生まれ。大学卒業後、中南米専門商社を経て、
 アマゾンでの鉄道復旧工事に従事。
 その後、南米、欧州、アジアを放浪。
 帰国簿、投資・援助のコンサルタントとして30カ国現地調査。

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■関連書評■
a. 「中国人に会う前に読もう」泉 幸男、文芸企画
【私の評価】★★★★☆

b. 「騙してもまだまだ騙せる日本人」邱 永漢、光文社
【私の評価】★★★★☆


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「超」アメリカ整理日誌
【私の評価】★★★☆☆(72点)


■アメリカ生活の長い野口さんが、
 日米の比較をしながら、
 ものの見方を教えてくれる一冊です。

 「岡目八目」と言いますが、
 外に出るからこそ、わかるものがあります。


■競争の国アメリカでは能力のない人はリストラされ、
 すぐに貧困層に落下する危険があります。

 しかし、能力がある人が、レジを打っている日本は、
 能力のある人を活用していないともいえるので、
 けっして喜べないことに思えます。


  ・「驚くほどの能力の人に、日本の店で会う」と先に述べた。しかし、
   よく考えてみれば、彼らが注文取りをしたり、玄関で靴を並べたり、
   勘定係をするのは、もったいないことだ。・・・能力のムダづかいであり、
   社会全体の労働力が適切に配分されていない証拠である。(p43)


■こうした状態を変えていくためにも
 日本のサービス産業の効率化が必要です。

 より少ない人でサービスしていくことで、
 小子化対策にもなります。

 役人こそ最大のサービス産業で、
 その効率化が最大の課題なのでしょう。


  ・日本で収め続けた多額の住民税は何に使われたのか?
   治安維持やゴミ処理などの基本サービスを受けたのは事実だが、
   それ以上に特別のサービスは何も受けなかった。住民税の大部分は、
   市役所職員の給与に消えてしまったのだ。(p239)


■しかし、効率化には思い切った改革が必要となります。

 「戦争を止めることができなかった」日本には、
 改革ができないのではないか?
 というのが著者の意見で、なんとも寂しいものです。


  ・「やめる」選択肢こそ重要・・・公的年金制度の最も基本的な論点は、
   「現制度の維持がそもそも可能なのか」ということだ。すなわち、
   基本的な選択は、年金制度の廃止である。・・・年金改革はすでに
   手遅れになっている。(p139)


■考え方の幅を広げてくれる一冊でした。

 笑える話もあり、視野が広がるので、
 本の評価としては星3つとしました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・今をときめくインターネット検索でのリーダー企業、
   ヤフーとグーグルの創業者のうち、二人が外国生まれだ
   (ヤフーのヤンは台湾、グーグルのブリンはロシア)(p77)


  ・アメリカの医療費は・・・きわめて高額だ。西海岸の場合、
   保険でカバーされていないとすると、風邪で病院に行っても、
   また虫歯一本治療するのにも、数万円かかる。・・・
   盲腸で四日間入院すると150万円程度になる(p106)


  ・輸入制限による産業保護は、消費者が支払う価格を上昇させる
   だけではない。関連産業は保護に甘えて改革と進歩のための
   努力を怠り、衰退していく。(p180)


▼引用は、この本からです。

「超」アメリカ整理日誌
野口 悠紀雄
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 56727
おすすめ度の平均: 4.5
4 面白い
5 記念すべき「超」整理日誌10作目!
4 米国生活からふりかえる日本の政治経済システムの不幸
4 外国で暮らすことによって、分かること。
5 エコノミストがアメリカからみた日本

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■著者紹介・・・野口 悠紀雄(のぐち ゆきお)

 1940年生まれ。64年大蔵省入省。72年エール大学留学。
 一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授などを経て、
 2005年より早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。

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■関連書評■
a. 「「超」発想法」野口 悠紀雄、講談社
【私の評価】★★★☆☆

b. 「「超」勉強法」野口 悠紀雄、講談社
【私の評価】★★★★☆


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動物の値段―シャチが1億円!!??
【私の評価】★★★☆☆(78点)


■「動物の値段」を切り口にした、
 動物のトリピアを集めた一冊です。


■トリビア1:
 絶滅の危機にあるフンボルトペンギンの1割が
 日本の動物園で繁殖しており、繁殖しすぎて、
 繁殖制限している動物園がある。


  ・野生のフンボルトペンギンは、絶滅の危機に瀕しているため
   国際的に商取引が禁止されているほどなのに、なぜか日本では
   大繁殖しているのだ。・・・繁殖制限をする意味がわからない。(p75)


■トリビア2:
 カメが絶滅の危機にある。
 それは、中国でカメがガンに効くという噂で
 大量に食べられている。


  ・近年、カメは世界中で激減している。・・・
   それは中国で大量のカメが食べられているということ。(p130)


■へー、と思うトリビアが一杯でした。
 動物業界も大変なのだと思いながら、
 本の評価としては★3つとしました。

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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・私が動物に興味を持ったのは幼稚園のころ。
   親に図鑑を買ってもらってからだ。(p2)


  ・(クマに)背を向けて逃げてはいけない。なぜなら
   クマには「逃げるものを追いかける」という習性があるからだ。
   しかもクマの走る速さは100メートルを7秒ほど。(p55)


  ・「ヤモリとイモリの違いってなんですか?」
   とよく質問される。答えは、
   「ヤモリが爬虫類でイモリが両生類」(p132)


  ・日本固有の鳥で国鳥に選定されているキジ。・・・
   あれが狩猟のために放鳥されているのだということを
   知っている人がどれだけいるだろうか?(p170)


  ・民間経営の園館は本当に悲惨である。・・・大胆な改革を行った
   旭山動物園の入場者が増加して話題になっている昨今だが、民間の
   施設に同じことをする金はどこにもない。公営動物園だからこそ
   できたことなのだ。・・・失敗したら税金の無駄遣い(p200)


▼引用は、この本からです。

動物の値段―シャチが1億円!!??
白輪 剛史
ロコモーションパブリッシング
売り上げランキング: 106754
おすすめ度の平均: 4.0
3 文庫でいいんじゃないの?
4 「ワシントン君」が語る笑えてためになる動物裏話
5 どうしようもなく面白いエピソードたち

【私の評価】★★★☆☆(78点)


■著者紹介・・・白輪 剛史(しらわ つよし)

 1969年生まれ。
 爬虫類輸入会社「レップジャパン」を設立。代表取締役。

─────────────────

■関連書評■
a. 「あなたのTシャツはどこから来たのか?」ペトラ・リボリ、東洋経済新報社
【私の評価】★★★☆☆

b. 「世界を見る目が変わる50の事実」ジェシカ・ウィリアムズ、草思社
【私の評価】★★★☆☆


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母親に向かない人の子育て術 (文春新書 572)
【私の評価】★★★☆☆(74点)


■ドイツ人と結婚し、3人の娘をドイツで育てた
 川口さんのドイツ文化報告です。

 3人の娘を育てた苦労を通じて、
 ドイツの教育事情を垣間見ることができます。


■日本の教育には問題が多いようですが、
 ドイツにおいても教育問題はあるようです。

 ドイツの落第の制度には
 かなり否定的ですね。

 全体としては、両国とも一長一短なのでしょうが、
 こうした教育の差が、国力の差にどの程度影響するのかは
 歴史が証明してくれるのでしょう。


  ・ドイツでは、2005年、25万人の生徒が進級できなかった。
   これは、全生徒数の約3パーセント近い数字だ。・・・
   落第したからといって、心を入れ替えて勉強する子供ばかりとは
   限らないし、突然頭がよくなるわけでもない。(p114)


■私の気になったのは、性教育についてです。
 ドイツでは五年生からやっています。

 「金八先生」のように中学生で妊娠する人もいますので、
 小学生高学年になったら性教育が必要でしょう。


  ・五年生から学校で徹底して教えるのは、エイズの怖さとコンドーム
   の重要性だ。・・・女の子はボーイフレンドができれば、・・・
   必ず事前に婦人科に行き、ピルを処方してもらうようにと指導される。
   (p48)


■「隣の芝は青く見える」と言いますが、
 ドイツの文化という隣の芝を見てみるの

 本の評価としては、★3つとしました。

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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・日本ではこれから早期エリート教育がますます増えそうだが、
   それが社会全体に及ぼす弊害の可能性を、もう少し真剣に考えた
   ほうがいいと思う。一部のエリートを育てても、過半数がやる気を
   失ってしまえば、社会は発展しない。(p119)


  ・「人は人、自分は自分。自分で一番いいと思ったことを
   すればいい。よく考えて決めたことなら、ママは応援してあげる」
   というのが、ひとことで言えば私の教育方針であった(p72)


  ・ドイツの教師は、休み中に学校へ行ったりは絶対にしない。
   それどころか普段も、勤務時間が終わると生徒と同時に
   まっしぐらに家へ帰る。・・・「ただ働き」はしないのである。(p21)


  ・ドイツは休暇大国である。皆たいてい年間六週間の休みを取る。
   「三週間は続けて休まないと休んだ気分にならない」という
   話もよく聞く。「そんなバカな・・・」と私は心の中で思う。(p160)


  ・プロテスタントの人の多くは、カトリックとは享楽と欺瞞が
   当たり前の二枚舌宗教だと思っているふしがある。・・・
   カトリックとプロテスタントは、つい最近まで何世紀ものあいだ、
   ほぼ間断なく争ってきたのである。(p81)


▼引用は、この本からです。

母親に向かない人の子育て術 (文春新書 572)
川口 マーン惠美
文藝春秋
売り上げランキング: 12555
おすすめ度の平均: 4.5
5 いつもながら読ませる著者の筆致には敬意を払いたい
4 「タイトルは、大失敗!ぜんぜん、合わない。」
5 手抜きはしても愛情は人一倍

【私の評価】★★★☆☆(74点)


■著者紹介・・・川口 マーン(かわぐち まーん)

 ドイツ・シュツットガルト国立音楽大学大学院ピアノ科卒業。
 シュツットガルト在住。

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■関連書評■
a. 「遥かなるケンブリッジ」藤原 正彦、新潮社
【私の評価】★★★★★

b. 「万国「家計簿」博覧会」根岸康雄、小学館
【私の評価】★★★★☆


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本質を見抜く「考え方」
【私の評価】★★★☆☆(77点)


■海外旅行が普通になって、海外の経験を持つ人が
 増えていることはよいことだと思います。
 海外での経験が、その人の視野を広げるからです。

 その点、著者は学者ではありますが、海外での経験も長いようで、
 視野が広いな~、というのが第一印象です。


■この本でいう「考え方」は、3つに分けられます。
 1つ目は、基本的な考え方。
 2つ目は、欧米の考え方。
 3つ目は、著者の考え方です。


■1つ目の基本的な考え方とは、
 よく私たちが間違えそうな考え方を指摘したもので、
 例えば、「正しいことと効率的なことを分けましょう」
 というようなことです。

  ・「正しいこと」と「効率のよさ」を混同しない(p112)


■2つ目の欧米の考え方とは、
 著者が欧米の経験で感じたもので、
 例えば、欧米の戦略性などです。

  ・やはりイギリスには、外交面で日本人の思考をはるかに超える戦略性が
   あることでした。真珠湾攻撃の十年以上も前から、アメリカもイギリスも、
   着々と日本包囲網をつくっていたのです。(p85)


■そして3つ目の著者の考え方とは、
 著者自身が気をつけている考え方で、
 例えば、「大きく考える」ということです。

  ・国は世の中のあり方は、ほかの誰のことでもない、「わが身」の問題と
   とらえる視点を持って、「大きく考える癖」をつけることが
   重要だということです。(p148)


■このように、海外経験の長い人だけに
 参考となる考え方がいくつかありました。
 本質ははずしていないと思いますので、★3つとします。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・「早く」見つけ、「遅く」行動する(p180)


  ・「和」と「やさしさ」の国だから敵を作らないのではなく、
   「和」と「やさしさ」の国だからこそ、「敵」を知ってその脅威から、
   その美点を守ることを考えなければならないのです。(p24)


  ・いろいろな人とつきあうことで、「欧米人は、自分では絶対実現しない
   とわかっていながら、口では理想論を言うのだ」ということがわかって
   きたのです。彼らは、つねに理念を唱えなくてはならない社会で生きています。
   (p79)


  ・迷っている状態というのは、「将来への投資」です。・・・
   迷いは、本当の学びであり、自分を豊かにするものです。迷ったときこそ大事なとき。
   迷ったときこそ収穫のとき。迷えば迷うほど、思考は深まります。(p91)


  ・私はごく幼少期から、歴史が好きでした。戦国時代の武将の話など、
   少年向きの歴史の本をむさぼるように読みました・・・小学校ニ、三
   年生のころには、カラー刷りの絵入りの歴史物語の本を、友だちと取り合うようにして
   読んだ記憶もあります。(p68)


▼引用は、この本からです。

本質を見抜く「考え方」
中西 輝政
サンマーク出版
売り上げランキング: 3502
おすすめ度の平均: 4.5
5 私が本書から学んだこと
4 いい本と言えるが・・・未来予測は同調できない
4 本質を考えるための方法論を伝授している
4 美しい言葉を疑え
4 どのように「考える」か

【私の評価】★★★☆☆(77点)


■著者紹介・・・中西 輝政(なかにし てるまさ)

 1947年生まれ。スタンフォード大学客員研究員、
 静岡県立大学教授を経て、京都大学大学院教授。
 専攻は、国際政治学、国際関係史、文明史。

─────────────────

■関連書評■
a. 「遥かなるケンブリッジ」藤原 正彦、新潮社
【私の評価】★★★★★

b. 「インテリジェンス武器なき戦争」手嶋 龍一、佐藤 優、幻冬舎
【私の評価】★★★★☆


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王たちの行進 (集英社文庫)
【私の評価】★★★☆☆(73点)


■1988年、東ドイツ。
 そこは、今のチベットのように、
 共産党に支配され、人々の移動の自由はありませんでした。

 厳重な監視体制の中、多くの人が自由を求めていました。
 そうした中で、イギリスMI6などの諜報機関は、
 ソ連崩壊を目指して様々な工作をしていたはずです。


■この本では、日本の商社マンが、MI6の諜報員と関係するうちに、
 東ドイツから3000人の亡命者をハンガリー経由で亡命させる
 工作を行うという設定になっています。

 それも、東ドイツの軍人に賄賂を渡して、
 軍の飛行機でハンガリーに亡命者を運ぶという
 ミッションです。


■ちょっとありえない~という設定でしたが、
 落合さんのことだから、本当にあった話に脚色を加えている
 のかもしれない・・・と思いながら読みきりました。

 ハリウッド映画系のどんでん返しでドキドキできるのと、
 共産主義の怖さを思い出す一冊なので、★3つとしました。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・ドストエフスキーがいっていますよね。
  人々に自由を与えれば彼らは自殺に走ると。
  自由というものが持つ責任に耐えられないんでしょうね。(p204)


 ・共産主義勢力と戦ってきた。ソ連国内にもぐり込んで、グルジア・マフィアや
  ロシアン・マフィアと話を付け、彼らの地下経済を援助することによって、
  ソ連経済にダメージを与えるようなこともした。(p121)


▼引用は、この本からです。

王たちの行進 (集英社文庫)
落合 信彦
集英社
売り上げランキング: 315262
おすすめ度の平均: 5.0
5 生の歴史を感じる
5 熱くなっちゃいます。
5 世紀の始まり

【私の評価】★★★☆☆(73点)


■著者紹介・・・落合 信彦(おちあい のぶひこ)

 1942年生まれ。
 国際情勢、諜報機関に関係した小説、海外作品の翻訳など。

─────────────────

■関連書評■
a. 「インテリジェンス武器なき戦争」手嶋 龍一、佐藤 優
【私の評価】★★★★☆

b. 「中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日」北野 幸伯、草思社
【私の評価】★★★★☆


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3つに分けて人生がうまくいくイギリスの習慣 (新潮文庫 い 74-4)
【私の評価】★★★☆☆(75点)


■日本にも「ハレ、ケ」という考え方がありますが、
 イギリス人は、さらにメリハリをつけているようです。


■まず、服装です。
 日本人もその場面に合わせて服を選びますが、
 イギリス人の夜の服は特に派手で、カッコイイのです。

 ・夜の予定がある人は行員から会社役員まで皆、いったん家に
  もどり、自宅やレストランで繰り広げられるパーティーや
  ディナーのため、シャワーを浴びて夜用の服に着替えるのです。(p50)


■季節は日本の4つではなく、3つに分けます。

 1~4月が「変化の時」
 5~9月が「ホリデーシーズン」
 10~12月が「パーティーシーズン」です。

 5~9月は天候がよいのですので、
 楽しめる季節なんですね。

 ・1月から4月は転職して新しい仕事に就いたり、スポーツを始める
  など・・・「変化の時」・・・5月から9月までは「ホリデーシーズン」。
  ・・・夜を中心に生活を謳歌します。・・・10月から12月までが、
  「パーティーシーズン」。


■個人的には、社員を自宅に呼ぶ習慣のところが
 興味を引きました。
 家内の協力があれば、私もやってみたいものです。

 ・イギリスの人々が自宅でのビジネスディナーで人をもてなすのは、
  たとえば会社の上司が社内で頭角を現してきた社員に昇格を
  告げる場合です。(p105)


■「イギリスから学ぶイギリス人の知恵」といった
 趣の一冊でした。

 イギリス経験の豊富な著者だからこその
 一冊ということで★3つとしました。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・私は講演など大勢の前に立つときは、ほとんど黒いスーツを
  選びます。・・・私にとってのこの勝負服(p48)


 ・イギリスの人々は独身、既婚を問わず、自分がたったひとりになれる
  パーソナルスペースと呼ばれる空間を持っています。・・・手入れをする
  庭、腰かけてただ風に吹かれて時を過ごす公園のベンチ(p66)


 ・スランプに陥ると、イギリス人の大学教授が語った「人の真の力は、
  物事がうまくいっている時ではなく、失敗したり挫折した時、
  どう対応するかで決まるんだ」という言葉を思い出します。(p73)


 ・世界各国に散らばる取引先の担当者が訪英するたび、一晩は必ず
  自宅ディナーに招待すると言っていました。・・・歓談しながらも
  鋭い観察眼でチェックし、この人が契約するにふさわしい相手かどうかを
  判断するのです。(p108)


 ・私も冒頭で紹介した雑誌編集長のように、社外に何人かの
  相談相手を用意して、原稿を書く時にも「セカンドオピニオン」を
  役立てています。・・・「2番目の考えが最善である」という
  ことわざまであります。(p118)


▼引用は、この本からです。

3つに分けて人生がうまくいくイギリスの習慣 (新潮文庫 い 74-4)
井形 慶子
新潮社 (2007/10)
売り上げランキング: 61246
おすすめ度の平均: 4.5
4 なるほど3つにね
5 井形さんの本はいつも示唆に富んでいます
5 目からうろこが落ちた

【私の評価】★★★☆☆(75点)


■著者紹介・・・井形 慶子(いがた けいこ)

 大学在学中から出版社でインテリア雑誌の編集に携わる。
 60カ国で流通する外国人向け情報誌「HIRAGANA TIMES」を創刊。
 28歳で出版社を立ち上げ、情報誌「ミスター・パートナー」を創刊。
 渡英経験は70回を超える。著書多数。

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■関連書評■
a. 「鷲の人、龍の人、桜の人 米中日のビジネス行動原理」キャメル・ヤマモト
【私の評価】★★★★★

b. 「ユダヤ5000年の教え」ラビ・マービン・トケイヤー、実業之日本社
【私の評価】★★★★★


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