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「失われた報道の自由」マーク R. レヴィン

2020/12/15本のソムリエ メルマガ登録
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【私の評価】★★★☆☆(75点)


内容と感想

■日本ではマスメディアの偏向報道が
 普通になっていますが、
 アメリカでも状況は同じようです。


 この本では、アメリカのマスメディアが
 いかに民主党に偏った報道をしている
 ことを批判しています。


 著者が保守派であることを割り引いても
 フォックス・ニュースを除いては
 ほとんどが反トランプ報道一色らしい。


 そうした傾向報道がある中で、
 ドナルド・トランプは大統領となり、
 今回の大統領選挙では破れたのです。


・かつて、ニュースといえば客観的な事実を集めたものだったが、いまは、社会運動やプログレッシブ集団(米民主党急進左派を中心とする勢力)の意見、米民主党を支持する論調で埋め尽くされている(p4)


■面白いのは、アメリカの民主党と
 マスメディアは相互に天下りを
 することで一体化しているという。


 例えばジャーナリストが政権や
 政党運動のメンバーになったり、
 民主党の関係者がマスメディアに
 天下っている。


 政党としては自分に近いメディアを
 使って、自分の政党のPRや
 対抗勢力の足を引っ張りたいところ。


 こうした人の動きを見ることで
 裏の構造が見えてしまうのは
 日本もアメリカも同じなのでしょう。


・ジャーナリストやその家族の転職先は、主に民主党政権や民主党の議員会館や民主党の選挙運動である。反対に、そうした民主党の関係者がジャーナリズムの世界に天下りしているのも事実だ(p88)


■偏向報道する人にも都合があるのだと
 思いました。偏向報道しないと
 村八分にされる、地方に飛ばされる。


 給料や仕事をもらっていれば、
 言うことを聞かなければ
 それを切られるかもしれない。


 自分の身が一番大切だし、
 妥協すれば良い待遇が待っている。
 どうせ皆やっていることなのです。


 レヴィンさん、
 良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・メディアの報道は偏り、特定の政党を代弁し、無責任だと非難されると「報道には使命がある」と反論する(p9)


・タイム誌のワシントン支局長だったジェイ・カーニーが副大統領ジョー・バイデンの広報担当ディレクターとなり、のちにオバマ大統領の報道官を務めた・・・民主党スタッフだった人物が現在はメディアの世界で働いていることもあれば、民主党スタッフと親子や兄弟姉妹の関係になるメディア関係者もいる(p32)


・選挙で選ばれた議員ではなく、政府機関に雇われただけの官僚が、おびただしい数の連邦規制をつくることで事実上、議員を通さずに法を定めている(p73)


・NBCの番組「ミート・ザ・プレス」の司会者であり政治ディレクターであるチャック・トッドは、気候変動の特集をした・・・トッドはこの番組で、人為的な気候変動は科学的な事実だと主張・・・気候変動の問題には、いまだにさまざまな疑問がある。調査は正確なのか。地球温暖化の原因は何か。地球温暖化は本当に起きているのか・・・わずかな温暖化なら地球にとっては実はよいことではないか、など疑問は尽きない(p166)


・デュランティはウクライナで起きていた最悪の飢饉の事実を否定・・・ニューヨーク・タイムズ紙で長年ロシア特派員を務めたデュランティが、過酷なソビエトの政府に、政府の代弁者として長く重用されていたのは間違いない・・・共産主義者に「魂を売った高級志向の男」(p226)


・中国の軍情報機関のトップは、1996年のクリントン大統領の再選を助けるために、北京からひそかに資金を提供していたと、かつて民主党で資金調達を担当していたジョニー・チャンという人物が、連邦捜査官に語った(p251)


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▼引用は、この本からです

マーク R. レヴィン、日経BP


【私の評価】★★★☆☆(75点)


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目次

第1章 政治的思想が色濃く反映されるニュース
第2章 建国初期の愛国的メディ
第3章 現代の民主党機関紙的な報道
第4章 報道の自由に対する真の脅威
第5章 ニュース、プロパガンダ、事実ねつ造
第6章 ニューヨーク・タイムズの裏切り
第7章 共謀、権力乱用、人格についての真実
おわりに 質の基準がない仕


著者紹介

 マーク・R・レヴィン(Mark R. Levin)・・・全米ネットのラジオ番組を持つ司会者、著述家、弁護士。テレビの討論番組『Levin TV』やフォックス・ニュースの政治トーク番組『Life, Liberty & Levin』の司会者でもある。保守団体ランドマーク・リーガル・ファウンデーションの会長。「全米ラジオの殿堂」入りを果たし、レーガン政権で閣僚の顧問を務めた。


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