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「馬渕睦夫が読み解く 2022年世界の真実」馬渕 睦夫

2022/04/24公開 更新
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「馬渕睦夫が読み解く 2022年世界の真実」馬渕 睦夫


【私の評価】★★★☆☆(75点)


要約と感想レビュー

 著者の馬渕さんはウクライナ大使までつとめた外務官僚です。この本でよく出てくる単語は「ディープステート」です。「ディープステート」とは、世界統一を目指す勢力です。バイデンを大統領にしたのも、ディープステートだという。「ディープステート」は民主党に近い国際金融資本を核とした勢力で、グローバリズムを目指し、共産主義と中国共産党を支援してきたのです。2014年のウクライナ騒乱で親ロシア派大統領ヤヌコーヴィッチ氏を追放した勢力であり、NATOの西方拡大を行い、ロシアのウクライナ侵攻を招いたのです。


 トランプ元大統領と共和党はロシアよりも中国を敵視しています。アメリカにはグローバル化、EU拡大、中国を支援する勢力と、ナショナリズム重視、中国を敵視する勢力が、対立し勢力争いをしているのです。


・アメリカ国家情報長官のジョン・ラトクリフが・・・「中国の選挙干渉の危険性について明確に指摘しておきたい」と報告書で述べています・・・CIAは、中国の干渉を指摘する分析官に直接圧力をかけ、その意見を撤回させようとしていた(p23)


 面白いのは、朝日新聞と毎日新聞が反日勢力と断言していることです。「女性蔑視発言」で森喜朗会長を辞めさせたのも、反日メディアによる発言の一部切り取りというレッテル貼りの反日勢力の工作活動であったということです。


 そして左翼メディアは、安倍総理の復帰を極度に恐れています。反日勢力の指令によって、左翼メディアは安倍たたきを行っているのです。森友学園問題で自殺した赤木さんの妻は、朝日新聞の記者が取材で尋ねてきたとき「安倍政権についてどう思いますか?」と質問されて、政権批判に利用されていることを感じ取り、取材を断ったという。クアッドというアジア版NATOを怖れる反日勢力が、左翼メディアを工作活動に利用しているのでしょう。


・朝日新聞や毎日新聞が率先してオリンピック潰しに動いた。ということは、反日勢力がオリンピックを潰そうとしたと言えるのです(p181)


 この本の残念なところは、事実と推測の比率が事実1に対して推測9ということでしょう。あまりに推測ばかりで、読んでいて疲れてしまうのです。例えば、プーチンの政敵の暗殺事件については、プーチンの仕業なら、こんなヘマはやらないとか、プーチンの得にならないなどの理由でプーチンの関与に疑問を呈しています。


 元外交官なのですから、いくつかの事実を検証することで、より説得力ある議論にしていただきたいと思いました。外交上、事実を発表するとまずいのかもしれませんが、より上質な情報を期待したいものです。馬渕さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・ハンター・バイデンをウクライナの大手ガス会社の重役に押し込み、その会社の不正捜査に乗り出した検事総長がクビになるように圧力をかけていたのです(p30)


・BLM(ブラック・ライブズ・マター)・・・黒人の犯罪者を警官は逮捕するのをためらう・・中共がBLMの破壊活動を支援している(p36)


・武漢研究所へのウイルスの「機能獲得実験」の迂回支援を行った・・・責任者のファウチ博士(p54)


・ディープステートにとって、もう一つの中共の利用価値は、世界各地で紛争を起こすに当たり中共の脅威が必要であることです(p67)


・二酸化炭素の排出削減が各国の経済活動を萎縮させる・・・大きな資本だけが生き残る(p118)


・クアッドを進めるということはアジア版NATOを創設するのと事実上同じです。クアッドはそもそも安倍晋三元総理のアイデアです(p130)


▼引用は、この本からです
「馬渕睦夫が読み解く 2022年世界の真実」馬渕 睦夫


【私の評価】★★★☆☆(75点)


目次

第1章 コロナ陰謀説の崩壊と米国共産革命の危機―甦った「フランクフルト学派」の亡霊
第2章 バイデン大統領の不都合な真実―ディープステートの敵は中共になったか
第3章 ディープステートが進める二つの謀略工作―パンデミックと気候変動の罠
第4章 二〇二二年以降の世界はどう動くか―戦争の火種をまき散らすディープステート
第5章 「日本ファースト」を確立せよ―新政権は、本居宣長と芥川龍之介に学べ



著者紹介

 馬渕睦夫(まぶち むつお)・・・1946年生まれ。吉備国際大学客員教授。1968年(昭和43年)に外務省入省。外務本省では、国際連合局社会協力課長(1984年-1986年)、大臣官房文化交流部文化第一課長、東京都外務長(1995年-1997年)などを歴任。在タイ日本大使館特命全権公使(1997年-2000年)。2000年(平成13年)に特命全権大使キューバ国駐箚に就任。2003年(平成15年)5月には財団法人国際開発高等教育機構専務理事に就任、2005年(平成17年)より駐ウクライナ兼モルドバ大使を3年間務め、2008年(平成20年)11月、外務省退官。同月防衛大学校教授に就任し、2011年(平成23年)3月、定年退職。日本文化チャンネル桜などの政治系テレビ番組にコメンテーター・論客として出演し始める。2014年より現職。


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