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「定年後のお金の不安を解消するならこの1冊! 定年ひとり起業マネー編」大杉 潤

2022/04/23公開 更新
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「定年後のお金の不安を解消するならこの1冊! 定年ひとり起業マネー編」大杉 潤


【私の評価】★★★★☆(80点)


要約と感想レビュー

引退するより定年ひとり起業

65歳までの雇用が義務付けられたため、多くの企業で60歳で定年再雇用または大企業なら50代で関係会社へ転籍して65歳まで働ける制度となっているのではないでしょうか。この本ではそうした企業の準備した制度で65歳で引退するよりも、定年ひとり起業をおススメしていますつまり退職金をもらってから、ひとり起業でやりがいを持って85歳まで働こうということ。


65歳を過ぎれば年金も入ってくるので無理して稼ぐ必要もないし、働くことで新しい仲間や人間関係も作れるので、孤独を感じることもないのです。引退すると急に老け込んでしまったという話をよく聞きますが、ひとり起業すれば、老け込む暇はなくなるのです。


「収入をいただくプロ」としての責任、緊張感や学び続ける向上心を持つことが規則正しい生活、体調管理など健康面でプラスになる(p191)

月10万円稼いでいく

「長く働きたくない」という会社員は多いと思いますが、その原因は、今の仕事が楽しくないからでしょう。年下部下の指示に従うのも面白くない。著者の提案は、楽しくない今の会社の仕事はしない。ひとり起業で自分の知識、能力を使って月10万円稼いでいこうということです。著者は会社員時代から、毎日1冊ビジネス書を読み、ブログに書評を書いて公開し、Youtube動画、TwitterとFacebookでも発信していましたので、それで稼げたのです。


65歳以降の年金は人によって違いますが企業年金がなければ月20万円くらいの人が多いのではないでしょうか。そこに楽しい仕事だけをやって、月10万、20万円の収入が確保できれば年金の不足分をカバーできるのです。さらに、もっと稼げたとすれば、年金の繰り下げ受給も可能となり本当に引退後に増額された年金を受給できる可能性もあるのです。


年金受給・・必要になったタイミングで受給の申請をすれば良い・・・私は最優先で妻の基礎年金を75歳まで繰り下げ・・・を提唱しています(p104)

老後資金を作る

私も著者と同じで、仮に会社の仕事が面白くないのであれば、ひとり起業が面白いのではないかと感じています。もちろん、今の会社でやれる範囲で成果を出していくことは当然のことですが、会社として活躍できる職場を提供できないこともあると思うのです。そうしたときに、選択肢がなければ惰性で仕事をするようになり、会社も自分も不幸ではないかと思うのです。


ちなみに著者の場合は、3回も転職していたため、退職金も少なく会社員を引退してから老後資金を作らざるをえなかったとのこと。つまり「ひとり起業」で稼がざるをえなかったのが良かったのです。一番不幸なのは、十分な退職金や年金があるからといって、やりたくない仕事を続け、定年となったら会社の人間関係がなくなり、やりたいことがなくなって、時間を潰すだけになってしまうことでしょう。


共感できる点が多かったので、★4としました。大杉さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・江戸時代に『養生訓』というロングセラーを書いた貝原益軒・・・人生の幸せは後半にあり。人生は後半の後半にこそ醍醐味がある(p35)


・1000冊読めば、誰でも速読になってきます(p173)


・銀行員がすすめるのは「手数料の高い」運用商品・・・手数料を稼ぐのが仕事(p115)


▼引用は、この本からです
「定年後のお金の不安を解消するならこの1冊! 定年ひとり起業マネー編」大杉 潤
大杉 潤 、自由国民社


【私の評価】★★★★☆(80点)


目次

はじめに 60歳から作る「老後資金」
第1章 月5万円をずっと稼ぎ続ける「理想の働き方」
第2章 まずは年金を知ろう!
第3章 銀行がすすめる投資商品がダメな理由
第4章 老後ライフスタイルを決定づける「終の住処」
第5章 老後資金の作り方年表と7原則



著者経歴

大杉 潤(おおすぎ じゅん)・・・1958年東京都生まれ。フリーの研修講師、経営コンサルタント、ビジネス書作家。早稲田大学政治経済学部を卒業、日本興業銀行に22年間勤務したのち東京都に転職して新銀行東京の創業メンバーに。人材関連会社、グローバル製造業の人事、経営企画の責任者を経て、2015年に独立起業。年間300冊以上のビジネス書を新入社員時代から39年間読み続け累計1万冊以上を読破して、約2,500冊の書評をブログに書いて公開している。


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