「定年前後の生き方の悩みを解消するならこの1冊!定年ひとり起業 生き方編」大杉 潤
2023/04/13公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(85点)
要約と感想レビュー
ひとり起業で自由に働く
私と同じように一日一冊、書籍を紹介している 大杉さんの一冊です。大杉さんは、57歳でフリーの研修講師として独立します。講師をしながら、経営コンサル、ビジネス書執筆、講演等の好きな仕事だけをしているのです。
現在は埼玉の自宅と気候のよい静岡の伊豆で、ほぼ半々に滞在する2拠点生活をおくっています。この2拠点生活は、大橋巨泉が気候のよい時期に合わせてカナダ、オーストラリア、ハワイ、日本をぐるぐる移動していたのを真似したというのですから、夢を実現しているのです。
著者が定年後の生き方として提案するのは、ひとり起業で働きたい時間だけ、働きたい場所だけで自由に働くということです。できるだけ好きなことだけ仕事にすることで、頭はボケないし、体を動かすこともできるし、お金の心配も大きく減るのです。
70代以降・・仕事として稼ぎ続けることを重視しているのは脳のメンテナンスにも有効で、お金の不安も大きく下がる(p167)
自分の得意な分野を作る
定年後にひとり起業するためには、自分の得意な分野を作っておく必要があります。著者がお勧めするのは、自分の働いている職場でのノウハウにプラス1つの専門性をプラスすることです。大杉さんの場合は、銀行マンであった財務の知識に加えて、40年間読み続けたビジネス書の知識とブログ、SNS、YouTube等での情報発信といった強みを組み合わせているという。
特にTwitterやYouTubeは、続けていれば、いつか世界が変わると考えて、「毎日発信」を継続してきたのです。また、神保町の古本屋街の「ブックハウスカフェ」でビジネス書作家のイベントを開催したり、出身地の国立市の「ひらくスペース」でイベントを企画しているのも情報発信の一つなのでしょう。
異なる「3つの専門性」を組み合わせて、「オンリーワン」の存在として仕事をする(p41)
働き続けるから健康なのだ
健康だから働くのではなく、働き続けるから健康なのだという著者の言葉に納得しました。大杉さんが楽しく仕事をしていることを教えてもらい、実は、定年後こそが面白いのではないかと思いました。会社員なら必ず定年で会社をクビになるのですから、理想の定年後の生き方をイメージして準備をしておくのです。
現在は、インターネットを活用すれば、ほぼコストをかけずに情報発信できるし、勉強することもできるのですから、真似したいものです。大杉さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・定年後は「サードプレイス」が最も大切です・・自分が気持ちよく所属・活動するコミュニティ(p60)
・「妻の基礎年金」が最も大切で・・40年加入プラス10年繰り下げとする「理論最高値」を目指すべき(p53)
・人生の充実度を高めるのは、「そのときどきに相応しい経験」なのだ(p227)
【私の評価】★★★★☆(85点)
目次
第1章 働く期間を3つに分ける「トリプルキャリア」
第2章 幸せな定年後に必須の「ICT活用」
第3章 定年後の「健康法」はこれが結論
第4章 定年後ライフスタイルを考える「珠玉の15選」
第5章 夢に向かう構想が描けるデュアルライフの醍醐味
著者経歴
大杉 潤 (おおすぎ じゅん)・・・1958年東京都生まれ。研修講師、経営コンサルタント、ビジネス書作家。早稲田大学政治経済学部を卒業、日本興業銀行に22年間勤務したのち東京都に転職して新銀行東京の創業メンバーに。人材関連会社、グローバル製造業の人事、経営企画の責任者を経て、2015年に独立起業。年間300冊以上のビジネス書を新入社員時代から39年間読み続け累計1万冊以上を読破して、約2500冊の書評をブログに書いて公開している。妻が社長の合同会社ノマド&ブランディング・チーフコンサルタント、株式会社HRインスティテュート・アライアンスパートナー、リ・カレント株式会社・プロフェッショナルパートナー、株式会社カインドウェア顧問。
定年後関連書籍
「お金・仕事・生活 知らないとこわい 定年後夫婦のリアル」大江 英樹、大江 加代
「定年前後の生き方の悩みを解消するならこの1冊!定年ひとり起業 生き方編」大杉 潤
「定年後 50歳からの生き方、終わり方」楠木 新
「ライフシフト」リンダ グラットン、アンドリュー スコット
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