「12000冊のビジネス書を読んで試した経営コンサルが 名著100冊から「すごい時間のつかい方」を抜き出して1冊にまとめました」大杉 潤
2024/06/17公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(84点)
要約と感想レビュー
朝4時台に起床が最も効果的
SNSで一日一冊書評をアップしている大杉さんの時間のつかい方です。大杉さんは、会社員時代から年間300冊のビジネス書を読んで、その中味を実践してきたという。まず、大杉さんの時間術の中では、朝4時台に起床し、生産性が上がる朝の時間帯に仕事をするのが、もっとも効果的であったという。私と同じように通勤時間を読書の時間に使っているとのことです。
また、十分な睡眠時間を確保するのが大前提ですから、少しずつ起床時間を早くして、寝る時間も早くしていったという。「時間術大全」に「すきあらば仮眠」と記載されているように、睡眠時間の確保が重要なのです。したがって、早寝早起きという生活習慣を作ることができれば、朝の時間を使って、書評を書くという時間も作り出せるというわけです。
最も効果があったのが、最初に挙げた「生産性が上がる時間帯」です・・朝4時台に起床する(p40)
デッドラインを設定する
また、他に著者がやってみて効果が実感できたのは、自らデッドラインを設定し、好きな仕事をするというものです。やはり、デッドラインがあるから集中して仕事ができるし、つまらない仕事でもゲームしたり、自分で課題を設定して改善してみることで、楽しい仕事にすることができるのです。
その他、効率を上げる基本として「シングルタスク」の重要性も説明しています。シングルタスクとは、目の前の仕事に一点集中することであり、逆はマルチタスクで、多くの仕事を並列して行うと、段取り替えと頭の切り替えに時間がかかり効率を悪くするのです。
デッドライン設定により「時間を制限する」ことに加え、「時間をずらし」たり、「スピードを加速させ」たりする・・「毎日定時で帰っても給料があがる「時間のつかい方」をお金のプロに聞いてみた!」(p44)
人生の後半戦の新しいゲーム
後半は会社員人生の先にある、人生の後半戦のキャリアと人生論となっています。例えば、「人生後半の戦略書」には、「特別」になるよりも「幸福」になることが推奨されています。「ロングゲーム」では、新しい挑戦に「20%の時間」を使い、新しい人生のポートフォリオを作ることが推奨されています。
会社員というゲームが終わったら、新しいゲームを始めなくてはならないということなのでしょう。大杉さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・「戦略的思考トレーニング 目標実現力が飛躍的にアップする37問」・・目標はムーンショットで設定・・月に届くくらいのショット、つまり大胆な目標を掲げること(p99)
・「キャリア弱者の成長戦略」・・3人のロールモデルを集める・・未来を考える10分間を持つ・・「5年後のキャリア」のために働き続ける(p132)
【私の評価】★★★★☆(84点)
目次
第1章 仕事のキホン
第2章 ワークライフバランス
第3章 マインドセット
第4章 キャリア形成
第5章 幸せの実現
第6章 ライフシフト
著者経歴
大杉 潤(おおすぎ じゅん)・・・1958年東京都生まれ。研修講師、経営コンサルタント、ビジネス書作家。早稲田大学を卒業、日本興業銀行に22年間勤務したのち新銀行東京の創業メンバーに。人材関連会社、製造業の人事・経営企画の責任者を経て、2015年に独立起業。年間300冊以上のビジネス書を新入社員時代から40年間読み続け累計12000冊以上を読破して、3300冊以上の書評をブログに書いて公開している。
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