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「定年起業を始めるならこの1冊! 定年ひとり起業」大杉 潤

2021/03/23公開 更新
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定年起業を始めるならこの1冊! 定年ひとり起業


【私の評価】★★★★☆(88点)


要約と感想レビュー

 著者の大杉さんは銀行やメーカーなどで働いていましたが、57歳で好きなビジネス書を軸に起業しました。現在は企業研修を事業の軸にして、空いた時間に経営コンサルティング。同時にビジネス書の執筆を行っているという。


 定年後、何をすればいいのか?といえば、やはり好きなこと、情熱を持ち続けることができることが大事であるし、楽しいのでしょう。


・向いている仕事とはどんな業種、どんな内容の仕事でしょうか?私は業種や仕事の内容よりも、自分が好きであること、情熱を傾け続けられることが最も大切だと思います(p49)


 さすが元銀行マンだけあって、年金戦略を含めたお金の考え方がしっかりしている印象でした。生活資金は年金でバランスさせ、趣味や遊びは自分で稼ぐ。退職金には手をつけないのがポイントです。


 公的年金は当てにならないので「退職金で資産運用」というのが金融機関の営業スタンスですが、なぜ銀行が自己資金で投資しないのかよくよく考える必要があるのでしょう。やはり定年後のお金の心配を減らすためには、自分で確実に稼ぐことが大事なのです。


・お金の使途と出所・・・日常生活日:公的年金、企業年金、自己実現費・一時的出費:働いて得る収入・・・医療・介護施設入居費:退職金、金融資産(p127)


 「定年ひとり起業」は54歳の私にぴったりの一冊でした。会社でも、55歳の社員向けにライフプランセミナーが準備されており、ほぼ同じ内容だと思いますが、ひとり起業の実例を教えてもらい参考になりました。


 定年後は長いので、何事も長期的に計画して準備していくことが必要です。もう少し類書を調べます。大杉さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・大杉潤の「年金戦略」・・・65歳から厚生年金のみを受け取り、基礎年金は受給を繰り下げる・・・65~67歳の途中まで加給年金を受け取る・・75歳から184%に増額された基礎年金を受け取る(p92)


・「基礎年金の繰り下げ受給」・・・自分の基礎年金よりも、妻の基礎年金を繰り下げて金額を増やす方が大切で、そちらを第一優先にする計画です(p97)


・神保町の古本屋街にある子どもの本専門店の「ブックハウスカフェ」にて・・・毎月ビジネス書の著者をゲストに迎えるトークショー・イベントをプロデュースしてきました(p118)


・「ひとり起業」した人について、会社員にはない有利な運用法・・・小規模企業共済という退職金積立制度・・・月額7万円(年額84万円)までは積み立てた全額を所得控除できます(p137)


・何とか妻の理解を得て、2015年11月に妻が社長(代表社員)のファミリーカンパニーである合同会社・・・を設立し、独立起業を果たすことができました(p181)


▼引用は、この本からです
定年起業を始めるならこの1冊! 定年ひとり起業
大杉 潤、自由国民社


【私の評価】★★★★☆(88点)


目次

序 章 70歳まで働く時代がやってきた!
第1章 「定年ひとり起業」とは?
第2章 定年再雇用のワナ
第3章 「定年ひとり起業」のマネープラン
第4章 全公開!大杉潤「定年ひとり起業」への道
第5章 「定年ひとり起業」ケーススタディ
第6章 「定年ひとり起業」という選択
第7章 アフター・コロナは「幸福学」で働く



著者経歴

 大杉 潤(おおすぎ じゅん)・・・1958年東京都生まれ。フリーの研修講師、経営コンサルタント、ビジネス書作家。早稲田大学政治経済学部を卒業、日本興業銀行に22年間勤務したのち東京都に転職して新銀行東京の創業メンバーに。人材関連会社、グローバル製造業の人事、経営企画の責任者を経て、2015年に独立起業。


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