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「ニッポンじゃアリエナイ世界の国」斗鬼 正一

2020/07/22公開 更新
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「ニッポンじゃアリエナイ世界の国」斗鬼 正一


【私の評価】★★★☆☆(75点)


要約と感想レビュー

日本の常識は世界の非常識

日本では芸能人も一般の人も、不倫や浮気はほぼ犯罪として扱われています。ところがフランスでは、不倫や浮気が非難されることはないのだという。「恋愛の自由」という表現がありますが、フランスでは文字通り恋愛は個人の自由なのです。


また、フィリピンでは給与を全部使いきってしまうのがふつうだという。だから、お金がなくなって大変なことになってしまわないように、会社が給料を2回に分けて払ってくれるという。知らなかった!。


フランスでは、浮気や不倫でほめられることはありませんが、よその人の恋愛に文句をつけるほうがカッコ悪いと言われてしまいます。なぜなら、人を愛する自由をきちんと認めているからです(p81)

誤解を避ける

同じように、当たり前と思っていることが、外国では通用しないことがあり、注意が必要です。例えば、トルコでは、YESは「アゴをそらす」、NOは「アゴをあげる」のです。日本とは正反対ですね!イタリア南部、ギリシャ、トルコ周辺ではこうしたジェスチャーらしいのです。


それ以外にも、思わぬジェスチャーで相手を侮蔑することがありますので、旅行前に事前に学んでおきたいものです。


「NO」はふつう首を横に振りますが、トルコでは、アゴをくいっと上げて「チッ」と舌うちします。知らなければ「YES」のジェスチャーとまちがえたり・・(p59)

興味深いトリビア

中国では、ハゲることをあまり恥ずかしいどころか、尊敬されるとか、世界で最もピザが食べられている国はノルウェーで、ピザを食べる日が決まっているなど、興味を持ってもらう入門編としてよくできていると思います。イラストと簡単な説明で読者の興味を誘っているので「わけあって絶滅しました」シリーズに似たものを感じました。


世界には198の国があるといわれていますので、文化もそれぞれ違います。とても興味深いですね。斗鬼さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・トイレのドアのすきまが大きい・・・アメリカではトイレでチカンが女性をおそう事件がたくさん発生するので、それを防ぐため、外からでもわかるよう・・・(p122)


・○○○○では・・・理由がないのに投票に行かなかった人は、日本円にして約1100円のばっ金があります。そして、それを3回繰り返すと、身分証やパスポートを作ってもらえなくなったり、銀行でお金を借りられなくなったりしてしまいます(p133)


・○○○○・・ウンコをしてもお尻をふかない!(p152)


・○○○○○○ではまったく逆。結婚したあとも、ほとんど動かず、たくさん食べてどんどん太ることが女性の自慢のスタイルなのだそうです(p157)


▼引用は、この本からです
「ニッポンじゃアリエナイ世界の国」斗鬼 正一
斗鬼 正一、SBクリエイティブ


【私の評価】★★★☆☆(75点)


目次

1章 アジア・オセアニア
2章 ヨーロッパ
3章 南北アメリカ
4章 アフリカ



著者経歴

斗鬼正一(とき まさかず)1950年生まれ。江戸川大学名誉教授。明治大学文学部講師。明治大学大学院講師。文化人類学者。専門は都市人類学、地域研究。


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