■楽天をここまで引っ張り上げた野村監督は、
やはり、ただのボヤキおやじではありませんでした。
「根拠をもって野球をしろ」
そうした考えが、一本通っている一冊でした。
・私は次の3つのポイントをもとに実践指導をしている。
「ツボ」「コツ」「注意点」。・・・「ここを見ておけ」
というツボや技術面のコツ、そして「これだけは注意しろ」
という注意点を伝えておく(p185)
■野球といえば、ボールを投げて打つだけの
スポーツに見えますが、野村監督は、
投手と打者の勝負であると考えています。
つまり、勝負だからこそ
相手の性格から今の心理を分析し、
技術的長所、欠点を考慮して
投げる球を決めるということです。
打者によって攻め方を変えないようであれば、
それは単に球を投げているだけであり、
野球ではないというのです。
・私はスコアラーに、「何級まで牽制球が続くのか、
投手別にデータを取ってほしい」と命じた。
「Aという投手は1球しかこない」「Bは2球まで」(p22)
■野村監督も最初から優れた監督では
なかったようです。
引退後もシニアリトルリーグで
子供たちを教え、その中で教える技術を
試行錯誤していったのです。
常に考え、進歩しようとする
野村さんの考えが伝わってくるようでした。
・「30歳を過ぎたら、ぼちぼち引退後に備えろ。
自分が管理職ならこんなふうに指導するけどなぁ
という目で過ごせ」と話した。(p38)
■野球だけでなく、指導的立場で仕事をする人に
非常に示唆に富む一冊ではないでしょうか。
野球を見る目も変わると思います。
本の評価としては文句なく★5つとしました。
野村監督、よい本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・仕事をするうえで必要なこととして3つの能力が必要とされる。
「問題分析能力」「人間関係能力」、そして最後のひとつが
「未来創造能力」である。(p124)
・自分の思うようにしたい。ところが現実はなかなか思うように
ならない。そこに理想と現実のギャップが出てくるわけだが、
だからこそ努力が必要である。自分の思うようにするために
努力していく。その先にあるのが理想であり、夢であり、
希望であり、願望である。(p168)
・この選手を力いっぱい育ててやりたい、立派な人間に
してやりたいと思ったとき、何も褒めたり優しく接することだけが
愛情ではないということだ。直言をしてやったり、厳しく接したり、
叱ったりということも立派な愛情である(p201)
小学館
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野村克也氏の人生論
内角を攻めてこさせないよう演技する
野球の話から人生を生きるヒントが得られる良書
野球に『論理』を初めて本格的に導入した野村ノート
野村の野球観、人生観が凝縮された一冊【私の評価】★★★★★(92点)
■著者紹介・・・野村 克也(のむら かつや)
1935年生まれ。
1954年南海ホークス入団。
1970年より選手兼監督。
1978年ロッテに移籍。
1980年引退、解説者となる。
1990年ヤクルトスワローズ監督。
1998年阪神タイガース監督。
2002年シダックス監督
2006年楽天イーグルス監督
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■関連書評■
a. 「敵は我に在り(上巻)」野村 克也
【私の評価】★★★☆☆
b. 「コーチング」落合博満
【私の評価】★★★★☆
c. 「覚悟のすすめ」金本 知憲
【私の評価】★★★☆☆
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