【書評】「運が開ける欽言録」萩本 欽一
2023/05/11公開 更新

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【私の評価】★★★★★(90点)
要約と感想レビュー
欽一さんも82歳なんだな~
最近、めっきりテレビで見なくなった萩本 欽一さんですが、もう82歳なんですね。現役時代はレギュラー番組3つ合わせて「視聴率100%男」と言われるくらいヒットを飛ばし続けてきた萩本 欽一さんですが、山あり谷ありだったことがわかります。
例えば「コント55号」のレギュラー番組が減り、「解散か?」といった記事が出ていたようなときに、欽ちゃんは次はアメリカのショービジネスに挑戦しよう!と英語を勉強していたという。海外進出を日本テレビのプロデューサーの井原高忠さんに相談したところ、日本で成功して呼ばれるのがベスト。だから日本で欽ちゃんの冠番組を作ろうということになって「欽ちゃんのドンとやってみよう!」ができたというのです。
司会を担当した「スター誕生!」でもお笑いの「欽ちゃんコーナー」があったのですが、「笑いは必要ない」という審査員から激しいクレームがあったという。
20代では「体」を使い、30代では「頭」、40代は・・レギューラーを選ぶ時・・「目」で判断する(p3)
信頼できる一人の友達を作ること
一番感じたのは、義理人情が人生を豊かにするのではないかということです。例えばクール・ファイブの前川清さんは事務所から「ギャグはイメージが狂うからやめてほしい」と言われていました。しかし、「今、一番大事なのは萩本欽一です。そんなことを言うなら、事務所をやめて、欽ちゃんについていく」とまで言ってギャグに付き合ってくれたという。
また、「欽ちゃんのシネマジャック」という映画が、不振だったとき、「このお金でチケットを買いたい」と斎藤清六さんが1000万円を持ってきたという。「このお金は、欽ちゃんが稼がせてくれた1000万円だから、チケットを売って下さい!」というのです。
勝俣州和(くにかず)さんには、「若手のADと仲良くしておくことだよ」とアドバイスしていました。実際、勝俣さんが欽ちゃんの教えどおりにしていたらADがディレクターに出世して、一気にレギュラー番組が3本になったという。義理人情が人生を切り開くのです。
友達をたくさん作ることより、信頼できる、たった一人の友達を作ることを目標にしよう(p37)
人を残す
そんな欽ちゃんも、売れてお金が入ってきたときには、ローレックスを買ったり、夜の銀座に飲みに行ったりしていたという。そんなとき放送作家だった青島幸男さんが自宅に招いてくれて、青島さんは自分の失敗談をいろいろ教えてくれたという。そして欽ちゃんがそろそろ帰ろうかというときに「何十億円か稼いで、豪邸を建てたって、何も残らないぜ」とアドバイスしてくれたというのです。
欽ちゃんはこれは青島さんからの「お金の使い方で人間の価値が決まる」ということを教えてくれたと感じたという。欽ちゃんはキンキラキンのロレックスをつけた自分が恥ずかしくなり、人に投資することにしたというのです。放送作家志望の連中を我が家に居候させ、修行させたという。そうして育てた放送作家が「バイキング」「踊る!さんま御殿!!」や「踊る大捜査線」の作家として活躍しているというのですから、欽ちゃんは人を残したのです。
最近はYouTubeチャンネルにも挑戦しているようでうね。萩本 欽一さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・突然、台本にもないセリフを言われたりとか、随分といじめられました・・一番ヒドイ目に合わされたのが(坂上)二郎さんです(p19)
・「55号」結成当時、僕と二郎さんんは「ダジャレを言うようになったら、コンビを解消しよう」と約束・・くたびれてくると、ダジャレでしのぐようになる(p27)
・外で一緒に食事をしたりして仲良くなると、番組内での新鮮味を感じるやりとりや緊張感がなくなってしまいます(p40)
・母親が父親の悪口を言わない・・それが子供達に尊敬される父親の条件なのです(p148)
【私の評価】★★★★★(90点)
目次
喜(坂上二郎さん;長嶋茂雄さん ほか)
怒(和田アキ子さん;ヒット曲「めだかの兄妹」誕生秘話 ほか)
哀(萩本団治・トミ夫妻;田中好子さん ほか)
楽(勝俣州和さん;東八郎さん ほか)
著者経歴
萩本欽一(はぎもと きんいち)・・・1941年(昭和16年)5月7日、東京都生まれ。66年に坂上二郎と結成した「コント55号」で一世を風靡。その後テレビのバラエティ番組「欽ちゃんのどこまでやるの!」や「欽ドン!良い子悪い子普通の子」などを手掛け「視聴率100%男」とも称されお茶の間の人気者に。2015年には駒澤大学仏教学部に入学。73歳での大学入学で一躍話題となる。現在もテレビを中心に幅広く活躍
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