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「青空応援団~僕らはいつだって応援している」平 了

2022/09/30公開 更新
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「青空応援団~僕らはいつだって応援している」平 了


【私の評価】★★★★★(94点)


要約と感想レビュー

 宮城県に社会人応援団があるの!?と手にした一冊です。著者は宮城県トップレベルの宮城県仙台第一高等学校に合格すると応援団に入りました。応援団ではなんと、364日毎日朝、7時から8時半まで練習。練習の内容も裸足で土手ランニング2キロ。その後、エール、旗振りの練習を行うのです。


 1ヶ月後、足の指の皮がむけて痛くて小汚い学ランを着た著者は、雨の中で落ち込んでいました。「もう限界だ。やめよう」すると団長が500円をくれて、何か温かいものを食べてこいという。


 著者は一高の近くのラーメン屋に入ったのです。チャーハンを頼んだ著者にマスターは「つらい?」と声をかけてくれました。「つらいです」と著者が絞り出すような声でいうと、マスターは 「やめちゃダメだよ・・」と五目そばと半チャーハンが出てきたという。


 著者の目から涙がこぼれると「ダメだよ泣いちゃ。応援団だろ」応援団の著者は、マスターに応援されて「負けてたまるか」と心の底から力がわいてきたという。2年後に著者は、一高応援団の団長になったのです。


・マスターの五目焼きそばのおかげで、それまでのわだかまりが吹っ飛んだ・・「勝ってから泣け」(p175)


 その後、著者は教師の道を目指して大学に進学し、在学中のアルバイトをきっかけに、家電量販店に人材を派遣する会社を立ち上げます。ベンチャー企業ながら数十億円の売上にまで成長しましたが、自分の理想の生き方と違うと感じ著者はデザイナーに転身するのです。


 そして2011年。東日本大震災でデザインのお客様が亡くなったことから、震災、津波被害の泥かきや掃除のボランティアをはじめるのです。スコップ団と名付けた活動は、8000人にもなりました。そして1年後にスコップ団は解散。著者は、「支援ではなく応援」が大切ではないのか。その答えがスコップ団の解散と「青空応援団」の結成だったのです。


・確かにビジネスは面白かった。お金が儲かれば楽しい・・卒業と同時にバンドもやめてしまった・・ギターが泣いている気がした(p189)


 「青空応援団」は声がけに応じた5人からスタートしました。応援は基本無料。依頼に応じて個人を応援したり、小学校や老人介護施設でも応援するという。そして、青空応援団ではみんなの前で夢を語ってもらい、それを応援するのです。あるとき「AKB48に入りたい!」という女の子を応援したら2年後にAKB48とイベントで共演したらその女の子がメンバーになっていたことがあるという。


 自腹で2014年ジャパンエキスポに参加し、X JAPANのYOSHIKIさんを応援したりと破天荒さにこんな人が宮城県にいたんだ!とびっくりしました。文句なく★5とします。平さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・ギリギリの状態をなんとか切り抜けて人生の勝利をおさめてほしいのです・・・人生は勢いだけでなんとかなる(p21)


・僕はみんなが堂々と人前で夢を語れる社会をつくりたいと大真面目に思っている。足を引っ張るダセェ奴が多いからね(p27)


・何も教えていない人間にやらせて褒めてやる、というやり方が、最高の指導法(p53)


・敵にエールを送るという精神も、また日本人らしい文化だと思う(p164)


・これまでやりたくてできなかったことって何だろう?そう自問してみて思い浮かんだ。それはヒッチハイクの旅(p202)


・他人評価など恐れず、自分のやりたいことを全うするべきだ・・「助けて」って言えばいい。楽しそうな人がいたら、「まぜて」って言えばいい(p208)


▼引用は、この本からです
「青空応援団~僕らはいつだって応援している」平 了
平 了、扶桑社


【私の評価】★★★★★(94点)


目次

第1章 人前で堂々と夢を語れる社会をつくる
第2章 人生の応援団をつくる
第3章 応援団発足からデビュー、そして今日まで
第4章 応援する資格、される自覚
第5章 バンカラ応援団との出会い
第6章 自分の人生を生きよう



著者紹介

 平 了(たいら りょう)・・・青空応援団・初代団長。1978年、宮城県生まれ、宮城県仙台第一高等学校、宮城教育大学卒業。2011年、東日本大震災の津波被害を受けた家屋の土砂や瓦礫を掻き出す有志の団体「スコップ団」を結成。2012年3月10日、鎮魂の2万発花火を打ち上げるイベントをもってスコップ団の活動は停止。2013年6月、社会人応援団「青空応援団」を結成。本業は、店舗などの内装・デザインを行う「ファンキーベイビー工務店」代表


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