4経営の最近のブログ記事

即戦力の人心術―部下を持つすべての人に役立つ

【私の評価】★★★★☆(88点)


■著者が艦長となったイージス艦ベルフォルドは、
 非常に成績の悪い戦艦でした。
 アメリカのイージス艦がこれほど乱れているとは知りませんでした。

 彼は、どうやって落ちこぼれ戦艦を
 No1にまで引き上げたのでしょうか?


■彼がやっていることは、
 成功した企業の経営者がやっていることと
 同じでした。

 部下の意見を聞き、採用し、自ら動く部下を作る。
 サンキューカードで士気を高める。
 海軍でNo1となるというビジョンを示したのです。


  ・つねに部下に
   「きみがしている仕事で、もっとよいやり方はないか?」と
   聞いて回ったのである。(p22)


■食事を良くしたり、
 映画や音楽ビデオを上映したり、(ちょっとやりすぎ)
 職場環境・雰囲気の改善にも努力しています。

 成功例と失敗談。
 すべてに具体的なストーリーがあるのに
 感心しました。


  ・事件・作戦のあとで必ず、それにかかわった者たちが
   艦橋にある私の椅子のまわりに集まり、批評会を行なう。
   うまくいったときでも、やはり分析を行なう。(p70)


■最終的に著者が大佐止まりで退役した理由には、
 やりすぎたことと、嫉妬があったようです。

 そうした点には私たちも注意しなくてはいけないのでしょうが、
 成果を出した手法の価値は下がりません。
 本の評価としては、★4つとしました。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・言葉の力・・・私は部下たちに、艦を訪れるすべての
   人に対して、その人物と目を合わせ、握手をし、微笑み、
   「海軍で最も優れた艦へようこそ」と言って迎えるように
   してほしいと伝えた。(p58)


  ・部下たちの配偶者の誕生日のリストを手に入れ、
   直筆のメッセージを書き添えて、そのカードを送った。・・・
   「あなたの旦那さんはすばらしい仕事をしています」と書いた(p167)


  ・私が部下たちと一対一で行った面接の利点の一つに
   「それぞれの部下の人生を知る」ということがある。
   なぜこの組織に入ったのか、そして、夢はあるのか、といった
   ことを知ることほど有益なことはない。(p185)


▼引用は、この本からです。

即戦力の人心術―部下を持つすべての人に役立つ
マイケル・アブラショフ
三笠書房
売り上げランキング: 591
おすすめ度の平均: 4.0
4 久々にどきどきしました
2
5 組織を動かす力
4 ここにはリーダーが目指すべき理想の職場がある
3 海軍の話をされてもあまり

【私の評価】★★★★☆(88点)


■著者紹介・・・マイケル・アブラショフ

 アメリカ海軍史上一と言われた短期間で成果をあげた海軍大佐。
 戦艦ベンフォルドの艦長に就任すると、海軍No1にまで改革する。
 その後、コンサルティング会社を起業し、評価されている。

─────────────────

■関連書評■
a. 「松下幸之助の実践心理術」赤塚 行雄
【私の評価】★★★★★

b. 「人を見る眼 仕事を見る眼 松下幸之助エピソード集
【私の評価】★★★★★


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上司はなぜ部下が辞めるまで気づかないのか?
【私の評価】★★★★☆(89点)


■魚屋さんが、30年連続増収増益。
 さらに、東証二部上場と聞くと、
 「すごいなこれは」と思います。


■この躍進の秘密は、
 魚屋の人材育成の仕組みにあります。

 魚屋の人材育成のポイントは、
 評価の明確化と、絶対評価の組み合わせです。

 普通の企業は、相対評価で、
 評価基準もあいまいですから、
 かなり異なった仕組みでしょう。

  ・課題をもうけて、魚の種類やさばき方で難易度を決めて、
   「これができたら、昇給する」というような
   指針を定めればいい(p75)


■評価基準については、
 通常、店舗別の売上高、利益などが指標とされるようですが、
 魚屋では、顧客一人当たりの販売個数を指標にしています。

 一人当たりとすることで、店舗の大きさ、
 店舗の立地などのハンデをなくすようにしているのです。


■こうしたより公正な評価基準と、
 目標達成を基準とした明確な評価で、
 従業員にワクワク仕事をさせることに
 成功した結果が、30年連続増収増益となったようです。


■日本の会社にありがちな精神的な頑張りを排除した
 仕組み化が印象的でした。

 具体的事例がやや少なかったのは、
 詳しくはコンサルティングしましょうということなのでしょうか?
 本の評価としては★4つとしました。

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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・どんな経緯で出た結果なのか、そのプロセスに注目・・・
   一つひとつきちんとクリアしてワクワクしながら
   3年でモノにする方法を示唆、伝授する(p51)


  ・モデルケースは必ず社員の中から選んでください。
   そして、その社員のどこが優秀なのか?を
   細かく具体的に分析します。(p102)


  ・「分からない」を分析して解決に導くことこそが、
   上司の果たすべき仕事です。(p35)


  ・朝礼の最後には社員がワクワクできるような、
   「いい話」を持ってきて、必ず
   よい気分で締めくくるようにする(p146)


▼引用は、この本からです。

上司はなぜ部下が辞めるまで気づかないのか?
松本順市
ナナ・コーポレート・コミュニケーション
売り上げランキング: 4804
おすすめ度の平均: 4.5
5 納得することばかりの内容です。
4 当たり前のことを当たり前にすることの難しさ
5 初級管理職と中小企業経営者に必須の書
4 私の目標は、「楽しく仕事をする仲間を増やすこと」です。
5 具体的で判りやすい

【私の評価】★★★★☆(89点)


■著者紹介・・・松本 順一(まつもと じゅんいち)

 1956年生まれ。大学3年生より魚力でアルバイト。
 大学院を中退し、社長の参謀として労働環境改善に努める。
 週休二日、残業なしの勤務体系を実現。
 社員の成長を定量化する仕組みを構築。
 30年連続増収増益。東証二部上場。
 現在は、(株)多摩研の代表取締役。
 人事コンサルタント。

─────────────────

■関連書評■
a. 「儲かる仕組み」をつくりなさい」小山 昇
【私の評価】★★★★★

b. 「社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!」石原 明
【私の評価】★★★★★


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「「ホンダ流」個性を生かす仕事術」大河 滋、成美社(2002/09)\550
【私の評価】★★★★☆(88点)


■ホンダの営業マンが見た
 ホンダの内部の強さを教えてくれる一冊です。

 私には、本田宗一郎、藤沢武夫の偉大な経営者の個性が
 ホンダの文化を作ったように見えました。


■営業の現場では、商品も良かったのでしょうが、
 熱血・根性の営業も大きな力を持っていたようです。

 研修では徹夜が当たり前で、
 自主的に営業方針を考え、議論し、
 ノルマを絶対達成するという根性があったようです。


  ・所長の口癖は決まっていた。
   「どうせやるなら全国ナンバーワンを目指すんだ」(p59)


■こうしたホンダの文化は、
 経営者のエピソードからも、
 経営者の影響が大きいと感じました。

 本田宗一郎が叱るのは、良い車を作るため、
 車作りに命をかけているからであり、
 それが社員に口伝えに伝わっていくのです。


  ・芸者さんが三味線をひいている宴会の席で、若い社員たちが
   大声で私語をしていた。「我々が必死で車をつくっているのと、
   芸者さんが芸をしているのは同じことだ」と大きな声で
   社員を叱ったのは本田宗一郎だった。(p64)


■著者は、技術屋ではなく営業出身のためか、
 方法論よりも精神論が多かった印象でした。

 ホンダを知りたい人なら必読の一冊だと感じました。
 本の評価としては、星4つとします。

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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・異動や組織変更は、ホンダでは日常茶飯事だ。
   定期異動といった考え方ははなからない。・・・必要があれば
   パッとつくるし、役目が終わればパッと解散する。(p24)


  ・本田宗一郎氏が健在な頃、ある大手企業を辞めてホンダに
   入社した人が一番驚いたのは、工場の中を本田氏が
   白い作業服を着て一人で歩いていたことだという。(p74)


  ・部下が上司にお中元やお歳暮を贈る習慣もないし、年賀状の
   やりとりもほとんどない。・・・出張に行ったら・・・
   「お土産は遊びのときに買うものだぞ」とたしなめられる(p96)


  ・社員運動会に参加した子供の一人がツギをあてたパンツを
   はいているのを見て、藤沢氏は、帰宅してから「新しい
   パンツさえ買ってやれないような経営しかできない私は、
   最低の経営者だ」と夫人の前で泣き続けたという。(p66)


▼引用は、この本からです。
「「ホンダ流」個性を生かす仕事術」大河 滋、成美社(2002/09)\550
【私の評価】★★★★☆(88点)


■著者紹介・・・大河 滋(おおかわ しげる)

 1941年生まれ。本田技研工業株式会社入社。
 営業部勤務。研修センター専任講師。退社後、
 ホンダクリオ店常務取締役、代表取締役、
 ホンダプリモ店専務取締役を歴任。
 現在は、「マネジメントコンサルタント」社の代表取締役。

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■関連書評■
a. 「得手に帆あげて」本田 宗一郎、三笠書房
【私の評価】★★★★☆

b. 「経営に終わりはない」藤沢武夫、文藝春秋
【私の評価】★★★☆☆


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商売心得帖 (PHP文庫)
【私の評価】★★★★☆(84点)


■松下幸之助の心得帖シリーズの
 「商売」についてまとめた一冊です。

 心得というだけあって、
 テクニック的なものはなく、
 あくまでも考え方、ものの見方を教えてくれます。


  ・商売や儲けを論ずるということは、実は国家社会を論ずるのと
   同じことなのです。・・・商売に身を入れていると、
   自然とお得意先と仕入先のことが気にかかってくる。(p95)


■お得意先へのサービス、値段のあり方、仕入れ、人材育成など
 あらゆる角度から基本的な心得がならんでいます。

 あまりに当たり前のことすぎて、
 「君は基本をちゃんとやっとるのか」と言われているようで
 逆に怖いという印象です。


  ・極端にいえば、一軒のお得意を守りぬくことは百軒のお得意を
   増やすことになるのだ、また逆に、一軒のお得意を失うことは、
   百軒のお得意を失うことになるのだ(p62)


■本としてはあまりに安いので、松下幸之助の入門編として、
 ぜひ買って読んでみていただきたいと思います。

 本の評価としては★4つとしました。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・仏教徒の方々の生活態度は、朝に礼拝、夕べに感謝といいますが、
   われわれ日々仕事に携わる者も、朝に発意、昼は実行、そして
   夕べに反省、こういう日々をくり返したいということです。(p4)


  ・たとえば“不景気もまたよし、不景気だからこそ面白いんだ”
   という考え方が、一面できないものでしょうか。(p108)


  ・長所を見ることに七の力を用い、
   欠点を見ることに三の力を用いるのが、
   だいたい当を得ていると思われます。(p142)


  ・国民の人心を回復させるためには、国民を保護すると同時に、
   やはり叱咤激励ということも必要ではないかと思います。
   そういうものなくして甘いことばかりいっていたのでは、
   人づくりはできないでしょう。(p159)


▼引用は、この本からです。

商売心得帖 (PHP文庫)
商売心得帖 (PHP文庫)
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松下 幸之助
PHP研究所
売り上げランキング: 8294
おすすめ度の平均: 4.5
4 経営者は従業員一人一人の“心根”に立つ
5 とても読みやすい。商売をするにも気持ちが大事。
5 珠玉の言葉

【私の評価】★★★★☆(84点)


■著者紹介・・・松下 幸之助(まつした こうのすけ)

 パナソニック創業者。

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■関連書評■
a. 「人を見る眼 仕事を見る眼 松下幸之助エピソード集」PHP研究所
【私の評価】★★★★★

b. 「指導者の条件」松下幸之助、PHP研究所
【私の評価】★★★★★


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戦わない経営
【私の評価】★★★★☆(83点)


■数千人の起業家を支援してきた著者が、
 教えてくれる起業のコツをまとめた一冊です。

 起業には、まず、「心」が必要です。
 人に役に立ちたいという「心」です。

 ・仕事は人に喜ばれること
  幸せを運ぶこと。
  経営は関わる人を幸せにする仕組み。(p53)


■しかし、「心」だけではうまくいきません。

 その会社のサービスが、社会のニーズと
 ぴったり合っていることが大切です。

 ・自分のビジネスのポジショニングマップを作成して、
  ぜひ、「戦いのない場所」「戦いの少ない場所」を、
  探してみてください。(p87)


■社会に求められる仕事を、一生懸命にやっていると、
 それを助けてくれる人が現れる。
 不思議ですね。

 ・もっともっと一生懸命に仕事をしたら、
  もっと自分らしくなれる。(p13)


■著者が、実際に試行錯誤して最後に残った結論(結晶)を
 教えてもらっているように感じました。

 シンプルでありながら本質を突いているので、
 ★4つとします。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・成功の反対が失敗と考える人が多いけど、
  成功の反対は、何もしないこと。(p79)


 ・「お客さんは大切な親友」だって思って、
  仕事をしていたら、
  なぜか、とうぜん、すべてがうまく流れ始めた。(p55)


 ・やったことは、
  例え失敗しても、20年後には、笑い話にできる。
  しかし、やらなかったことは、20年後には、後悔するだけだ。
  (マーク・トゥエイン)


▼引用は、この本からです。

戦わない経営
戦わない経営
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浜口 隆則
かんき出版 (2007/05/08)
売り上げランキング: 1094
おすすめ度の平均: 4.5
5 ビジネスと同時に人生についても考えさせられます
5 たくさんヒントもらいました。
5 幸せになるために

【私の評価】★★★★☆(83点)


■著者紹介・・・浜口 隆則(はまぐち たかのり)

 会計事務所、経営コンサルティング会社を経て、起業し、
 起業家をサポートするレンタルオフィス事業、会計事務所、
 ベンチャーキャピタル、起業家教育事業を行なっている。

─────────────────

■関連書評■
a. 「独立開業 絶対に成功する88カ条」戸田つとむ
【私の評価】★★★★☆

b. 「週末起業」藤井 孝一、ちくま新書
【私の評価】★★★☆☆


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織田信長の経営塾 (幻冬舎文庫 き 20-1)
【私の評価】★★★★☆(80点)


■中小企業コンサルタントである著者は、
 戦国武将に中小企業経営を学ぶという研究をしています。

 この本では、現代の社長が織田信長に相談する形で、
 アイディアとして面白く、内容もわかりやすいものになっています。

 ・人材に対する投資なくして発展はありえない。ただし、
  予は有能な人材を積極採用する一方で、そうでないものは
  ドンドン切り捨てる方針を貫いてきた。・・・
  「人材を採用したから領地が増えた」のだ。(p82)


■時代が違えども、組織経営には共通したものが
 あることがわかります。

 人を育てることが事業拡大のキーポイントといわれますが、
 戦国の時代もその点は同じようです。
 
 ・私は、企業はたびたび求人広告を打つべきだと思っている
  緊急な必要性がなくても打った方が良い。出会いはどこにあるか
  わからないのだ。求人広告費をムダ金と思ってはいけない。(p96)


■また、組織の長は、目標を示し、部下を育て、仕事を与え、
 功ある者には賞を与え、罪をおかした者は罰することが必要です。

 ・人の心に火をつけるには、理想が要る。
  予の場合は、それが天下統一というものだった。
  (p41)


■企業経営だけでなく、日本の歴史にも興味をそそられ、
 一冊で2度美味しい本でした。

 そのアイディアに敬意を表して、★4つとします。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・軍団というものは大将がすべてを決めるのであり、独裁的で
  よいのだ。家臣たちから意見を吸い上げたうえで、大将が決断する
  のだから"衆知独裁"だ。・・・だから大将に沿わない人物は不用であり、
  徹底的に排除するべきだ。(p99)


 ・どこの会社にも「幹部らしくない幹部」がいるものだ。・・・トップから
  言われたことは一応やっているが、それ以上の仕事をしようとは思っていない。
  ・・・そんな「ぐうたら幹部」は問題だが、そういう人物をいつまでも
  幹部として置いている社長はもっと問題だ。(p128)


 ・秀吉が部下に仕事をさせる前に、まず酒肴を振舞っている点が興味深い。
  ・・・アメをばらまきながら、同時にムチも入れようとする。「仕事
  の手を抜いた者は敵の回し者とみなす」と言って回っている(p164)


 ・三十人という規模は、大将が一人で指揮すればよいのだ。
  たった三十人しかいない家臣を掌握できない人物に、武将は務まらない。
  家臣はその大将の一挙手一投足を見ているのだ。(p198)


 ・「日本は豊かな国だ」という錯覚を抱いている人もいるようですが、
  もともと日本は何の資源もない国です。信長:それは危ない状況だ。
  最近では、隣の明国も富国強兵をを進めているようだな。・・・
  南蛮の国も、日本の冨を虎視眈々と狙っていると聞いている。(p206)


▼引用は、この本からです。

織田信長の経営塾 (幻冬舎文庫 き 20-1)
北見 昌朗
幻冬舎 (2007/10)
売り上げランキング: 3796
おすすめ度の平均: 4.0
4 着想としてグッド

【私の評価】★★★★☆(80点)


■著者紹介・・・北見 昌朗(きたの まさお)

 経営コンサルタント。戦国に学ぶ中小企業経営という
 視点で研究を続けている。著書多数。

─────────────────

■関連書評■
a. 「「崖っぷち会社」が生まれ変わった3つの方法」中山 裕一郎、フォレスト出版
【私の評価】★★★★☆

b. 「小さな会社が中途採用を行う前に読む本」北見 昌朗、東洋経済新報社
【私の評価】★★★★☆


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伝説のプラモ屋―田宮模型をつくった人々 (文春文庫 た 45-2)
【私の評価】★★★☆☆(80点)


■中学生の頃、プラモデルといえば、
 タミヤの模型でした。

 他の会社のキットは、部品がぴったり合わない
 ことがありましたが、タミヤのキットは
 部品がきっちりと合う正確な製品だったのです。

 「いい仕事してますね!」
 ということです。

 ・設計に必要なのは一にも二にも愛情である。歴史的な重要性を知り、
  零戦にとことん惚れ込まないと優れた設計はできない。(p106)


■この本では、田宮模型の発展の軌跡と、
 現場での苦労がよくわかりますが、

 やはり、新しいものへを作って挑戦していったことが、
 発展の基礎となったようです。

  木型模型からプラスチック模型への挑戦、
 RC(ラジオコントロール)カーの開発から
 ミニ四駆の開発へと次々とヒット商品を開発しています。

 ・タミヤという会社の今日があるのは、76年から、電動RCカーを
  世界に先駆けて開発し、これが世界的に流行したことと、一億数千万台
  販売したミニ四駆の開発を手がけたことによる。(p285)


■模型とはいえ、ただの模型ではない。
 愛情と思い入れのある模型を作るところが、
 日本の製造業の真骨頂なのでしょう。

 今年の正月は、家族でプラモデルを作ることに
 決定して、★3つとしました。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・細部にこだわり過ぎて、必要以上にパーツが多すぎるキットは、
  組み立てる側にストレスをためてします。・・・模型の設計で
  一番肝心なことは、うまく省略することにあると私はいまだに
  考えている。(p44)


 ・私は、自分の目の黒いうちは自分が嫌いだと思う飛行機の
  模型は絶対につくらない。たとえば、B-29爆撃機が最たる
  ものだ。(p268)


 ・ゴーン氏が『ルネッサンス』という著作を出版したばかりだったので、
  サインをいただこうと本を差し出すと、「この本を書いたのは自分の
  ためじゃない。日産の社員のために書いたんだ」という。(p162)


▼引用は、この本からです。

伝説のプラモ屋―田宮模型をつくった人々 (文春文庫 た 45-2)
田宮 俊作
文藝春秋 (2007/05)
売り上げランキング: 68353
おすすめ度の平均: 4.5
4 タミヤの歴史が分かります
5 「1/48 フェアリー ソードフィッシュ MK.II」とか「1/32 零戦52型」とかつくってみたい
5 「世界のタミヤ」へ...その足跡

【私の評価】★★★☆☆(80点)


■著者紹介・・・田宮 俊作(たみや しゅんさく)

 1934年。大学卒業後、父・義雄が経営する田宮商事に入社。
 模型の企画・設計に携わる。77年より社長。

─────────────────

■関連書評■
a. 「マティーニ・イズム」毛利 隆雄、たる出版
【私の評価】★★★★★

b. 「オシムの言葉」木村 元彦、集英社
【私の評価】★★★★★


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成功はゴミ箱の中に―レイ・クロック自伝 世界一、億万長者を生んだ男-マクドナルド創業者
【私の評価】★★★★☆(85点)


■著者紹介・・・レイ・クロック

 1902年生まれ。1984年没。高校卒業後、ペーパーカップの
 セールスマン、ピアノ弾き、ミキサーのセールスマンとして働く。
 1954年、52歳のときにマクドナルド兄弟と出会い、
 マクドナルドのフランチャイズ権を獲得、全米展開に成功。


■著者紹介・・・ロバート・アンダーソン

 アメリカ在住のライター、ジャーナリスト。


─────────────────

●マクドナルド帝国を作り上げたレイ・クロックの
 自伝です。

 52歳のレイ・クロックは、
 ミルクセーキ用のマルチ・ミキサーのセールスマンとして、
 アメリカ中を旅していました。


●ビジネスに悪戦苦闘していた彼がロスで出会ったのが、
 マクドナルド兄弟のハンバーガーレストランです。

 新しい商品を探していた彼は、
 すぐにマクドナルド兄弟とフランチャイズ権の
 交渉に入っています。

・・・ここから苦労が続きます。


●この本のレイ・クロックからは、
 なんとしても自分の求めるものを手に入れるのだ、
 という執念を感じました。

 彼は、ダートマス大学の卒業生に向かって
 起業家になる心得として、次のように言っています。

 ・あきらめずに頑張り通せば、夢は必ず叶う(p98)


●問題が続出し、それに立ち向かっていくレイ・クロックの姿に
 起業のダイナミックさを感じました。

 ここまで、マクドナルドが大きくなったのも
 成功への執念、人との出会い、適切な判断などの総合的な
 ものが、時代にマッチしたからでしょう。

 ・ばか野郎!景気の悪いときにこそ建てるんだ!なぜ景気が上向きに
  なるのを待たねばならない?そんなことをしていたらいまよりずっと
  金がかかるようになる(p246)


●最後に、この本は、実は目次が一番素晴らしいことに気づきました。
 目次だけでも感銘するアドバイスだらけです。

 経営者には必読の一冊ですので、★4つとしました。
 (あなたが経営者なら★★★★★)


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・1950年代後半には正社員を雇った。
  我々は彼らに夢を売り、できるだけ給与を少なく払った。
  そのことについて罪悪感はない。自分のための行為ではなかったからだ。
  我々の元に残った者は、現在、大きな成功を収めている。(p175)


 ・次なるビジネスチャンスを逃さないよう注意を払っていた。
  「未熟でいるうちは成長できる。成熟した途端、腐敗が始まる」
  これは私の座右の銘だ。(p16)


▼引用は、この本からです。

成功はゴミ箱の中に―レイ・クロック自伝 世界一、億万長者を生んだ男-マクドナルド創業者
レイ A.クロック ロバート・アンダーソン 野崎 稚恵
プレジデント社 (2007/01)
売り上げランキング: 760
おすすめ度の平均: 4.5
4 フライドポテトが食べたくなる本
5 テンポがすごいです。
2 人の妻を横取りするとは

【私の評価】★★★★☆(85点)


■関連書評■
a. 「社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!」石原 明
【私の評価】★★★★★

b. 「はじめの一歩を踏み出そう」マイケル・E・ガーバー
【私の評価】★★★★★


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巨人・渋沢栄一の「富を築く100の教え」」渋澤 健、講談社(2007/4)¥1,575
【私の評価】★★★★☆(88点)


■著者紹介・・・渋澤 健(しぶさわ けん)

 1961年生まれ。渋澤栄一の5代目の子孫。
 小学校2年生で父の転勤で渡米。
 83年テキサス大学を卒業。87年UCLA経営大学院を修了、MBA取得。
 その後、JPモルガン、ゴールドマン・サックス、
 ヘッジファンドのムーア・キャピタル・マネジメントなどを経て、
 2001年投資コンサルティング会社シブサワ・アンド・カンパニーを設立。


─────────────────

●私は日本の経営者の巨人としては、
 渋沢栄一と松下幸之助が思い浮かびます。

 渋沢栄一は、明治初期に500社もの企業の設立に関係し、
 日本近代国家の基礎を作った偉人です。

 ・王子製紙、東京海上保険、日本郵船、清水建設、東京電力、
  東京ガス、東京石川島造船所、帝国ホテル、東京製鐵、
  札幌麦酒会社、帝国劇場(現東宝)、日本興行銀行・・・(p22)


●その教えは、松下幸之助と共通点があるように感じました。

 それは、営利事業というものは、個人の活動ではあるものの、
 実際には公的なものであるという意識です。

 ・個人を利すると共に
  国家社会も利する事業なるや
  否やを知ること・・・(p186)


●そして、理想を持ち、着実に実行していく。

 こうした成功法則の基本は、
 当然のこととして書いてあります。

 ・自分が信じぬことは言わず、
  知った以上は必ず行うという念が強くなれば、
  自然に言語は寡黙になり、
  行為は敏捷になるものである。(p60)


●また、松下幸之助は、理外の理といって、
 説明しにくいのだけれども、
 現実はそうなっているという知恵を
 経営者は持たなくてはならないとしていました。

 この本でも、「ゆっくり急ぐ」というような、わかったような
 わからないようなことばがでてきます。

 渋沢栄一には、その理外の理を
 数多く知っていたのではないかと感じました。

 ・真似はその形を真似ずして、
  その心を真似よ。(p44)


●もはや渋沢栄一に会えない以上、こうした本で、
 渋沢栄一の考え方を学ぶのは貴重だと感じました。
 ★4つ(88点)とします。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・およそ目的には、理想が伴わねばならない。
  その理想を実現するのが、人の務めである。(p46)


 ・世人は、一もニもなく彼を順境の人と思うであろうが、
  実は順境でも逆境でもなく、
  その人自らの力でそういう境遇を作り出したに過ぎない。(p94)


 ・すべて世の中の事は、
  もうこれで満足だという時は、
  すなわち衰える時である。(p96)


 ・何事にも熱情なき人がある。・・・
  その種の人が多くなれば
  すなわち国は必ず滅ぶ。(p198)


 ・金はそれ自身に善悪を判別するの力はない、
  善人がこれをもてば善くなる、
  悪人がこれをもてば悪くなる。(p238)


▼引用は、この本からです。

巨人・渋沢栄一の「富を築く100の教え」
渋澤 健
講談社 (2007/04/19)
売り上げランキング: 4778
おすすめ度の平均: 5.0
5 富とは、生きざまそのもの

【私の評価】★★★★☆(88点)


■関連書評■
a. 「経営心得帖」松下幸之助
【私の評価】★★★★★

b. 「続・志のみ持参」上甲 晃
【私の評価】★★★★★


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外資系トップの仕事力―経営プロフェッショナルはいかに自分を磨いたか
【私の評価】★★★★☆86点


■著者紹介・・・ISSコンサルティング

 経営者、スペシャリストの紹介に特化した人材紹介会社。
 クライアントの98%が外資系企業。
 米国ロサンジェルスにもオフィスを持つ。


─────────────────

●人との出会いは貴重なものですが、
 この本では一度に外資系社長12名の話を聞くことができます。

 こうしてみてみると、上昇志向、自信、積極性、勤勉、実力志向など
 共通点があるように感じました。

 ・副社長になりたいとか、たくさん給料が欲しいとか、
  そういうことを考えたことはまったくないですね。・・・
  どれだけ自分の潜在力を試せるか、ということなんです。
  (藤森 義明)(p172)


●本人の能力が高いのは当然ですが、
 成長する段階で、人から助言を受けている人が
 少なからずいるようです。

 どのような先輩、同僚と一緒に仕事をしたのかということも
 その人の運命を変える力を持っているのでしょう。

 ・就職の時、父親がひとつだけ僕に言った言葉を今も覚えています。
  天下国家のための仕事を、社会のために役立つことをしろ、と。
  (安田 雄典)(p180)


●また、彼らの共通点は、結果を出し続けているという点。

 その職場を学ぶ⇒課題に取り組む⇒結果を出す⇒昇進する
 という流れを作っているようです。

 ・結果の出し方もわかってきました。たとえば、「六・十二・六の法則」。
  職場を移ると、最初の六ヶ月はまず覚える。次の十二ヶ月でそれをマスター
  して、変える必要があるところは変える。そして最後の六ヶ月でドーンと
  結果を出すんです。これでちょうど二年。(脇若 英治)(p239)


●MBA取得者ばかりなのが気になりましたが、
 この人たちは違うな、と思わせてくれる人選でした。

 トップになるには何か必然性があるはずです。
 それを感じ取りたい人にお勧めします。
 貴重なインタビュー集ということで、★4つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・部下にできないことがあったとき、黙っている経営者もいるかも
  しれません。でも僕は聞きます。どうしてできなかったのかと。
  それを明確にしないと、「思い」は出てこないと思うからです。
  ・・・ケンカをしない仲良し集団はダメです。(関口康)(p70)


 ・二十代はとことん勉強、三十代は自分のスタイルをつくる。
  四十代で勝負をかけて結果を出し、五十代で組織を任される。
  十年スパンで、そんな目標を立てていました。(山中 信義)(p204)


 ・私は在オランダ日本大使館に行くことになるんです。・・・
  官庁型の縦割り組織の弊害というのは、ちょっとショックでしてね。
  みんなはいいことを言うんですが、組織になるとおかしくなる。
  こりゃ日本ってヤバイ、と思った。(柴田 励司)(p30)


▼引用は、この本からです。

外資系トップの仕事力―経営プロフェッショナルはいかに自分を磨いたか
ISSコンサルティング
ダイヤモンド社 (2006/09/08)
売り上げランキング: 3337
おすすめ度の平均: 4.5
5 等身大のトップの姿
5 プロ意識
4 たまに、ガツンと頭を殴られることもしないと、ね?

【私の評価】★★★★☆86点


■関連書評■
a. 「松下幸之助翁82の教え」小田 全宏
【私の評価】★★★★★


b. 「35歳から仕事で大切にしたいこと」村井 勉
【私の評価】★★★★★


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