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「うまくいくリーダーだけが知っていること」嶋村 吉洋

2022/12/23公開 更新
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「うまくいくリーダーだけが知っていること」嶋村 吉洋


【私の評価】★★★★☆(82点)


要約と感想レビュー

100を超えるプロジェクトを推進

著者はイベント業、不動産事業、ロボット事業などを行いながら、現在は投資家として数社の大株主であるという。そして現在は「ワクセル」という組織を作り、1000人以上のコラボレーター(協力者)をリーダーとした100を超えるプロジェクトを推進しているというのです。ホームページを見ると確かにすごい。


著者は10代から自分でビジネスを立ち上げてきただけあって、親の借金返済に苦労したこともあるし、チームに派閥ができてしまったこともあるし、部下と揉めることもあります。そうした経験をもとに、ワクワクしながらプロジェクトを進めるリーダーを育てる現在の仕事のスタンスを確立したのでしょう。著者はクリスマスも、正月も、誕生日も普通に仕事をしているという。年1回は能力開発の研修に参加するし、毎月何十冊と本を読んでいるというのです。


「あなたが言うなら信頼してやってみよう!」というリーダーになることが大切なのです(p40)

やらざるをえない状況に自分を置く

面白いと思ったのは、『強制力』です。著者は親の作った膨大な借金を返さなくてはならなくなったとき、危ない筋の人もいたという。著者は何があろうとも、その人には借金を返さなくては命がないという状況となったのです。ところが退路を立たれた著者は、死ぬほど働くことができ、結果的に著者は借金を完済することができ、ビジネス上でも大きく成長することができたというのです。


著者は仕事においても、この「強制力」が大切ではないかと考えました。だから、部下にはメンターから「~したほうがいいよ」と言われたら、命令だと思うようにアドバイスしているというのです。やらざるをえない状況に自分を置く、ということが自分の潜在能力を引き出してくれるのでしょう。


強制力・・・「~したほうがいいよ」という言葉を『強制だ』と、あなたが変換すると、物事がうまくいくと思うよ(p123)

オモロイ話があるけどやる?

A3用紙一枚に書く、期限を切ること、単純素直即実行で、即断即決即実行、100人が着実に一歩進む仕組みをつくる、「オモロイ話があるけど、やる?」とだけ聞くなど、著者の仕事術のわかる一冊でした。ただ、実際の仕事を見ているわけではないので抽象的でわかりにくい部分もありました。


また、「人にはがんばったら儲かる、がんばったら権力を持てる、がんばったら名声を得るという3つのスイッチがある」との記載がありました。私のスイッチは、「人の役に立つ」なので、この点は嶋村さんとは違うようです。もう少し嶋村さんについて調べてみたいと思います。嶋村さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・対マス(全体)ではビシッと厳しいメッセージを出して、個別で話すときは普通に接していく(p30)


・「共通の言語を持つこと」「共通の価値観を持つこと」・・大事にしてきました(p160)


・上がっていくためには数字をつくればいいんだと、ルールがシンプルになっているほうがよい(p110)


・「何度も何度もやり直しをさせられる」というのは、そのときは嫌がらせの地獄のように感じるかもしれませんが、成長した際に振り返ってみれば、実は天国タイム(p116)


▼引用は、この本からです
「うまくいくリーダーだけが知っていること」嶋村 吉洋
嶋村 吉洋、きずな出版


【私の評価】★★★★☆(82点)


目次

はじめに―― ここからの時代、うまくいくリーダーの条件
第1章 信頼し合える組織のつくり方
第2章 力を引き出すコミュニケーション
第3章 チームを盛り上げる言葉の力
第4章 成果を上げる仕事量と時間の法則
第5章 個性を活かす組織マネジメント
第6章 プレッシャーを力に変える目標達成の極意
第7章 やってはいけないリーダーシップの常識
第8章 強いチームをつくるリーダーの基本
第9章 チームを壊さない人間関係のコツ
おわりに―― ゼロから1を起ち上げる力



著者経歴

嶋村吉洋(しまむら よしひろ)・・・兵庫県出身。 少年時代から経営者や投資家に囲まれて生活をしていた影響もあり、10代で起業。現在ではワクセルの主催かつ、実業家・投資家としてイベント事業、不動産事業、ロボティクス事業など様々な分野で活動中。キーエンスの滝崎武光氏のようにメディアの露出は極力控え黒子に徹しながら、今後は主催するワクセルのビジョンに共感する「コラボレーター」と、数多くのプロジェクトを立ち上げている。プロジェクトを通じて社会課題と向き合い解決し、「ワクワクがいっぱい溢れる世の中にする」という信念のもとに活動中。


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