2005年7月アーカイブ

「40歳からの飛躍力」鷲田 小弥太、ハイブロー武蔵、総合法令出版(2004/12)¥1,365

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40歳からの飛躍力―伸びる人はここがちがう
鷲田 小弥太 ハイブロー武蔵
総合法令出版 (2004/12)
売り上げランキング: 27,996
おすすめ度の平均: 4
4 『「40歳からの飛躍力」byハイブロー武蔵』にありがとさんきゅっ♪v(*'-^*)^☆

(評価:★★★★☆)

●大学教授の鷲田 小弥太さんと、作家のハイブロー武蔵さんが、40代と
 いう人生の大切な期間について語ります。

 ・40代からの愉しみは人間を見抜く力がついてくることである(武蔵)
  (p67)

 ・自分の人生にとって本当に必要な人というのが40代になると見えて
  くるのだ。・・・人にはレベルがあることをよくわかってくるよう
  になる。そして人は、結局、自分のレベルに合う人と付き合うように
  なる。(武蔵)(p79)


●書名からすれば、この本を読むのは40代の人でしょう。しかし、この本は
 40代の人に読んでほしくありません。30代、できれば20代の人に読んで
 いただきたい。


●なぜなら、二人の論調は、「これまで蓄積した努力が40代で花を咲かせる」
 というもので、蓄積していない人にとっては耳が痛いことばかりだからです。

 ・30代に入ると、「よし、この道で生きていくぞ」との決断があるはず
  だ。決断したら、後は、その仕事にいかに集中し、打ち込むかだ。・・
  ・手応えがないということは、真剣さがまだ足りなかったということで
  ある。(武蔵)(p53)


●この本は、30代前半の人がこれを読んで、これからの自分の行動が
 40代の自分の人生を決めるのだ!と自覚するために最適な一冊なの
 です。30代にお勧めする一冊ということで★4つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・松下幸之助を尊敬する人たちは、勇気をもってした提案をしっかりと
  聞いてくれて、やるべきだと判断したらすぐそれを実行に移してくれ
  た上に、そのことをわざわざ手紙などで知らせてくれるその心配りに
  感動する。(武蔵)(p73)


 ・なぜ本を買い、そして読むのか。それは自分の目指す人生を見つける
  ため(鷲田)(p87)


 ・40代からの仕事はより確実性が求められる。確実性を求めるため
  には、どれだけ信頼できる人を周りにおき、信頼できる人と組み、
  信頼できる相手と取引をするかである。(武蔵)(p106)


 ・酒場は、40代が真の男になるための学校である。・・・残念ながら
  というか、当然というべきか、酒を飲む量の多さの順に、酒友たちは
  死んでゆく。(鷲田)(p152)


 ・自分の心のなかで「本当に考えていること」を見つけるには、何でも
  いいから自分のテーマを見つけて書いてみるとよい。・・・仕事で
  大切にしていること・・・私のお金の使い方・・・(武蔵)(p205)


「40歳からの飛躍力」鷲田 小弥太、ハイブロー武蔵、総合法令出版
(2004/12)¥1,365(評価:★★★★☆)


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だから、金持ちになれた「すごい習慣」!
ハン サンボク 宮本 尚寛
サンマーク出版 (2004/06)
売り上げランキング: 140,350
おすすめ度の平均: 3.5
3 韓国の金持ち100人に聞きました
4 億万長者100人に聞きました(韓国編)


(評価:★★☆☆☆)


●韓国の新聞記者が143人のお金持ちの話を聞いて、その共通点をまと
 めた一冊です。人の話を聞く、早寝早起き、汗を流す・・・やはりお金
 持ちには共通点がありそうです。

 ・100人の金持ちに起床時間と就寝時間を尋ねたところ、彼らのほとんど
  が「早寝早起きしている」ことがわかった。(p76)

 ・金を稼いでくれるのは頭ではなく足である(p90)


●私はこの手の本は、事実に着目することが大切だと考えます。たとえば、
 お金持ちは株式が安いとき買うという行動をとります。これが事実です。

 ・金持ちは景気が回復する前に株式に投資するが、個人投資家は「株式市場、
  活況」という記事が新聞に載ってから投資をする。(p82)


●このような事実から、何を得るかは、著者や読者の力量により変ります。著者
 の力量がなければ的外れな分析となることもあるでしょう。しかし、事実だけ
 は変らないのです。


●そういう意味では、新聞記者である著者の分析レベルは高くありませんが、韓国
 のビジネスマンがどのように考え、どのように行動しているかの資料としては
 使えそうです。よって、星2つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・本書で紹介する100人の金持ちは「考え方だけでは、金は稼げない」と
  語っている。大切なのは考え方ではなく「習慣」だというのだ。金持ちに
  なる過程は苦難の連続であり、多くの敵と戦い、それに勝ち抜いて初めて
  富を蓄積できるのだと彼らは強調している。(p12)


 ・金持ちになるためには、手段を選ばないことです。・・・情に流される
  とこっちがやられてしまいますからね。・・・世の中、お金を儲けながら
  尊敬されることは滅多にありません。(p69)


 ・将来性を見抜くコツなんてありません。社長や社員が一生懸命やっている
  会社が成功するのです(p68)


 ・ソルさんは毎月の収入の半分を貯金するという「原則」を立てている。
  (p140)


 ・ジン・ソンさんは「ものを買うときは必ず三度は考える」という。まず
  最初にその商品が絶対に必要なものかどうか考える。(p148)


 ・「家庭が何よりも大切である」とう彼らの考え方である。貿易行を営む
  ミョン・インスさんは、「家族がいなかったら、何のために働くので
  しょうか」と聞き返した。(p190)


「だから、金持ちになれた「すごい習慣」!」ハン・サンポク、
サンマーク出版(2004/06)¥1,470(評価:★★☆☆☆)


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携帯メールがお客をつかんで放さない!
中薗 毅
総合法令出版 (2004/05/08)
売り上げランキング: 35,387
おすすめ度の平均: 4.67
4 携帯メールサービスを導入しているお店は必読!
5 顧客中心のツールがここにある。
5 間違いなく売上がアップする秘訣を公開した本!

(評価:★★★★☆)


●実は、私は携帯電話を持っていません。ですから、携帯電話の使い勝手や
 持っている人がどのような使い方をするのかイメージすることができない
 のです。


●しかし、TSUTAYAメール、携帯を営業ツールとするソフトブレーン、携帯
 アフィリエイトなどの成功事例を聞くにつれ、携帯電話には無限の可能性
 があるのではないかと思うようになりました。


●そこで手にしたこの一冊ですが、実際の店舗でコンサルティングの結果を
 持っているだけあって、具体的なメールの書き方から考え方まで、非常に
 分かりやすく実行できそうな印象でした。

 ・緊急性を表すポイントは、件名に「緊急案内」という文字をいれること
  と、本文中に「次回の入荷は、来月後半になる見込み」という記述を
  入れることです。また、鮮度は本文中のたった今、入荷という表現で
  表します。(p117)


●実は、こういうテクニックは、実際にメルマガ発行したりしていると
 自然に気づくものなのですが、しっかりフォローされています。

 ・お客さまの「いい商品でした」の声は効果抜群(p68)


●お店を経営されている方にとっては、大きな予算をとってチラシを作っ
 たり、ダイレクトメールを送ったりするのが常識かもしれませんが、
 時代はもう変っているのかもしれません。

 ・携帯メールを受信するためにはパケット料金という受信料がかかり
  ます。・・・そのお客さまこそ、あなたのお店や会社に興味を持って
  いる人なのです。(p39)


●非常に具体的な内容で、店舗ですぐ活用できそうなので★4つとしました。
 私もこの本に刺激されて、「一日一冊:人生の智恵」携帯版を立ち上げる
 ことにしまいした。発行システムなど検討中です。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・どういう場面で心のこもった情報交換ができるのでしょうか?
  それは、お客さまから返信メールが来た時です。・・・ここぞと
  ばかりに、パーソナルな内容で返信するのです。(p29)


 ・セールなどのイベントを携帯メールで案内する場合、開始日または
  開始日前日と、終了日の2日前に案内を送るようにします。また、
  割引クーポンなどを希望者だけに配布する場合も、必ず2回の案内
  を送ります。(p66)


 ・特典というと「メールアドレスを集めるための餌」と思う方もある
  かもしれませんが、ここは少し発想を変え、メールアドレスという
  お客さまの情報を提供していただいた御礼と考えるべきです。(p96)


 ・当初はパソコンを利用したグループウェアなどのシステムを検討して
  いましたが、社員の携帯を利用することで、いとも簡単に手軽に情報
  伝達ができるようになりました。(p168)


「携帯メールがお客をつかんで放さない!」中薗 毅、総合法令出版
(2004/05)¥1,575(評価:★★★★☆)


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青春漂流
青春漂流
posted with amazlet on 05.12.07
立花 隆
講談社 (1988/06)
売り上げランキング: 19,531
おすすめ度の平均: 4.89
5 人生は一度しかない
5 1985年単行本初刊!!凄い人だ。立花隆という人は。
5 人生には何が大切かを考えさせてくれる

(評価:★★★★☆)

●二十年前に、立花隆氏が、独自の道を歩む十一人の「若者」の生き方を
 取材した一冊です。その人選がなんといっても素晴らしい。


●二十年前、当時これら十一人は、ほんとうにその世界で成功するのか
 わからない段階の人たちであり、ただ、その業界で一流をめざし
 打ち込んでいる変わり者の十一人にすぎません。

 ・きみの仕事は沢山の人からすぐには認められないかもしれない。しかし、
  きみに注目し、きみを認め、きみに期待している人が、日本全国に一人か
  二人はいる。きみを認めない人のことは気にかけず、きみを認めるほんの
  一人か二人のためにと思って、もっと頑張りつづけなさい。(今江祥智)
  (p126)


●しかし、田崎真也はその後、世界一のソムリエとなり、斎須政雄は日本を
 代表するシェフとなっています。他の人たちも、現在の状況をGoogleで
 調べましたが、皆さん、自分の世界を確立されているようです。


●これらの人たちに共通するのは一つの道に打ち込んでいるということです。
 普通の人が見たら、狂っているとしか思えないかのように、そのことに
 全てを打ち込んでいるのです。

 ・毎日毎日、一日十時間も木の上に登って観察を続けた(宮崎学)(p107)


●歴史に証明された、立花隆の「人を見る目」を証明した一冊ということで、
 ★4つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・それが青春であるかどうかなど考えるゆとりもなく、精一杯生きること
  に熱中しているうちに、青春は過ぎ去ってしまうものである。(p7)


 ・だいたい毎年九月から十一月までの三ヶ月間、土方か山仕事をやるんで
  す。それが月に八万円になるから、三ヶ月で二十四万円。それで一年間
  食べていくわけだから、月にならしたら二万円ですね。月に二万円でも
  やっていこうと思えばやっていけるもんです。(松原英俊)(p160)


 ・ここではじめて、サービスのプロの仕事を見たんです。プロのサービス
  というのは、実に見事なものですよ。見ているだけでも素晴らしいと
  思わせるものがあるし、知識や技能の奥行きが深いんですね。
  (田崎真也)(p183)


 ・こちらは、いろんな新しい試みをしたいわけです。すると、何かする
  たびに、そんなことをするな、それはまちがいだと怒られる。こっちは
  こっちで若いから、冗談じゃないよ、そんな古くさいダサイやり方が
  できるかとタンカを切ってケンカする。上司と毎日衝突ばかりして
  いました。(吉野金次)(p260)


 ・一般論としていえば、私はいまの若者たちがあまり好きではない。
  軽佻浮薄な大勢順応主義者があまりにも多い。太平楽で浮かれて
  いる若者たちの姿を見ていると、暗澹たる思いがしてくる。
  (立花隆)(p271)


「青春漂流」立花 隆、講談社(1988/06)¥540
(評価:★★★★☆)


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日本一の大投資家が語る大貧民ゲームの勝ち抜け方―上場会社・約70社の大株主・竹田和平さんの旦那的投資哲学

(評価:★★★★☆)88点


●経営者でありながら、大個人投資家である竹田和平さんの投資の考え方を
 生活経済アナリストの水澤 潤さんがまとめた一冊です。

 考え方はいわゆるバリュー株、つまり割安株を買い、良い会社であるかぎり
 保持しましょうというウォーレン・バフェット流です。ただ、それを竹田風
 に理解すると大旦那投資ということなのでしょう。


 ・頑張っている会社を応援したいと思ったのです。大旦那が番頭にお金
  を出してあげて、この金で自由に仕事をしなさい、金を返す心配なんか
  しなくていいよというのが株式会社というものの本来の姿でしょう。
  (p134)


●全体に、竹田和平さんのお話はわかりやすいものです。中学生でもわかる
 でしょう。まるで斉藤一人さんの話を聞いているような感覚に陥りました。


 ・村の庄屋さんや名主さんは、いちいち土地の値動きなんか気にしない
  でしょう。株主というのは、現代の名主や庄屋だと思うのです。株の
  一株一株が、一枚一枚の田んぼです。(p147)


●投資の王道ともいえるバリュー株投資の考え方を、日本人の感覚でわかり
 やすく教えてくれる良書だと思います。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・上がってよし、下がってよしの株価かな、ですよ。株価が上がれば単純に
  嬉しいけど、下がれば買い増しのチャンスですから、それもまた嬉しいの
  です。焦る必要はない。優良な企業が相手なのですから(p92)


 ・ぼくの会社に十分に資本が蓄積されて来ると、自分であれこれ新規事業
  で冒険するよりも、株を買って傘下に入れたほうが楽で早くておもしろ
  いな、と思うようになりましたね。(p116)


 ・経営者がお役所感覚だったり、天下り感覚だったりするような会社には、
  ぜったいに投資してはダメだなと実感しましたね。(p118)


 ・ぼくは、自由市場を相手にしている人は信用するんです。市場で生きて
  いる人が市場に見放されたら、自分を変えるしか方法はないからです。
  ・・・だけど税金を食って生きている人たちは、自分を変えるという
  発想がまったく欠落しています。自分を変えずに回りを変えようとばか
  りする。その結果が積もり積もって七百兆円の借金の山になったので
  しょう。(p145)


日本一の大投資家が語る大貧民ゲームの勝ち抜け方―上場会社・約70社の大株主・竹田和平さんの旦那的投資哲学
水沢 潤
自由國民社
売り上げランキング: 155886
おすすめ度の平均: 4.0
3 手頃な入門書
4 竹田和平さんに学ぶ株式投資・ビジネスの教訓
5 大貧民ゲームの勝ち抜け方
5 人生哲学がここにある
3 竹田和平さんの話

(評価:★★★★☆)88点


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君よ、志を持って生きてみないか―橋本左内『啓発録』を読む
石川 洋
致知出版社 (2005/01)
おすすめ度の平均: 5
5 良すぎです!!絶対読むべきです。
5 今に生きる「啓発録」

(評価:★★☆☆☆)

●副題が「橋本佐内『啓発録』を読む」なのですが、内容としては、石川さん
 の経験談だけで十分な一冊でした。

 ・母は、私にこう語りました。「洋が大きくなって社会に出て、多少なり
  とも責任のある仕事をすれば、必ずぶつかるカベがある。いま私が、
  明日食べる米がないからといって愚痴をいったら、お前はそのときに
  必ず愚痴をいうだろう。だから私はね、明日食べる米がなくても、けっ
  して愚痴はいわないよ」(p27)


●人間というものは、その立場にならないとわからないもので、そのときに
 なって、やっと両親、先輩の言葉が意味を持ってくるのです。

 ・中学三年生の頃に手がけたクリーン班の仕事が行き詰ったとき、働くと
  いうのは自分のためだよ、誰のためでもない、という祖母の言葉に励ま
  され、見事にその仕事をやり遂げる。(p95)


●昔は、子どもが祖父母と一緒に生活していましたので、人生の知恵を
 祖父母から教えてもらうことができたという大きなメリットがあったのは
 事実でしょう。

 ・祖母に学んだ人生の意義  宮古農林高校一年 崎原克枝
  「この世は誰しも、ある『役』をつとめなければならない舞台である。」
  (p89)


●最近は核家族化で、祖父母と接する機会がすくないのですが、やはり
 三世代一緒に住むというメリットにも目を向ける必要があるのかも
 しれません。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・これまで変わり者といわれ、誰も相手にしてくれなかった私・・・を天
  香師は「大切なことだよ」とおっしゃってくれた。そして天香師は・・・
  「人間は偉い人間にならなくてもいい。立派な人間にならなくてもいい。
  人のお役に立つ人間になることである」(p34)


 ・遅れてもいい
  寝ているうさぎさんを
  起こしてあげられる
  かめさんに私はなりたい(p105)


 ・反省+反省=0(ゼロ)、反省+実行=前進、反省+実行+謙虚=円熟
  という、生徒指導部のY先生の話には、とても含蓄があります。(p115)


 ・「無駄な努力」があってこそ、人生の道が開ける(p128)


「君よ、志を持って生きてみないか」石川 洋、致知出版社(2005/01)¥1,575
(評価:★★☆☆☆)


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説得の科学―何が人の心を動かすのか
安本 美典
PHP研究所 (1997/03)
(評価:★★★★★)90点


●世の中には、「悪は栄える」「イヤなやつほど出世する」ということが
 よくあります。

 例えば、ひどくいい加減な人間でもヒモとして女性に貢がせること
 うまい人がいるかと思えば、人間的にまじめでも女性の前にくると
 モジモジしてうまくいかない人もいるでしょう。


●どうして、こういうことがあるのかというと、ヒモは悪意から技術を
 使っているのに対し、よい人は善意から技術を使おうとはしないから
 です。

 上の女性への対応の例でいえば、冷たく叱るような状況をわざと作って
 おきながら、しばらくして実は君のためを思って厳しいことを言ったの
 だよと優しくするのも一つの技術として知られています。


●つまり、ヒモは生活がかかっていますから、必死に技術を学び、それ
 を活用するのですが、よい人はそれができないのです。

 ・マルチ商法まがいの方法による商品の、販売説明会に、さそわれて出席し
  た。つぎつぎに、人がまえに立って話をする。「十日で、百万円もうけた」
  ・・・会場は、しだいに、もりあがっていく。・・・一種の集団催眠に
  かかったようなものである。(p126)


●この本は、「説得」悪く言うと洗脳の技術をまとめた一冊です。
 ですから、私は、ぜひ良い人に読んでいただきたい。そして、
 社会として良い方向に向かうように活用していただきたいのです。

 ・イメージを、何べんも何べんも思いうかべさせて、ある考え方、ある思想
  を、潜在意識にまで徹底的に植えつけることが可能である。・・・しかし、
  「この宗教から逃げだすと、あの世で地獄に行く」というイメージ教育
  になると、カルト的になる。(p45)


●実際には、悪意を持った人がよく学び、活用するのでしょうが、それに
 負けてはいけない、そういう思いで読んでいただきたい危険な一冊です。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・洗脳を含めて、広い意味でのマインドコントロールは、一般的に、
  つぎの三つの手順をとる。
  (1)外部情報を遮断する。
  (2)一定情報を注入する。
  (3)生理的に不安定な状況におく。(p21)


 ・自分自身の努力では、酒をやめられなかった人が、新しくはいった人に、
  「酒をやめよう。酒は害毒があるから」と説明しているうちに、本人の
  酒がやめられるという現象がある。(p27)


 ・相手を説得するとき、その恥ずかしい部分をつく。「お前は、こういう
  恥ずかしいことをしただろう」と、繰りかえしつつく。すると、つつか
  れた人は、心理的に不安定になる。罪責感をもち、暗示や説得をうけや
  すくなる。(p33)


 ・極度な難行苦行を続けていると、目のまえに、まっ白な光が見えたり、
  身体全体が光で包まれたような感覚を覚えたり、なんともいえない恍惚
  感を味わうというようなことが起きる。・・・オウム真理教のばあいは、
  かなり無茶な難行苦行をさせている。(p36)


 ・「集団的暗示」は、もともとは、ナチスが使った。たくさんの人を集めて
  みんなに、一定の方向、ある思想などに、「賛成だ」と、意思表明させ
  る。すると、みんなが、そちらの方向に歩きはじめる。(p125)


 ・ヒットラーは、『わが闘争』の中で述べている。「宣伝は、語るべき思想
  を少数にとどめて、それをうまずたゆくまでくり返すことが必要である。
  大衆はなん百ぺんとなくくり返さないと、もともと簡単な思想でも、覚え
  込まないものである」(p129)


 ・どんな人でも・・・心の中に、必ずある種の不安定感をもっている。・・
  ・自分の存在の意味は、しばしば、自分が属する集団から与えられる。
  (p132)


「説得の科学」安本 美典、PHP研究所(1997/03)¥581
(評価:★★★★★)90点


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一気にわかる!空港の内幕―日本病のカルテ (日本病のカルテ)
(評価:★★★★☆)83点


●本書は猪瀬氏が道路関係四公団民営化推進委員に任命された2002年
 に発行されたものですが、猪瀬氏の官僚国家日本を分析する活動には頭
 が下がります。歴史に名を残す人だと思います。


●本書は空港についてのおかしな行政について、データを示しながら解説
 していくのですが、国土交通省は国益ではなく省益を考えているように
 しか思えないのは私だけでしょうか。


 ・空整特会でお金が余っているから、伊丹空港や建設中の神戸空港がある
  のに、関空は関空でどんどん拡張工事を行う。静岡空港にしても、静岡
  県の東側の人は中部国際空港のほうが便利なのに、建設を続けている・
  ・・どのような国家的ビジョンに基づいて空港政策を立てるかという、
  いちばん根幹の視点が欠けているのである。(p52)
  

●今の役所が昔の日産に見えてきました。役所にカルロス・ゴーンがやって
 きたらきっと面白い仕事ができるのだろうな、と考えている若い官僚もいる
 のではないでしょうか。やれることはたくさんあるのです。


 ・課税前の航空機燃料の価格は、一キロリットルあたり二万七千円前後
  である。これに一キロリットルあたり二万六千円の航空機燃料税と
  消費税が課税される・・・ヨーロッパの航空機燃料税はゼロなのだ。
  ・・・アメリカにしても、日本の十八分の一。(p40)


●空港の実態を、データと猪瀬氏の分析で理解できる良書として★4つとし
 ました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・ある国土交通省の役人がこんなホンネをもらした。「道路関係四公団
  民営化推進委員会に世間は注目している。猪瀬も当面はそれで手一杯。
  いまがチャンスだ」(p12)


 ・成田空港公団(新東京国際空港公団)の予算は、すべて国土交通省から
  の指示によって決まる。「これだけ使え」と金額を決められ、そのぶん
  について事業計画を立てるのである。・・・いかに予算を消化するかと
  いう発送で事業計画が立てられる構造になっているため、コスト意識が
  働かないのである。(p28)


 ・単純な着陸料をジャンボ機で比較すると、成田95万円、香港46
  万円、ソウル31万円、ニューヨーク53万円、パリ30万円と
  なっている。(p60)


 ・官僚の説明に僕は慣れている。外国のデータを持ち出すときはたい
  がい苦しいときで、前提条件を微妙にずらしているケースが少なく
  ない。(p170)


一気にわかる!空港の内幕―日本病のカルテ (日本病のカルテ)
猪瀬 直樹 MM日本国の研究企画チーム
PHP研究所
売り上げランキング: 392528
おすすめ度の平均: 4.0
4 興味深く読めます

(評価:★★★★☆)83点


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国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫 さ 62-1)

(評価:★★★★★)91点


●この世の中には完全なる正義、完全なる悪というものはありません。
 同じ事象も、ある立場からみれば正義、ある立場から見れば悪という
 側面を持っています。


●そうした視点で、一時期、新聞を騒がせた鈴木宗男と田中眞紀子と外務省
 の戦い、それから波及したようなムネオハウスがらみでの鈴木宗男の逮捕
 を考えるためには、逮捕された外務省佐藤優氏が書いた本書は最適の一冊
 でしょう。

 ・「この事件は横領でも背任でもどっちでもいける。こっちが背任にした
  のは、カネに触っていない東郷を捕まえるためだった。あんたと前島だけ
  ならば横領でよかったんだ。・・・これは鈴木宗男を狙った国策捜査
  だからな。だからあんたと東郷を捕まえる必要があった。(p233)


●この本を読んで驚くのは、マスコミで報道される鈴木宗男氏と著者の
 イメージと、本書で描かれる両氏のイメージの格差です。私は、著者の
 佐藤優氏は人生をかけても筋を通す、かなり優秀な人であると感じました。

 ・「一般国民の目線で判断するならば、それは結局、ワイドショーと週刊誌
  の論調で事件ができていくことになるよ」「そういうことなんだと思う。
  それが今の日本の現実なんだよ」「それじゃ外交はできない。ましてや
  日本のために特殊事情を活用することなどできやしない」「そういうこと
  はできない国なんだよ。日本は。あなたはやりすぎたんだ。(p288)


●検察が考えるように、国策捜査で捕まる人たちは皆さんたいへん能力が
 あるので、検察に協力して前面自供し、早期に社会復帰してもらわなけれ
 ばならないというのに説得力があるのが悲しいのですが、それが日本の
 現実なのでしょう。

 ・「下手に偽計業務妨害だけが部分無罪になったりすると、こっち(検察)
  は組織の面子に賭けて上にあげるぜ。時間が数年無駄になる。呑み込ん
  じゃった方が全て速く終わるぜ」正直言って、長期裁判は嫌だ。ここで
  呑み込んでしまいたくなった。しかし、ここは筋を通さなくては一生後悔
  することになると思った。(p332)


●見せしめ裁判というものは、社会の規律を正しくするという意味で大事な
 ものなのでしょう。ただ、それが権力闘争の結果であったり、一時の世論
 に沿ったものであるだけでなく、より一段高い視点からも考えるべきもの
 だと思います。


●それは見せしめ裁判というものが、個人個人に与える影響だけでなく、
 組織に影響し、最終的には社会全体に影響するからです。水が澄めば
 見た目はきれいではありますが、逆に魚が住まなくなってしまう
 ようなことがあれば、それは本末転倒ということでしょう。


●とはいえ、事件の両面を見るという視点だけでなく、日本の政治・
 外交のあり方、そして日本の現実を考える良書と判断し★5つと
 しました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・モスクワで親しくしていたソ連時代の政治犯のことばを思い出す。
  「強い者の方から与えられる恩恵を受けることは構わない。しかし、自分
  より強い者に対してお願いをしてはダメだ。そんなことをすると内側から
  自分が崩れる。矯正収容所生活とは結局のところ自分との戦いなんだよ」
  (p13)


 ・田中さんは『世の中には、家族、使用人と敵しかいない』と公言している
  んだけど、君や東郷に対する目つきは敵に対する目つきだ(外務省幹部)
  (p52)


 ・「いや、俺たち外務省員のプライドが大切なのだ。田中大臣なんかに負けて
  られない」(野上)「その点について私は意見が違います。プライドは人の
  目を曇らせます。基準は国益です。」(p99)


 ・田中女史の、鈴木宗男氏、東郷氏、私に対する敵愾心から、まず「地政学
  論」が葬り去られた。それにより「ロシアスクール」が幹部から排除され
  た。次に田中女史の失脚により、「アジア主義」が後退した。「チャイナ
  スクール」の影響力も限定的になった。そして、「親米主義」が唯一の
  路線として残った。(p118)


 ・外務省が私の報償費(機密費)に関する領収書を全て任意提出したという
  ことを伝え、その一部を私に提示した。私の情報源の名前も記載されてい
  た。外務省が「門外不出にする」といった書類が検察に渡されたことは、
  私にとって大きなショックだった。(p245)


 ・外国公務員への贈賄に関するこの法律が、法実務的観点から欠陥がある
  ことと、このニュースが表に出て、三井物産の清水社長が引責辞職した
  ので、うち(検察)の上の方には『もうこれでいいじゃないか』という
  感じもあって、ああいう線引きになったんだよ(p344)


 ・「何で丸紅は見逃されているの」「僕たちも丸紅は三井から五千万円も
  もらってけしからんと怒っている。しかし、国策捜査だから鈴木さんと
  関係のある三井物産だけがやられて丸紅はおとがめなしなんだ」(p344)


国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫 さ 62-1)
佐藤 優
新潮社
売り上げランキング: 4581
おすすめ度の平均: 5.0
5 曝け出された国策捜査の実態と目的
5 曝け出された国策捜査の実態と目的
5 国家について考える
5 国策捜査とは時代のけじめ
4 検察の捜査について好奇心がそそられる

(評価:★★★★★)91点


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ミュータント・メッセージ
マルロ モーガン Marlo Morgan 小沢 瑞穂
角川書店 (1999/04)
おすすめ度の平均: 3.81
5 英知の高み
5 バカンスそのもの、って本です。
4 ときどき ふっと節目のようによむ本


(評価:★★★☆☆)

●オーストラリアには、アボリジニという原住民がいます。アボリジニの人々は
 アメリカのインディアンのように、土地を奪われ、人種差別を受け、その文化
 は危機に瀕しています。


●この本は、白人女性である著者が、砂漠を歩くアボリジニと四か月もの間、
 生活をともにした記録です。はじめのうちは、足の裏が傷だらけになり、
 ハエにまとわりつかれ、砂漠で用を足すことになります。


 ・不快なものを理解する代わりに排除しようとするなら人間は存在しえない。
  蠅がきたら降伏するだけだよ。あなたもそろそろそうしてもいいころだ。
  (p87)


●しかし、彼女はアボリジニと一緒に旅する間に、彼らが砂漠で生き残る知恵、
 人間的成長を称える知恵、自然と一体化する知恵を持っていることに
 気づきます。


 ・一年を通して、仲間のひとりが特別な才能を発揮したり精神的に成長
  したり部族に貢献したときは祝うが、各人の誕生日を祝う習慣はない。
  年をとることを祝わず、人が向上したときに祝うのだ。(p165)


●私はこのような原住民の文化についての本を読むと悩みます。確かに
 彼らの文化、考え方は精神的に高度であり、学ぶべきものがある
 のです。


 ・私の父はよくこう言ったものだ。「人は会社のためにはたらくんじゃない、
  人のためにはたらくんだよ」。私は奥地の部族の族長の言動に、大企業の
  社長と同じ人徳を見いだすことができた。(p85)


●しかし、どうしてその優秀な文化をもった民族が土地を奪われたのか、
 その精神文化が世界に広まらないのか、ということです。日本も素晴らしい
 精神文化を持っていると思っていますので、同じ轍を踏まないようちゃんと
 学びたいものです。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・「年をとることを祝わないとしたら、なにを祝うの?」私は言った。
  「よくなることに」という答えが返ってきた。「去年より今年のほうが
  さらに賢くていい人間になったら、それを祝うんだ。(p98)


 ・ある種の動物が絶滅しつつあると私が言ったとき、彼らにこうきかれた。
  ミュータント(現代人)はひとつの種の動物が絶えるごとに人類が終わり
  に近づくことに気づいているのか、と。(p123)


 ・ひとつになるっていうことは、みんなが同じになるという意味じゃない。
  人はみんなユニークなんだ。同じ場所を共有する人はふたりといない。
  葉を完成するにはすべての部分が必要なのと同じように、それぞれの魂も
  特別な場所を持っている。(p149)


「ミュータント・メッセージ」マルロ・モーガン、角川書店(1999/04)¥560
(評価:★★★☆☆)


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お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ

(評価:★★★★☆)88点


●お金をテーマにした糸井重里さんと邱永漢さんの対談です。


●糸井重里さんはライターでありその分野では色々な経験をされて
 いるのでしょうが、邱永漢さんのように色々な国で色々な商売をやって
 いる人と比べると、どうしても格の違いが目に付きました。


●子どもとの付き合い方ということを一つ取ってみても、そこには、
 天と地ほどの差があります。

 ・例えば、うちの息子がアメリカに留学に行くときに・・・サラリーマン
  をやっている親は、毎月仕送りをしますよね。・・・でも私は、一年分
  のお金をあげましたよ。(p27)


 ・子どものむだづかいをおそれて・・・お金であげるのではなく親の判断で
  ものを買ってあげるというのは、たぶん、いちばんいけないことだと思い
  ます。・・・自分で判断させて、何でも経験させないといけない、という
  か・・・(p36)


●邱永漢さんの母親の教えも興味深いものです。一般のサラリーマンのような
 給料日だから・・・という考え方とは違います。「きょうは給料日だから、
 ご馳走よ」などといった日には「俺は毎日働いているんだ!給料日だから
 といって変えないでね!」という感じでしょうか。


 ・「人間は、懐にお金がいくら入っているか、わかるような生活をするな」
  と、子どものときから母親にいわれて育ちましたもんね。・・・月給を
  もらった途端に大酒を飲むような財布の底まで見える生活をするなと
  よくいわれました。(p102)


●人生においてお金との付き合いは避けられません。お金とは何なのか、
 お金で何をするのか、お金さえあればいいのか、など色々考えるために
 絶好の書だと思います。


 ・十七億円の株を持ちながら死んだ人もいるし、どんなに持っていても、
  死ぬまで使わなかったら、持っていなかったのと同じだと思いません
  か。(p214)


●この本の著者は邱永漢さんと糸井重里さんとなっていますが、あまりに知恵の
 格差がありすぎて、糸井重里さんを著者とするのは失礼ではないかと思いまし
 た。ちなみに引用はすべて邱永漢さんのものです。

 邱永漢さんのお金の知恵に目からウロコということで★4つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・女の子には、あんまり不自由させるとダメなんです。・・・東南アジアの
  金持ちの華僑がいるでしょう?そういう家の息子が嫁さんもらうとき、お金
  に不自由しなかったうちからきたお嫁さんは、欲張らないからいい、と
  いうんです。(p30)


 ・お金が汚いという考え方は、中国人にはないんですよ。・・・日本だけ
  割合に、お金を汚いと感じるのではないでしょうか。(p39)


 ・今日も本読んでたら、「株の公開をするほど落ちぶれてはいない」とある
  ドイツ人がいったという一節を読みました。「上場するというのは、会社
  の身売りをすることだから」。ぼくも・・・自分のしていることについて
  いちいち人に釈明するのがイヤなんですね。(p54)


 ・自分にとって面白い仕事は何かを発見することが第一ですね。ただ二十歳
  やそこらで発見できるわけがないのだから、いろんな経験を積む必要が
  ありますね。(p71)


 ・昔の文献からいい言葉を探すというのは、私は今でもやっていますよ。・・・
  中国の成語辞典を最初から最後まで読み直しまして、いい言葉を探しますもの
  ね。・・・それをぜんぶ書き留めておきますし、・・・それを読むための時間
  も大切にしていますよ。(p158)


 ・ぼくは、仕事をするときに、先入観のある人を使わないんです。絶対に
  素人でやろうというところがありまして。・・・素人だったら、玄人の
  人と競争して勝つためには工夫をしなければならないから、結果として
  それが勝ちにつながるんだと思います。(p160)


お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ
邱 永漢 糸井 重里
PHP研究所 (2001/03/12)
おすすめ度の平均: 4.08
5 お金は引き寄せるものなんです
4 人生をよりよく生きるって
5 「お金」ということだけない本です

(評価:★★★★☆)88点


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超人気キラーブランドの始まりは、路地裏の小さなお店から・・・
(評価:★★☆☆☆)


●キラーブランドとは、小さい業界ながら熱狂的なファンを持つブランドの
 ことです。私の頭には、あの温泉旅館とあのレストランがイメージされま
 した。


 ・コアプロダクトはそんな軽いもんじゃない。もっと「人生に近い存在」
  です。だから、あなたが満足するかどうかだけが判断基準。(p67)


●本書では著者がメガネのブランドを立ち上げ、失敗と成功を繰り返しながら、
 商売のコツをつかんできます。

 やはり、そこにあるのは「こだわり」です。決して顧客を失望させない
 「こだわり」があるのです。


 ・見つかるまで探す気合いや根性がないようなこだわりなら、最初から
  やりたいなんて思わない方がいい。どうせ最後には中途半端で終わる
  でしょう。(p60)


●そして最後に来るのが「ミッション」です。結局、それかよ!と思われる方
 もいるかもしれませんが、本当に著者はこれにたどり着くまで、苦労して
 いるのです。それだけに説得力があります。


 ・ミッションは魂です。くさいから一回で終わりにしたかったんですが、
  また言ってしまいました。(p114)


●著者の失敗が、リアルにブランド化の難しさ、経営の難しさを教えて
 くれる一冊でした。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・あなたのブランドはあなたが死んでも続いていくんです。(p64)


 ・以前は原価からの積み上げ方式で価格を決めていたのですが、リアル
  ターゲットをイメージしてからは、ターゲットが喜んでくれるだろう
  価格を先に設定。(p79)


 ・商品ブランドの場合は、マーケッティングの鬼となって名前を考えて
  ください。(p167)


 ・マーケティングに関する本を、とにかく読んでほしいのです。最低
  でも100冊読んでください。(p180)


超人気キラーブランドの始まりは、路地裏の小さなお店から・・・
岸★ 正龍
フォレスト出版
売り上げランキング: 67163
おすすめ度の平均: 4.5
5 みかみ先生
5 隠れた名著
4 迫力あった
5 小さなお店やメーカーなら、読むべし
5 経験は理屈に勝る!

(評価:★★☆☆☆)


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逆転 バカ社長―天職発見の人生マニュアル
(評価:★★★★★)90点


●疲れる本です。それも良い意味で。私が読むのに1週間かかりました。


●栢野さんが「九州ベンチャー大学」で知り合った24名の社長の人生を
 書き綴ったものですが、一人ひとりの物語に波乱万丈があり、読んでいて
 疲れます。考えさせられます。


 ・自動車会社の次期社長の座を捨て、たこ焼き屋をやるという夫に
  「それはいいわよ。ぜひやりましょう」と言える女房はそういない。
  しかも、当時預金は18万円しかなく、小学生以下三人の子供も
  抱えていた何とも度胸のある妻である。(p244)


●どの社長も自分の天職とはなにか、どう生きていけばいいのか
 悩んでいることがわかります。だれでも、自分の天職に悩み
 考えているのです。


 ・10年後の自分を考え、本当に自分がやりたいことができるのかと自問
  自答しました。もっと自由に、世の中を変えるような仕事をしたい。
  その結論が、自由診療の美容外科への転身です。(山川雅之)(p179)


●さらに、それぞれの社長が人生から得た教訓も素晴らしいものが
 たくさん書かれてあります。


 ・人間は、失って分かる事が多い。倒産してわかる。毎月の給与も、
  実は奇跡で有り難い。沢山あるお店の中から選んでくれたお客に、
  来店を有り難い、奇跡だと思って頭を下げるのと、そうでないのは
  大違い。(宮崎栄二)(p225)


●1500円ではあまりに安すぎる内容です。文句なく★5つの評価と
 なりました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・調子に乗るのではなく、常に先を考えて手を打たないと(本房周作)
  (p30)


 ・小成功しても生活態度を変えないこと。今まで約二千社の倒産取材・
  コンサル経験でわかったのは、ちょっと金が入ってくると、すぐに
  車や酒やバクチに溺れる経営者のなんと多いことか。(竹田陽一)
  (p73)


 ・独立に際しては、前の会社やそれまでの業界の常識を反面教師にした。
  1 出荷証明書の発行。外壁塗装業界では、規定の塗料を10倍に薄める
  のが常識。それが現場で出来ないよう、メーカーから顧客へ直接、塗料
  の出荷証明書を送らせるようにした。(小笠原良安)(p122)


 ・「矢頭さん、あんたの天職は何かね?」。「うーん、いろいろあって、
  わかりません」。「何ができるのか?何が得意なのか?矢頭さん。
  あんたは今まで何をやってきたのか?お前ができることで、何が
  お客の役に立つのか?」。(p154)


 ・「30歳で会社を設立。40歳で事業を軌道に乗せ、50歳で果実を
  実らせる。その後の60歳には引退し、70歳までは嫁さん孝行、
  あとはおまけだ」(久保田耕作)と一生の計画を立てる。 (p190)


 ・本店のトイレを毎朝七時から素手で掃除している。・・・ある時、
  社員に向かって"君たちははぜ、大事な基本が守れないのか"と
  叱ったのですが、考えてみると、言っている本人が実行していない。
  まずは自分を変えようと始めました。(石村?悟)(p257)


 ・「尊敬する父と共に、仏壇を通して社会に貢献する。日本の心を
  つくる。強くそう思っていました」(長谷川裕一)。どこまでも
  純粋なのだ。(p274)


逆転 バカ社長―天職発見の人生マニュアル
栢野 克己
石風社
売り上げランキング: 73710
おすすめ度の平均: 4.5
5 七転び八起きの社長列伝! 熱いぜ!!
5 泥臭い、、、のに胸が熱くなる、感動がこみ上げる!!!
5 凡人が成功するには?
4 勇気を与えてくれ、行動のきっかけを作ってくれる本だ
5 読後の爽快感がたまらない!

(評価:★★★★★)90点


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成功の教科書 熱血!原田塾のすべて
原田 隆史
小学館 (2005/02/26)
売り上げランキング: 4,537
おすすめ度の平均: 4.7
5 自己啓発書の最高傑作!
5 アメリカからやってくる自己啓発本は、もういらない!
5 わかりやすい! のひと言
(評価:★★★☆☆)

●公立中学校からスポーツで日本一となるというのは、普通ありえない
 でしょう。しかし、それを達成した人がいます。そして、その人は、
 「成功は技術」と言い切っています。

 ・成功が才能や素質で決まるものだとしたら、スポーツの推薦制度のない
  公立中学校から次々に日本一が出るわけがありません。しかも生徒たち
  が“予告優勝”するわけですから、運や偶然の結果でもありません。
  答えは簡単です。成功は「技術」なのです。(p9)


●この本は、日本一の選手を作り出した手法を一冊にまとめたものですが、
 前著の「カリスマ体育教師の常勝教育」日経BP社とほぼ同じ内容となって
 います。内容がより体系的になっているという印象でした。


●「カリスマ・・・」を読んで私も長期目標設定用紙を作ってみましたが、
 私の場合はフランクリン・システム手帳での目標設定のほうが性に合って
 いるようで、今は使っていません。


●著者も、この本に書かれた内容を指導者なしで継続していくのは難しいと
 わかったのか、携帯を利用した「目標達成サポートシステム」(年5500円)
 を開発しています。携帯に自分の設定した目標がメールされてくるという
 仕組みです。


●いずれにしろ、自分の目標を考える時間を持つ、徹底的に目標を深層心理
 に着き込むということでは、どの成功本も似たようなものです。色々試して
 みて自分が継続できるものをやっていくのがいいのではないでしょうか。

 ・生徒たちにまず「日本一になる」と決めさせ、そのために必要なことを
  考え、とにかくやり切る、やらせ切るとう指導をしました。その結果、
  3年目からは日本一の選手が次々に生まれるようになりました。(p18)


●細かい技術で、参考になったものがありましたので、星3つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・小さな成功を積み重ねることで、「成功の技術」がだんだんに見に
  ついてくると、人生が楽しくなってきます。成功は、充実感、達成感、
  満足感を生みます。(p21)


 ・〔予想される問題点〕の洗い出しが終わったら、それぞれの問題に
  について、その答えである〔解決策〕もあわせて見つけておきます。
  〔過去の分析〕の結果をもとに危機管理をしておくわけです。(p99)


 ・元気が出る動作・言葉を決める(p147)


 ・最も大切なのは心を満たす無形の目標=人格目標・道徳目標(p155)


「成功の教科書」原田 隆史、小学館(2005/03)¥1,260
(評価:★★★☆☆)


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超速!最新日本近現代史の流れ―つかみにくい近現代を一気に攻略! (大学受験合格請負シリーズ―超速TACTICS)
(評価:★★★☆☆)


●著者は大学時代、金がなく、家賃も授業料も払えない状況となり、大学を
 やめて働くことを考えたといいます。しかし、松田松陰の本を読んだことで、
 心機一転、歴史について勉強をはじめました。


 ・「知って死ぬのと、知らずに死ぬのとは違う!」・・・そうだ!歴史は、
  生き方を、人生を教えてくれる!大学をやめるのを、僕はやめました。
  松田松陰もこうも言っています。「学ぶということは、どんなことから
  でもできます。本一冊あれば、その本から多くのことを学べます。(p6)


●熱い、熱い、著者の歴史への思いが伝わってくるようです。そして、
 歴史全体を勉強するため、大学ではなく予備校の講師を目指し、カリスマ
 講師となり、その集大成としてこの本があるわけです。


●この本は「日本近現代史」ですから、戦争前後のことが多く書かれています。
 戦後60年。私を含め、その時代を知らない私たちが学ばなくてはならない
 時代でしょう。


 ・神風は、途中から半ば強制的になったという人もいるようですが、基本的
  には志願制です。


 ・最も印象的なのが、十七歳の少年飛行兵が出撃する六時間前に書いた
  「妹よ、」で始まる手紙です。「もうすぐお兄ちゃんは死んじゃうけど、
  悲しまないでおくれ。これによって、おまえたち家族の命が少しでも
  長持ちするのだから・・・」(p148)


●私たちの祖父がどのような時代を生きたのか、
 この本で学んでみませんか。
 歴史の入門書としてお奨めします。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・伊藤や山県のことを、竜馬や西郷など維新の志士にくらべて二流だという
  人もいます。しかし、たとえそうだとしても、当時の政治家たちもみな、
  命をかけて戦ってきました。(p79)


 ・実は陸軍の統制派内部でも、北進論と南進論の二つがありました。・・・
  北進論を考えていたのが石原莞爾、南進論をとっていたのが東条英機です。
  ここで日本の運命が決定されるわけですが、南進政策の東条英機が、陸軍
  の実権を握っていました。(p139)


 ・アメリカは、まずドイツと戦争しようとして、ドイツの潜水艦を二、三隻
  沈めたんですが、ドイツはその手の内がわかっているため黙ってがまん
  していました。しかし、日本はそうじゃなかった。ハル・ノートという
  アメリカ側の最終提案(無理難題ですが)をつきつけられただけでキレて
  しまい、真珠湾を攻撃するという暴挙に出てしまいました。まさにアメリカ
  の術中にはまったわけです。(p142)


 ・アメリカ合衆国は、この原爆投下について、戦争を早く終わらせるため
  と言っています。・・・断じて違う。・・・理由は簡単です。・・・
  原爆は違うタイプの原爆で、両方実験したかったからなんです。・・・
  一瞬のうちに数十万人が死にました。これを虐殺と言わずして、何と
  言えばいいんでしょう。非戦闘員が90パーセントの都市にそんなもの
  を落とすのが、人間のやることか。(p151)


 ・「日本の行為は許せない。他の国を武力によって侵略するなど、絶対に
  許せない。・・・」そうアメリカの検事が言ったとき、大川周明は立ち
  上がって叫びます。「インディアンはどうなるんだ。ならば、アメリカよ。
  インディアンの土地より去れ!」この発言で大川周明は精神異常とされ、
  精神病院に送られました。(p168)


超速!最新日本近現代史の流れ―つかみにくい近現代を一気に攻略! (大学受験合格請負シリーズ―超速TACTICS)
竹内 睦泰
ブックマン社
売り上げランキング: 21093
おすすめ度の平均: 4.5
5 超速日本史 近現代
3 用語暗記、受験対策には向かない
4 読み物として読めます
5 日本史学習者必携
3 受験参考書としてはあまりオススメできない

(評価:★★★☆☆)


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渋谷ではたらく社長の告白 (幻冬舎文庫)
藤田 晋
幻冬舎
売り上げランキング: 86261
(評価:★★★☆☆)

●以前にレンガ職人の話を読んだことがあります。

 旅人がレンガ職人に「あなたは何をしているのですか?」と質問します。
 職人は「毎日ただひたすらレンガを積んでいるのさ。」と答えます。

 また別のレンガ職人に出会い同じ質問をしてみます。するとその人は、
 「俺は世界一の教会を作っているんだ!」と答えるのです。


●この話からわかるのは、同じことをしていても、心に大きな目的を持って
 いる人のほうが生き生きと希望を持って働けるということです。


●著者の藤田さんは、大学生20歳のとき『ビジョナリー・カンパニー』を読んで、
 「21世紀を代表する会社をつくる!」という夢を持ち、行動を始めます。


 ・自分の夢。会社の夢。<将来、ソニーやホンダのような、みんなが憧れる
  日本を代表する会社をつくるんだ>20歳のとき、21世紀を代表する
  会社をつくることを志しました。(p91)


●その結果、どのような行動をとったのでしょうか。とりあえず、スーツを
 着る仕事をしようということでアルバイトを始めます。そして、就職。
 経営者になるために、ひたすら働き続けます。


 ・私は土日はもちろんゴールデンウィークも休まず、夏休みもとらず、
  一日も休まず働きつづけました。・・・しかし私は、自分の将来に
  対する先行投資だと考えていました。(p53)

 ・将来の大きな目標があるのに、こんなところでへこたれていたら、どう
  するんだ。・・・仕事を始めたばかりでへこたれてなんかいたら、到底
  経営者になんてなれない(p31)


●そして起業。何も分からないなかで、成長性のありそうなインターネット
 に照準を定めます。営業、事業発掘、採用、資金繰り、オフィス移転、
 マスコミ対策、システム開発・・・。ベンチャーですから、全てが手探り
 です。


 ・週に110時間働くと決めていた私たちは、あり余る時間を次の事業の
  発掘にも使っていました。毎日やっていたのが、インターネットでの事業
  プランを考えてみんなの前でプレゼンテーションするという、名付けて
  『毎日事業プランコンテスト』です。(p130)


●その中で、著者が頑張れたのは、
 やはり「自分の夢」それだけが支えだったのでしょう。

 ベンチャー企業のイメージが伝わってくる
 一冊ということで★3つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・「将来経営者になりたいんだったら、感性を磨け。本を読んで、映画や
  演劇などをたくさん観ろ」「どういうのがいいですか?」「本だったら、
  カーネギーの『人を動かす』。これは必読だ」「はい」(p39)


 ・ある時、こんなことを言われたこともあります。
  「馬とフェラーリさえ買わなければ、あとは何やってもいいよ」
  ・・・「日本は嫉妬社会だからな」(p82)


 ・違いはたったひとつでした。インテリジェンスは採用に非常に力を入れて
  いるので、同業他社と比べて明らかに優秀な社員が入社し、その社員が
  非常に高い士気で頑張っているのです。・・・採用力は競争力だ(p165)


 ・「時価総額10兆円を目指します!」・・・26歳。高すぎる目標設定。
  しかし、私は若く、怖いものはありませんでした。志は高ければ高いほど
  いい。(p198)


 ・「なんとか、黒字は確保しなければとは思っているのですが・・・」
  「いいよ、そんなの。もっと中長期の経営を目指してるんだろう?」
  「はい」「だったら、自分の信念を貫けよ」(p276)


渋谷ではたらく社長の告白 (幻冬舎文庫)
藤田 晋
幻冬舎
売り上げランキング: 86261
おすすめ度の平均: 4.0
4 経営者としては・・・
4 ITベンチャーの成長記録
4 最後は気持ち、っていう感じ
5 "動くこと"のエネルギーをもらえる本です。
4 ベンチャー企業というもの

(評価:★★★☆☆)


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本のソムリエ公式サイト発行者の日記

常識の壁をこえて…こころのフレームを変えるマーケティング哲学
ダン・S・ケネディ 金森 重樹 池村 千秋
阪急コミュニケーションズ (2005/04/28)
おすすめ度の平均: 4.43
5 過去の常識が今も常識であるとは限らない
4 盲信は悪である
4 目標を高く掲げるために
(評価:★★★★☆)


●著者は、米国のマーケティング業界のカリスマ、そして成功哲学の
 講演者としても有名です。それだけに、ちょっと勉強している人にでも
 面白く読ませるコツを知っているのでしょう。

 ・経験を積むにつれて、私はますます毒舌になっていった。・・・すると、
  セミナーのあとに決まって、不愉快だと文句を言いにくる人がいる。
  そのとき、私は思うのだ。今日のスピーチはうまくいったぞ、と。(p89)


●私が特に注目したのは100万円請求するという著者の広告の作り方です。
 あくまでも過去の実績データから広告は作り出されるのです。そこに、
 著者の想像力や奇抜なアイデアはそれほど重要ではないのです。

 ・私がどうやって広告をつくっているか紹介しよう。・・・それまでに打った
  広告をチェックして、その効果をしらべる・・・ライバル業者が長期間
  続けている広告を洗い出す・・・そうした材料のなかから、いちばん有効な
  アイデアやテーマ、特典を再利用する。(p100)


●常識を放り出してあなたのやり方でやってみよう!というテーマの本
 ですが、私が常識外れと思ったのは、著者が名刺を持たず、「本や
 ビデオに連絡先を印刷してあるので、名刺がほしければ購入して
 ください」と言っていることぐらいでした。


●つまり、ほとんどは常識的な内容なのですが、「No Rules」つまり常識外れを
 強調することで、「つかみ」はばっちりということです。マーケッティング
 系の著者が「常識外れの・・」という本を出す戦略と同じですね。

 ・頭の切れるスタッフは、嘘をつき、上司をだまし、会社のばかげた規則の
  抜け道を探さなくてはならないのだ。・・・「優れた仕事は例外なく、
  上司に逆らって成し遂げられる」(p198)


●とはいえ、内容的にはよくまとまっていて、いろいろとチャレンジしたくなる
 一冊に仕上がっているということで星4つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・私に言わせれば、素質をうんぬんするのは意味がない。「遺伝か環境か」
  という議論も全く無意味だ。・・・たとえ素質がなくても、その気になれ
  ば、努力で補える。(p47)


 ・ビジネスの世界では、自分のアイディアや情報や利益を守るために、そして
  自分の知識と専門技能に対して少しでも高い料金を得るために最大限の努力
  をしなければならない。(p65)


 ・一度やってうまくいかなければ、もう一度やってみよう。それでもうまく
  いかなければ、やめたほうがいい。ばかのひとつ覚えはなんの意味もない。
  (W・C・フィールズ)(p105)


 ・私はそうしたほうがいいと思えば、顧客を「クビ」にする。私は書籍や
  講演テープの通信販売で、無条件に商品の返品に応じている。・・・
  そういった顧客にはまったく価値はない。・・・そこで「ブラックリスト」
  に載せて、ダイレクトメールの送付リストからはずす。(p144)


 ・実は、重要なのは商品ではない。商品にまつわる「物語」なのだ。(p170)


 ・知りすぎることの弊害は、間違いなくある。・・・あまりに多くを
  知りすぎているために「あのときはああだった」という過去の経験
  をもとに勝手に結果を予測してしまうのだ。しかし、それが大間違い
  の場合もある。時代は変る。(p216)

「常識の壁をこえて」ダン・ケネディ、阪急コミュニケーションズ(2005/04)
¥1,575(評価:★★★★☆)


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教わる技術
教わる技術
posted with amazlet on 05.12.11
水上 浩一
ソフトバンククリエイティブ (2004/10/27)
売り上げランキング: 46,068
おすすめ度の平均: 4.1
5 すなお~な本
5 断ったオファーに二度目はない
3 内容は少ないが、読む価値は高い
(評価:★★★★☆)

●会社に入ったら、まず何よりも「教わる」ことが大切だと思います。
 学生時代も「教わる」ことがあったことでしょう。けれども、社会人は
 自分の能力が収入に直結していますので、より重要といえるでしょう。


●たとえば、鬼軍曹のようなガミガミ営業課長の下っ端で仕事をすること
 になったとしましょう。仕事は雑用ばかりです。しかし、雑用をしながら
 「なんでコピーばかりなんだ」と考える人と、「この人はなんで課長に
 なれたのだろう」と考えている人とでは大きな差が生まれると思うのです。

 ・雑用をこなしたり、自分の守備範囲外の仕事を任されたとき、イヤイヤ
  やっていては、ただの便利屋さんになってしまいます。・・・その仕事
  からもいろいろな情報をゲットしましょう。(p117)


●同じように、異業種交流会、セミナーなどに参加したときにも、事前の
 心構えにより、その成果は大きく変わるでしょう。

 ・私は、このようなセミナーに参加するときには、前もって質問事項を
  びっしりとリストにしています。そして、セミナー中で解決できなか
  った事項に関してはクエスチョンタイムで必ず補います。(本田健)
  (p29)


●前半は著者の水上さんの経験を含め非常によくまとまった学ぶノウハウ
 本となっています。著者の経験に基づくものですから、私も納得の内容
 でした。ということで、星4つといたしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・一番の方法は、人から、あるいは書籍や教材から「教わる」ことです。
  自己成長は、情報量に比例します。
  選択肢が広がり、考える余地が生まれるからです。(p4)


 ・セミナーの目的は「問題解決」です。問題解決できているか?問題解決
  の糸口は見つけられたか?セミナー終了後は、まずこの点をチェック
  しましょう。(p21)


 ・誰もが「それだけやっていればうまくなるよ」と諦め半分、呆れ半分
  に答える「量」というものがあります。上手になるためにはそれだけの
  量をこなしさえすればいいのです。(p49)


 ・車の中は絶好の勉強の場。特にセミナーテープは良く聞いています。
  (p138)


 ・イメージが描けるようになるまで質問する(p150)

「教わる技術」水上 浩一、ソフトバンクパブリッシング(2004/11)¥1,470
(評価:★★★★☆)


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商経 無一文から一兆円稼いだ中国商人の教え
(評価:★★★☆☆)72点


●どこの国にも成功者のイメージ、悪者のイメージがあると思います。
 日本では、イチローや本田宗一郎などはいいイメージであり、水戸黄門に
 出てくるような悪代官と悪徳商人は悪いイメージでしょう。


 ・昔から商売にたずさわっていた中国の経済人が、「あのような人になり
  たい」とあこがれてきた人物が二人いる。一人は范蠡(はんれい)、
  もう一人は胡雪岩(こせつがん)である。(p3)


●ところが、この本を読んで驚いたのは、本書の中心人物である胡雪岩
 (こせつがん)が私には、水戸黄門の悪徳商人に近いものに思えたから
 です。

胡雪岩は、若い頃、職場のお金を横領して、小役人にその金を渡します。


 ・信和銭荘の主人は、掛け倒れとなっていたこの借金を回収するために胡雪岩
  を送ったのだが、回収の見込みがほとんどなかったため、不首尾に終わっても
  彼を責めるつもりはないと言っていた。それで運よく集金できたこの金を
  銭荘には戻さず、大きな商売の話があったら投資しよう、胡雪岩はちょうど
  そう考えていたところだった。


●そして横領した金を得た小役人はその金をばらまいて出世します。その結果、
 コネを得た胡雪岩は事業を大きくしていくのです。中国では、どのような金
 で、それがどのように使われようとも人脈に投資した胡雪岩は賞賛されるべき
 人物なのです。


 ・胡雪岩は見識が高く、金で金を稼ぐのではなく、人で金を稼いでこそ自分
  の手腕が発揮されると考えていた。・・・寄らば大樹の陰、後ろ盾があって
  こそ自分も出世できる。(p23)


●中国は人との関係を重視するといいます。ですから本当の友人からの依頼は
 まず断らないのです。それが社会的に正しくないことだとしても、友人を
 大切にすることはより正しいという判断になるのでしょう。


 ・「家では父母に頼り、外に出ては友人に頼れ」という言葉を座右の銘に
  している人は多い。だが、胡雪岩はこれをさらに発展させて、「家でも
  友人に頼れ」と言った。(p178)


●この本から判断すると、日本の価値観と中国の価値観はだいぶ違うという
 ことになります。

 ただ、現実の社会を見てみれば、なんでこんな人がオーナーとして会社を
 牛耳っているのか?という事例も多くあります。つまり悪が栄えるという
 のも、ある意味では事実なのです。ある意味で、私を含めて日本人は甘い
 と言えるのでしょう。


 ・「地獄の沙汰も金次第」という道理を、胡雪岩はずっと信じていた。
  コネをつくるために金を使うことを、彼は決して一般人のように躊躇
  したり、途中で断念したりはしなかった。・・・胡雪岩は、世事や
  義理人情に精通していたからこそ、そうできたのである。(p336)


●日本人は理解できない国、中国を理解するために参考となる一冊として
 星3つとしました。

 なお、一部に松下幸之助の事例を載せている部分がありますが、松下幸之助と
 胡雪岩を同じレベルで一緒にしてほしくないと思うのは私だけでしょうか。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・「人柄を知りたければ、まずその人の言行が一致しているかどうかを
  見極めればいい」というのが胡雪岩の持論である。(p60)


 ・この世に完璧な人材はいない。その人が人材となり得るかどうかは、
  使われ方で決まる。この点、私は巧妙な計略を多数駆使している。
  大きな才能は大きく使い、小さな才能は小さく使えばいい。(p68)


 ・どの企業も効率よく生産を行うには、「欲をもって人を従え」なければ
  ならない。・・・蔡万霖(さいまんりん)の座右の銘は次の言葉だ。
  「金をばらまけば人が集まり、金を集めれば人が去っていく」(p88)


 ・経営者が権力の力を借りずに事業を円滑に行うことができるだろうか。
  権力が後押ししてくれれば、事業は順風に帆をかけた船になるだろう。
  権力が前に立ち塞がれば、いかにすばらしい能力に恵まれていても、
  発揮できない。(p128)


 ・昔から中国の商人の多くは政治的感覚を身に付けており、呂不韋
  (りょふい)のように「太子」の地位を買って最大の利潤をあげること
  も知っていた。(p131)


 ・商売を営むには名声が必要である。・・・一般に、書いたものより口で
  伝えるほうがよく、自分の口から言うより他人に言わせたほうが良い。
  ・・・名声を築くという目的を果たすためには、場合によっては計略を
  使ってもよいだろう。(p318)


商経 無一文から一兆円稼いだ中国商人の教え
史 源
インプレス
売り上げランキング: 167723
おすすめ度の平均: 4.0
4 中国版「商売心得帖」
4 中国版「商売心得帖」

(評価:★★★☆☆)72点


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日本人は戦争ができるか―
(評価:★★★☆☆)


●私たちが生活していくうえで、リスクを減らす、保険をかけるという
 ことは非常に大事なことだと思います。

 任意保険をかけているから安心して自動車を運転できるのですし、また
 シートベルトは事故による負傷の可能性を下げることができるのです。
 任意保険に入っていない自動車は、無責任極まりないと思います。

 そういう意味で国の軍事力を考えてみると、適正な軍事力を持つという
 ことは、国家の保険であり、責任であるともいえるでしょう。


 ・「非武装の金持ちは、貧乏な兵士の餌食」(マキャベリ)となることは
  火を見るより明らかであり、それは世界に戦争の種を蒔くという罪を
  行うことになる。それが世界の常識である。(p159)


●したがって、国を運営する人は、常に強力な軍事力を維持することは
 当然の義務であり、それはとりもなおさず国際社会の一員としての責任を
 果たすことであるという信念を持たなければならないと思います。


 ・代案を言えば、スイスやスウェーデンのように「他国から畏敬される
  軍事力を保持」すると胸を張って主張できる国家にしたい。(p37)


●ただ、防衛について日本の現実を直視すれば心配な面もあり、個人的
 には万一のとき家族で国外に脱出できるように円とドルの現金および金貨
 を保管するとともに、国外でも家計を維持できるように外国語の勉強に力
 を入れています。

 そのように個人的防衛策を考えながらも、同時にこの国の軍事力を強力なもの
 にする努力を諦めてはならないと思うのです。


 ・安全保障とは、少なくとも不法な間接的軍事力行使に対しても直接
  的な軍事力の行使に対しても"直接立ち向かって国を守る"ことで
  ある。・・・独立国家として他国の不当な意思の押しつけに対して
  「言い分(自由な意思決定権)」を守ることなのだ。(p45)


●国民一人ひとりが、熱意を込めて、根気よく努力を続けていくならば、
 この国を弱体化させ、不当な要求を行い、誹謗中傷する国はなくなって
 いくと思います。

 自衛隊で働く人々に感謝しながら、日本の防衛を考える良書として
 星3つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・(1998)年11月26日には、宮中晩餐会において日中平和友好
  条約締結二十周年記念に国賓として招かれた中国の国家主席江沢民が
  国際儀礼上、非礼極まる異例の態度で「歴史認識を忘れるな!」という
  スピーチを行って帰国した。・・・偶然にも11月26日は、米国が
  57年前の1941年に、実質的に戦線布告と同義の最後通牒「ハル・
  ノート」を日本に突きつけたのと同じ日である。(p30)


 ・中国の核ミサイルは、1998年、クリントン大統領の要求によって
  米国に対しては照準を外したが、少なくとも日本とインドを狙っている
  のは間違いない。(p108)


 ・古代アテネの人々は「戦争ほど儲からない事業はない。しかし、軍事力
  がなければ、もっと儲からない」(軍事力の背景がないとき、イオニア
  ではペルシャの圧力によって公平・公正なビジネスができなかった)と
  名言を残している。(p61)


 ・侵攻部隊を撃破すれば、間髪を入れず侵攻基地を長期にわたり使用できない
  ようにすることだ。だから強力な陸上戦力を送って侵攻基地を襲撃して二度
  と使用できないように徹底的に破壊しなければならない。(p212)


 ・常識的に言えば、日本の防衛には航空戦力の充実を優先するのが当然である。
  (p230)


 ・外交が緊張緩和に努力しているとき、軍隊が戦争準備を開始すれば、外交努力
  を破壊すると非難する人々がいる。しかし、歴史は外交による緊張緩和努力と
  軍隊の戦争準備を並行して実施する方が平和を回復する可能性が高いことを
  示している。(p263)


日本人は戦争ができるか―
松村 劭
三笠書房
売り上げランキング: 641718
おすすめ度の平均: 4.0
4 重いよね...かなり。

(評価:★★★☆☆)


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運を掴む―弱小の会社を世界一にした男の物語
横内 祐一郎
学研 (1994/06)
売り上げランキング: 907,991
おすすめ度の平均: 5
5 命の開花ここにあり!
5 この本を探していた
(評価:★★★★★)90点


●私が本を評価する基準は、やはり得られる知恵、著者の経験、そして分かり
 やすさを大切にしています。


●著者がどのようにしてその知恵を得たのか、どういう過程を経て現在に
 いたっているかという経験を知ってはじめて、著者の知恵がすっと
 心の中に入ってくるのです。


●そういう意味でこの本は最高の一冊でしょう。著者がどのような経験を
 通じてこのような知恵を得たのか、著者の人生を一緒に歩きながら知る
 ことができるのです。


●農業に携わっているときには、清水秀治先生という方に出会っています。

 ・清水先生が、突然、こんなことをいいだした。
  「横内君、きみはいったい、この世の中に何をしに来たのかね」(p41)


●いまどきこういう先生にはなかなか出会えないでしょう。それが、この本を
 読めば出会えるのです。


●また、経験もないのにギターをつくり、英語もできないのにアメリカに
 ギターを売りに行くなどの苦労を経て、著者は努力をすれば、周囲の人は
 助けてくれる、また助けてくれなければ今の自分はないと悟ります。

 ・自力なんて、たかが知れている。全部、他力からいただいたものなんだ。
  ・・・ただし、それは他力本願ということではない。自分がこうなりたい、
  という願望を持っていなければ、だめだ。(清水正一)(p130)


●思わず引き込まれ、姿勢を正して読んでいた一冊として、文句なく
 ★5つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・世界一のギターをつくるには、世界一の人間にならなければならない。
  どこへ出しても「一流」として通用する人間集団にならなければなら
  ない。(p14)


 ・私たちは、次のような「私達の目標」を掲げた。
  一、私達は楽器会社として世界的な評価を確立する
  一、私達は最高水準の技術を追求する
  一、私達はお客様の要望を製品に生かす
  一、私達は積極的に経営に意見を述べ責任を果たす
  一、私達は感謝と奉仕と連帯の意識を持つ(p15)


 ・「横内さん、商売というのは、注文がいちばん大事なんだ。注文が
  なければ、いくらモノをつくったってだめだ。まず注文をとる。それを
  満たすために、モノをつくる。(p70)


 ・人生すべて同じことだよ。ひとつのことを心を込めてやりなさい。その
  延長線上に何百というものがつながっているんだ。ひとつ手応えのある
  ものをつかめば、その手応えが全部共通するんだ(清水秀治)(p78)


 ・たとえば、ひとりの部下を育てようと“思う”。毎日、育てるにはそうし
  たらよいかを“考える”。それを積み重ねていくうちに、その部下の長所
  は何だろうと“思う”ようになる。(p200)


 ・どの社員も同じように育てようとするから、うまくいかないのだ。理解
  力のある上の二割に、「こう育ってほしい」と全力で思い入れること。
  (p213)


 ・Cのレベルの人にBの仕事を、Bのレベルの人にAの仕事をやらせる
  ように、社員にワンランク上の仕事を任せることで、Aのレベルの
  余剰人員を意識的につくりだし、商品開発や新分野の開拓にあたって
  もらった。(p220)


「運を掴む」横内 祐一郎、学習研究社(1994/07)¥1,500
(評価:★★★★★)90点


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