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「渋谷ではたらく社長の告白」藤田 晋

2005/07/08公開 更新
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渋谷ではたらく社長の告白 (幻冬舎文庫)


【私の評価】★★★☆☆(77点)


要約と感想レビュー

 以前にレンガ職人の話を読んだことがあります。


 旅人がレンガ職人に「あなたは何をしているのですか?」と質問します。職人は「毎日ただひたすらレンガを積んでいるのさ。」と答えます。また別のレンガ職人に出会い同じ質問をしてみます。するとその人は、「俺は世界一の教会を作っているんだ!」と答えるのです。


 この話からわかるのは、同じことをしていても、心に大きな目的を持っている人のほうが生き生きと希望を持って働けるということです。


 著者の藤田さんは、大学生20歳のとき『ビジョナリー・カンパニー』を読んで、「21世紀を代表する会社をつくる!」という夢を持ち、行動を始めます。


・自分の夢。会社の夢。<将来、ソニーやホンダのような、みんなが憧れる日本を代表する会社をつくるんだ>20歳のとき、21世紀を代表する会社をつくることを志しました。(p91)


 その結果、どのような行動をとったのでしょうか。とりあえず、スーツを着る仕事をしようということで、アルバイトを始めます。そして、就職。経営者になるために、ひたすら働き続けます。


・私は土日はもちろんゴールデンウィークも休まず、夏休みもとらず、一日も休まず働きつづけました・・しかし私は、自分の将来に対する先行投資だと考えていました。(p53)


 そして起業。何も分からないなかで、成長性のありそうなインターネットに照準を定めます。営業、事業発掘、採用、資金繰り、オフィス移転、マスコミ対策、システム開発・・・ベンチャーですから、全てが手探りです。


・週に110時間働くと決めていた私たちは、あり余る時間を次の事業の発掘にも使っていました。毎日やっていたのが、インターネットでの事業プランを考えてみんなの前でプレゼンテーションするという、名付けて『毎日事業プランコンテスト』です。(p130)


 その中で、著者が頑張れたのは、やはり「自分の夢」それだけが支えだったのでしょう。ベンチャー企業のイメージが伝わってくる一冊ということで★3つとしました。


この本で私が共感した名言

・「将来経営者になりたいんだったら、感性を磨け。本を読んで、映画や演劇などをたくさん観ろ」「どういうのがいいですか?」「本だったら、カーネギーの『人を動かす』。これは必読だ」「はい」(p39)


・ある時、こんなことを言われたこともあります。「馬とフェラーリさえ買わなければ、あとは何やってもいいよ」・・・「日本は嫉妬社会だからな」(p82)


・違いはたったひとつでした。インテリジェンスは採用に非常に力を入れているので、同業他社と比べて明らかに優秀な社員が入社し、その社員が非常に高い士気で頑張っているのです・・採用力は競争力だ(p165)


・「時価総額10兆円を目指します!」・・・26歳。高すぎる目標設定。しかし、私は若く、怖いものはありませんでした。志は高ければ高いほどいい(p198)


・「なんとか、黒字は確保しなければとは思っているのですが・・・」「いいよ、そんなの。もっと中長期の経営を目指してるんだろう?」「はい」「だったら、自分の信念を貫けよ」(p276)


・将来の大きな目標があるのに、こんなところでへこたれていたら、どうするんだ。・・・仕事を始めたばかりでへこたれてなんかいたら、到底経営者になんてなれない(p31)


渋谷ではたらく社長の告白 (幻冬舎文庫)
藤田 晋
幻冬舎
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【私の評価】★★★☆☆(77点)


目次

1章 裏切り、それでも手放せなかった夢
2章 ゼロからの起業
3章 ネットバブルの波に乗る
4章 バブル崩壊、孤独と彷徨
5章 ランナーズ・ハイ



著者紹介

 藤田晋(ふじた すすむ)・・・1973年福井県生まれ。青山学院大学卒。インテリジェンス勤務を経て98年にサイバーエージェントを設立、代表取締役社長に就任


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