「ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則」ジェームズ・C・コリンズ
2003/09/10公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(93点)
要約と感想レビュー
ニューコアの方式は、怠け者が勤勉にはたらくようになることを目指してはいない。仕事熱心な従業員がはたらきやすく、怠惰な従業員がバスから降りるか放り出されるように、職場の環境を作り上げているのだ。
「ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則」ジェームズ・C・コリンズ
日本で業績不振の会社が早期退職を実施すると、有能な人ほど退職していく傾向にあるそうです。これでは戦力が減っていくことになり、非常にまずい。
一方、トヨタの工場では、「あそこは生き地獄だ」と言って脱落する人が多いのですが、結果して高いハードルに耐えることのできる人だけ残っている。これでは強くなる一方ですね。
このことから、限りなく高いハードルを目指して努力する企業は、それに順応する従業員だけが残り、さらに発展する、という法則が成り立ちそうです。逆に楽な仕事をしている会社はどんどん弱くなるということです。うちの会社はどちらなんだろう?と思いました。
この本には、飛躍を続ける会社の分析から導きだされた意外な事実が記載されています。経営に関係する人はぜひ読んでみてください。
この本で私が共感した名言
・偉大な企業への飛躍をもたらした経営者は、・・・まずはじめに適切な人をバスに乗せ、不適切な人をバスから降ろし、その後にどこに向かうべきかを決めている。(p66)
・飛躍を導いた指導者は「やるべきこと」のリストと変わらないほど、「止めるべきこと」のリストを活用している。
・答えではなく、質問によって指導する(p118)
・各市場で一位か二位になれないのなら撤退するしかないことも学んだ。(ライル・エベリンガム)
【私の評価】★★★★★(93点)
目次
第1章 時代を超えた成功の法則―良好は偉大の敵
第2章 野心は会社のために―第五水準のリーダーシップ
第3章 だれをバスに乗せるか―最初に人を選び、その後に目標を選ぶ
第4章 最後にはかならず勝つ―厳しい現実を直視する
第5章 単純明快な戦略―針鼠の概念
第6章 人ではなく、システムを管理する―規律の文化
第7章 新技術にふりまわされない―促進剤としての技術
第8章 劇的な転換はゆっくり進む―弾み車と悪循環
第9章 ビジョナリー・カンパニーへの道
著者経歴
ジェームズ・C・コリンズ・・・全米で5年間にわたるベストセラーになり、百万部以上が売れた名著『ビジョナリーカンパニー』の共著者。スタンフォード大学経営学大学院教授を経て、現在はコロラド州ボールダーで経営研究所を主宰。企業と非営利団体の指導者に助言するコンサルタントとして活躍している
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