「憂鬱でなければ、仕事じゃない」見城 徹、藤田 晋
2012/01/11公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(90点)
要約と感想レビュー
仕事では極端であること
ほとんどが幻冬舎 社長の見城さんのコトバで埋め尽くされている一冊。一言で仕事の本質を語る見城さんは、やはり才能があると思います。
タイトルの「憂鬱」は、見城さんは朝、手帳を開いたとき、憂鬱なことが三つ以上ないと不安になるというのです。つまり、ふつう人が避ける憂鬱なことや、辛くて苦しいことに立ち向かっていけば、成功は近いというのです。
だから見城さんが仕事で大切にしているのは、極端であることです。毒にも薬にもならない人間には、何も為せない。何かを激変させる力があるのは、薬ではなく毒のほうだ。だから顰蹙を買うことを怖れないことが、重要だというのです。
・何より重要なのは「極端」であることだ。「極端」であれば、振り切れている。突き抜けたオリジナリティを獲得している。だから、明快であり、新しい。(p60)
相手に貸しを作る
義理人情の世界で、徹底的に相手に貸しを作ることを考えるという。その貸しが、百になった時、その人に、ようやく一つ「お願い」をするのです。
具体的にどうやって相手に貸しを作るかといえば、例えば、相手の著作が出版されて5日以内に感想を手紙で出す。これを数十回繰り返したこともあるという。それだけやることができれば、だれでも成功するのでしょう。しかし、見城さん並にやる人は、ほとんどいないのです。
・顰蹙は金を出してでも買え(p166)
相手に貸しを作る
仕事では小さなことが重要です。この本では、小さなことにくよくよしろ、かけた電話を先に切るな、パーティには出るななどの細かいアドバイスも入っています。
藤田さんのコメントがなぜ必要なのか、なぜ講談社から出版されているのか不思議でしたが、見城さんが仕事の鬼であることはわかりました。男は仕事で戦うべし!見城さん、よい本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・「キリマンジャロ・・・その西の山頂のすぐそばに、ひからびて凍りついた一頭の豹の屍が横たわっている・・」『キリマンジャロの雪』ヘミングウェイ・・僕は、頂上で凍え死ぬ豹になりたい(p84)
・"客に天気の話をするのは、最低のホテルマンである"っていう有名な格言がドイツにある(p104)
【私の評価】★★★★★(90点)
目次
第1章 人としての基本
第2章 自分を鍛える
第3章 人心を掴む
第4章 人を動かす
第5章 勝ちに行く
第6章 成功への動機付け
著者経歴
見城徹(けんじょう とおる)・・・1950年12月29日、静岡県清水市(現・静岡市清水区)生まれ。静岡県立清水南高校を卒業し、慶應義塾大学法学部に進学。廣済堂出版に入社。初めて自身で企画した『公文式算数の秘密』が38万部のベストセラーとなる。1975年、角川書店に入社。「野性時代」副編集長を経て、「月刊カドカワ」編集長に。5本の直木賞作品を始め数々のヒット作を生み出し、41歳にして取締役編集部長に昇進。1993年、角川書店を退社し幻冬舎を設立。設立後、五木寛之『大河の一滴』、石原慎太郎『弟』、唐沢寿明『ふたり』、郷ひろみ『ダディ』など23年間で22冊ものミリオンセラーを世に送り出す
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