「編集者という病い」見城 徹

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編集者という病い
【私の評価】★★★★★(91点)


■私の書評ブログ内を「幻冬舎」で検索してみました。


 こうして検索結果を見てみると幻冬舎の本は、
 迫力があり、中身の濃いものが多い。
 当然★も多く、すごいことだと思います。


■本書は、角川書店を飛び出し、
 幻冬舎を作り上げた
 見城さんの自叙伝になっています。


 どうやって尾崎豊、石原慎太郎、坂本龍一、
 松任谷由美、村上龍のようなきら星のような人と
 人間関係を作ることができたのか?


 それは、見城さんが死ぬ気で
 作家と付き合っていたからです。


・書き手に死ぬ気でお願いするっていう以外には
 僕らの仕事は進行しない。
 僕が部下に言っているのはたった一つです。
 「お前の人生の重さの中でものを言わない限りは、
 書き手に対して説得力がないし、
 書き手はおまえに何かをやってやろうとは思わないよ」と。
 だから、キッチリ自分の体重をかけろって(p227)


■大物と仕事をしたい。
 好きな人と仕事をしたい。その思いをぶつけていく。
 だから本気であらゆる努力ができるし、
 しなくてはならない。そうした迫力を感じました。


 作家も、幻冬舎の編集者の迫力に、
 全力で書かなくてはならないという
 気になるのでしょう。


・大家といわれる人たちには、あらゆる手段を使って・・・
 手紙を毎日書いてみたり・・・近づいていく。
 もちろん、その人の作品が好きじゃないと
 そこまでできない。
 好きであればどんな努力でもできる。(p147)


■見城さんは、小さいころいじめられていたそうです。
 "タコ"というあだ名で馬鹿にされた。
 そうした劣等感に対して、自分の価値を証明するために、
 挑戦してきたように感じました。


 60歳を前に、俺の人生はなんだったのかと、
 本書をまとめられたのでしょうが、
 すごい本を作ってきたという実績は、微動だにしません。
 ★5つとしました。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・当時は角川書店とは仕事をしないという作家がいっぱい
 いましたから、とにかくその人たちを落としてきて
 仕事をしよう、そうじゃなかったら自分の価値はない、
 そう思った。(p146)


・これは面白いと思った連中に肩入れするわけですよね。
 こんな面白い芝居が知られていないのが悔しい。俺が
 世に広めたいと思い始める。そのために、あらゆる協力
 を惜しまなかった。そうやって・・・
 どんどん有名になっていくわけです。(p184)


・小さなことにくよくよするな!なんてウソだ。
 小さなことにくよくよせずに、大きなことを
 プロデュースでいるわけがない。(p196)


・そもそも利益構造、流通制度が、後発の出版社には
 利益が少ないようにできているんだから、
 新しい出版社が育っていくのは難しい・・・
 大手の出版社なら取次に千円の本を720円で卸せるわけ。
 ところが、新参の出版社は620円でしか卸せない(p239)


▼引用は、この本からです。

編集者という病い
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3 この編集者になら、書いたものを託したくなる
4 漠然としたものではあるが
3 編集者として有名になるには
5 仕事の作法
4 「編集者という病を背負った人間の総決算」

【私の評価】★★★★★(91点)



■著者紹介・・・見城 徹(けんじょう とおる)

 1950年生まれ。幻冬舎代表取締役社長。  
 1975年角川書店入社。
 1993年幻冬舎を設立。
 2003年幻冬舎がジャスダックに上場。


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