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「お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ」邱 永漢,糸井 重里

(2005年7月15日)|本のソムリエ
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お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ


【私の評価】★★★★☆(88点)


●お金をテーマにした糸井重里さんと
 邱永漢さんの対談です。


 糸井重里さんはライターであり
 色々な経験をされているのでしょうが、
 邱永漢さんのように色々な国で
 色々な商売をやっている人と比べると、
 どうしても格の違いが目に付きました。


 子どもとの付き合い方ということを
 一つ取ってみても、そこには、
 天と地ほどの差があります。


・例えば、うちの息子がアメリカに留学に行くときに・・・サラリーマンをやっている親は、毎月仕送りをしますよね・・・でも私は、一年分のお金をあげましたよ(p27)


・子どものむだづかいをおそれて・・・お金であげるのではなく親の判断でものを買ってあげるというのは、たぶん、いちばんいけないことだと思います・・・自分で判断させて、何でも経験させないといけない、というか・・・(p36)


●邱永漢さんの母親の教えも
 興味深いものです。


 一般のサラリーマンのような
 給料日だから・・・
 という考え方とは違います。


 「きょうは給料日だから、ご馳走よ」
  などといった日には
 「俺は毎日働いているんだ!給料日だから
 といって変えないでね!」
 という感じでしょうか。


・「人間は、懐にお金がいくら入っているか、わかるような生活をするな」と、子どものときから母親にいわれて育ちましたもんね。・・・月給をもらった途端に大酒を飲むような財布の底まで見える生活をするなとよくいわれました。(p102)


●人生においてお金との付き合いは
 避けられません。


 お金とは何なのか、お金で何をするのか、
 お金さえあればいいのか、など
 色々考えるために絶好の書だと思います。


・17億円の株を持ちながら死んだ人もいるし、どんなに持っていても、死ぬまで使わなかったら、持っていなかったのと同じだと思いませんか(p214)


●この本の著者は邱永漢さんと
 糸井重里さんとなっていますが、
 あまりに知恵の格差がありすぎて、
 糸井重里さんを著者とするのは
 失礼ではないかと思いました。


 ちなみに引用はすべて
 邱永漢さんのものです。


 邱永漢さんのお金の知恵に目から
 ウロコということで★4つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・女の子には、あんまり不自由させるとダメなんです。・・・東南アジアの金持ちの華僑がいるでしょう? そういう家の息子が嫁さんもらうとき、お金に不自由しなかったうちからきたお嫁さんは、欲張らないからいい、というんです。(p30)


・お金が汚いという考え方は、中国人にはないんですよ・・・日本だけ割合に、お金を汚いと感じるのではないでしょうか。(p39)


・今日も本読んでたら、「株の公開をするほど落ちぶれてはいない」とあるドイツ人がいったという一節を読みました。「上場するというのは、会社の身売りをすることだから」。ぼくも・・・自分のしていることについていちいち人に釈明するのがイヤなんですね。(p54)


・自分にとって面白い仕事は何かを発見することが第一ですね。ただ二十歳やそこらで発見できるわけがないのだから、いろんな経験を積む必要がありますね(p71)


・昔の文献からいい言葉を探すというのは、私は今でもやっていますよ。・・・中国の成語辞典を最初から最後まで読み直しまして、いい言葉を探しますものね・・・それをぜんぶ書き留めておきますし、・・・それを読むための時間も大切にしていますよ。(p158)


・ぼくは、仕事をするときに、先入観のある人を使わないんです。絶対に素人でやろうというところがありまして・・・素人だったら、玄人の人と競争して勝つためには工夫をしなければならないから、結果としてそれが勝ちにつながるんだと思います。(p160)


▼引用は、この本からです。


【私の評価】★★★★☆(88点)



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