「40歳からの飛躍力―伸びる人はここがちがう」鷲田 小彌太、ハイブロー武蔵
2005/07/29公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(83点)
要約と感想レビュー
大学教授の鷲田 小弥太さんと、作家のハイブロー武蔵さんが、40代という人生の大切な期間について語ります。
書名からすれば、この本を読むのは40代の人でしょう。しかし、この本は40代の人に読んでほしくありません。30代、できれば20代の人に読んでいただきたい。
なぜなら、二人の論調は、「これまで蓄積した努力が40代で花を咲かせる」というもので、蓄積していない人にとっては耳が痛いことばかりだからです。
・30代に入ると、「よし、この道で生きていくぞ」との決断があるはずだ。決断したら、後は、その仕事にいかに集中し、打ち込むかだ。・・・手応えがないということは、真剣さがまだ足りなかったということである。(武蔵)(p53)
鷲田さんのお勧めは、本を買い、そして読むこと。それは自分の目指す人生を見つけるための一助となるのです。そして武蔵さんのお勧めは、何でもいいから自分のテーマを見つけて書いてみることです。自分の心のなかで「本当に考えていること」を見つけることができるというのです。
確かに40代になると、自分の人生にとって本当に必要な人というのが見えてくるのでしょう。そして人は、結局、自分のレベルに合う人と付き合うようになるのです。どういった人たちと付き合うのか、取引するのかであなたの仕事の成果も変わってくるのでしょう。
この本は、30代前半の人がこれを読んで、これからの自分の行動が40代の自分の人生を決めるのだ!と自覚するために最適な一冊です。30代にお勧めする一冊ということで★4つとしました。
この本で私が共感した名言
・40代からの愉しみは人間を見抜く力がついてくることである(武蔵)(p67)
・松下幸之助を尊敬する人たちは、勇気をもってした提案をしっかりと聞いてくれて、やるべきだと判断したらすぐそれを実行に移してくれた上に、そのことをわざわざ手紙などで知らせてくれるその心配りに感動する。(武蔵)(p73)
・酒場は、40代が真の男になるための学校である。・・・残念ながらというか、当然というべきか、酒を飲む量の多さの順に、酒友たちは死んでゆく。(鷲田)(p152)
【私の評価】★★★★☆(83点)
目次
第1章 あなたの足を引っ張る40代からの誤解――鷲田小彌太
第2章 人生は40代からをいかに生きるかで変わる――ハイブロー武蔵
第3章 40代からの人生設計術――ハイブロー武蔵
第4章 40代からの自分のための生き方――鷲田小彌太
第5章 40代からの家族とあり方――鷲田小彌太
第6章 今すぐ実践する40代からの「生きる道」――ハイブロー武蔵
著者経歴
ハイブロー武蔵(はいぶろーむさし)・・・1954年、福岡県生まれ。早稲田大学法学部卒業。司法試験をあきらめ、海外ビジネスにたずさわった後、総合法令出版の前社長であり、親会社の総合法令の社長でもある仁部亨氏のペンネーム。現在はビジネスエッセイストとして活躍。
鷲田小彌太(わしだ こやた)・・・1942年北海道札幌生まれ。大阪大学文学部哲学科卒業、同大学院博士課程単位取得満期中退。三重短期大学教授を経て、札幌大学教授として哲学、倫理学の分野で教鞭をとる。評論活動、エッセイ、人生書等の執筆も精力的にこなす
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