「中国がクシャミをしたら―世界の工場から巨大消費市場へ」邱 永漢

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中国がクシャミをしたら―世界の工場から巨大消費市場へ

【私の評価】★★★☆☆(71点)


●製造業においては、アジアで生産し
 日本で販売するだけではなく、
 日本で生産しアジアで販売するというのが
 普通になってきました。


 必然的に中国に行く日本人が
 増えています。


 この本は、そうした中国に行く日本人が、
 中国人と付き合ううえでの
 予備知識を得るために最適な一冊だと思います。


 ・最初のうちはきちんきちんと支払いをします。
  すっかり信用を得て、取引高も
  ふくれあがったところで突然、
  支払いがとどこおりはじめます。・・・
  銀行からも取引停止を食らいます。
  もうその頃には代理店の老板(旦那)
  は姿をくらましてしまいます。・・・
  こんな目にあうことは中国ではよく
  あることです。(p45)


●実は、ダイキン、ユニクロ、東芝など
 中国で業績を上げている会社は、
 こういう中国の実態を学び、
 対策をとっているのです。


 たとえば、ダイキンは、高級ブランド戦略、
 完全前払いなどお金の完全回収のために
 工夫をしています。


 逆にいうと、中国を知らなければ
 失敗の可能性が高まるわけで、
 これから中国に関係する仕事をしようとしている
 人には必読の書でしょう。


 ・どうして日本人スタッフが必要かというと、
  中国人の中で生活すればすぐにわかります・・
  日本人のスタッフにたのんでおいたことは
  翌日、ちゃんとやってくれたかなと
  心配する必要がないのです。(p21)


●この本は邱 永漢さんのホームページ
 「ハイハイQさんQさんデス」の
 「もしもしQさんQさんよ」の内容をまとめたものです。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・私自身、この三十年あまり思い立ったら
  世界中どこにでも旅行に出かけました・・
  旅行というものはやれる時にやるもので、
  お金が残っていても時間が
  なくなってしまうものです。(p67)


 ・一口で言えば、膨大な人口を抱える中国、
  続いてインドの工業化が進み、
  人口二十億をこえる地域で生活のレベルが上がったら、
  資源不足(食料を含む)が人類最大の問題に
  なるだろうということです。(p135)


 ・「治にいて乱を忘れる勿(なか)れ」と言いますが、
  本当はふだんからこのままで大丈夫かなと
  反省する必要があります。私の場合は、
  銀行からお金を借りてビルを建てた場合、
  万一、約束通りお金が返せなくなったら自分の家
  も売り払わなければならないと覚悟を決めて、
  ビルの一角に自分たちの家族が住めるように
  トイレの隣にシャワーの準備までしました。(p215)


中国がクシャミをしたら―世界の工場から巨大消費市場へ
邱 永漢
廣済堂出版
売り上げランキング: 494042

【私の評価】★★★☆☆(71点)



●著者紹介・・・邱 永漢(一日一冊の殿堂入り作家・実業家)

 1924年生まれ。東京大学経済学部卒業。台湾より香港へ亡命し、
 直木賞受賞作家となる。その後、株の神様、お金の神様といわれながら、
 事業活動を行い、現在も年間120回飛行機に乗って、東京、台北、上海
 を飛び回る。著作は約400冊にのぼる。


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