「君よ、志を持って生きてみないか―橋本左内『啓発録』を読む」石川 洋
2005/07/22公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
●副題が「橋本佐内『啓発録』を読む」なのですが、
内容としては、石川さんの経験談だけで
十分な一冊でした。
・母は、私にこう語りました。「洋が大きくなって社会に出て、多少なりとも責任のある仕事をすれば、必ずぶつかるカベがある。いま私が、明日食べる米がないからといって愚痴をいったら、お前はそのときに必ず愚痴をいうだろう。だから私はね、明日食べる米がなくても、けっして愚痴はいわないよ」(p27)
●人間というものは、
その立場にならないとわからないもので、
そのときになって、やっと両親、
先輩の言葉が意味を持ってくるのです。
・中学三年生の頃に手がけたクリーン班の仕事が行き詰ったとき、働くというのは自分のためだよ、誰のためでもない、という祖母の言葉に励まされ、見事にその仕事をやり遂げる。(p95)
●昔は、子どもが祖父母と一緒に生活していましたので、
人生の知恵を祖父母から教えてもらうことができたという
大きなメリットがあったのは事実でしょう。
・祖母に学んだ人生の意義 宮古農林高校一年 崎原克枝
「この世は誰しも、ある『役』をつとめなければならない舞台である。」(p89)
●最近は核家族化で、祖父母と接する機会がすくないのですが、
やはり三世代一緒に住むというメリットにも
目を向ける必要があるのかもしれません。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・これまで変わり者といわれ、誰も相手にしてくれなかった私・・を天香師は「大切なことだよ」とおっしゃってくれた。そして天香師は・・・「人間は偉い人間にならなくてもいい。立派な人間にならなくてもいい。人のお役に立つ人間になることである」(p34)
・遅れてもいい寝ているうさぎさんを起こしてあげられるかめさんに私はなりたい(p105)
・反省+反省=0(ゼロ)、反省+実行=前進、反省+実行+謙虚=円熟という、生徒指導部のY先生の話には、とても含蓄があります。(p115)
・「無駄な努力」があってこそ、人生の道が開ける(p128)
【私の評価】★★★☆☆(77点)
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