「60歳からはやりたい放題[実践編] 」和田 秀樹
2023/09/22公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(78点)
要約と感想レビュー
週に一回はワクワクすることをする
和田さんの本は、だいたい読むことにしているので手にした一冊です。この本の言いたいことは、60歳以降は、自分が本当に好きなことができる環境が整っているということです。人生の制約は、時間・お金・体力と言われます。お金と体力は人それぞれですが、60歳以降は自由な時間があるのです。体力があるうちに、やりたいことをやるべきなのです。
やりたいことにお金が必要なら、お金を稼げばよいのです。家のローンや子どもの教育が終わったら自分のためにお金を稼いで、自分のやりたいことにつぎ込めるのです。著者の提案は、週に一回はワクワクすることをすることです。週に一回は理性よりも欲望を優先させて、自分が好きなことをやってみましょう。
週に一回は気持ちがワクワクする大好物を食べよう(p20)
相談を聞き入れない医者は、駄目な医者
面白いのは、和田さんは医者なのでわかるのですが、医者は絶対ではないということです。例えば血圧が高いからという理由で血圧を下げる薬を飲んでいる人は多いと思いますが、血圧が高いと健康に悪いのかというと、未知の部分も多いというのです。著者の意見は、60歳以降は、多少血圧が高いほうが健康であるというものです。
もし、血圧を下げる薬を飲んでいる人で「頭がぼんやりする」「調子が悪い」という人は、薬を飲まないという選択肢もあるし、著者は飲まないことを提案しています。このように薬の副作用が考えられることを言われたら、普通の医者であれば、処方を変えるはずです。ところが中には、「数値は正常だから大丈夫です」などと取り合わない医者もいるという。このような医者は、駄目な医者なので取り替えることを著者は推奨しているのです。
60代以降は、体力や回復力が弱いので、がんなどの病気が見つかったら即治療することが、必ずしも良いとは言えません。自然に死と向き合うのか、抗がん剤で苦しみながら死期を少しだけ伸ばす道を選ぶのか考えておかなくてはならないのでしょう。
薬の相談を聞き入れない医者は、駄目な医者(p89)
一日に一回はどこかへ出かける
著者の提案は、仕事を引退してからも、最低でも一日に一回はどこかへ出かける習慣を持つことです。仕事を続けてもいいし、犬の散歩でもいいし、趣味の会でもいいのです。人は使うところが強化され、使わないところは弱っていきます。運動しないと足腰が弱くなり、頭を使わないと思考が弱くなってしまうのです。
できれば一人で没頭できる趣味があれば、その趣味に没頭するのが良いのでしょう。60歳以降は他人を気にせずに、自分のやりたいことをやればいいのです。60歳からはやりたい放題でよいのだと思いました。和田さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・「適当な日」を週に一度つくる・・自分のルールを外して、好きなものを思う存分食べる日・・朝起きる時間をいつもより遅くしてもいい(p202)
・私の知人の音楽家も、演奏中にトイレに行きたくなるのが不安だという理由から、舞台に立つときはオムツをはいている(p77)
・多くの患者さんが死ぬ前に後悔してたこと・・その一つが「お金をもっと使っておけば良かった」(p166)
【私の評価】★★★☆☆(78点)
目次
第1章 我慢しない食事こそ、健康の源
第2章 医者や健康診断に騙されるな
第3章 若作りで老化を食い止めよう
第4章 好きな趣味に没頭して前頭葉を刺激すべき
第5章 やりたい仕事を気楽に楽しむ
第6章 お金を使いまくって幸せに
第7章 他人を気にせず自分の人生を生きる!
著者経歴
和田 秀樹(わだ ひでき)・・・1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒。東京大学医学部付属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学学校国際フェローを経て、現在は精神 科医。国際医療福祉大学教授。ヒデキ・ワダ・インスティテュート代表。一橋大学国際公共政策大学院特任教授。川崎幸病院精神科顧問
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