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「12歳から始める人見知りしない技術」鳥谷朝代

2023/09/21公開 更新
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「12歳から始める人見知りしない技術」鳥谷朝代


【私の評価】★★★★☆(80点)


要約と感想レビュー

話し方講座であがり症を克服

人前で話そうとすると、手と声が震えてしまうくらい人見知りの著者は、話し方講座と出会って、あがり症を克服することができました。そして、あがり症克服協会まで作ってしまったのです。そもそも人見知りは、注意深く、観察力があり、聞き上手で、慎重ということであり、悪いことではないのです。それが極端に出ているだけなのです。


だから著者は、しゃべり上手な人のまねをしてみようと提案しています。著者も話し方講座で練習することで人前で話せるようになったのです。著者は人見知りの克服とは、自転車に乗れるようになることと似ているといっています。「場慣れ」というように、人前で話すということに慣れればよいのです。


・しゃべり上手な人のまねをしてみよう(p178)


相手がどうすれば喜ぶのかを考える

なぜ日本人には、人見知りが多いのかといえば、自分の気持ちよりも先に、他人のの気持ちを考えることが、習慣になってしまっているという。相手の気持ちを尊重しすぎてしまうと、周辺の空気を見すぎて、控えめをとおりこして、人見知りになってしまうのです。


だから人見知りを克服するためには、自分がどう思われるかよりも、相手がどうすれば喜ぶのかを考えることが大事だというのです。つまり人見知りの人は、思考の矢印が自分に向かっているのです。人見知りを克服するには、思考の矢印を相手に向かわせるのです。相手はどんな人だろう、何を求めているんだろう、どうすればその人のためになる話ができるだろうと考えると話せるようになるのです。


・自分がどう思われるかより、どうすれば相手が喜ぶかを考える(p161)


緊張するのはあたり前

初めて会う人に、こわい気持ちやネガティブな感情が出てくること自体は悪くありません。だから、不安になっても「緊張するのはあたり前だよね」と考えるという。そのうえで、その場でうまくやる方法を考えるのです。何を話してよいのかわからなければ、話のネタを準備すればよい。自分の声が嫌いなら、録音して改善してみる。笑顔がないなら、鏡を見てよい笑顔を研究すればよいのです。


不安をマイナスのままにしておくのではなく、プラスの行動に転換できるのかどうかだと感じました。不安でひきこもると、自分は成長しないのです。不安や心配から一歩踏み出して、自分の成長を感じることができたとき、人は自分に自信を持てて、自ら行動できるようになるのだと感じました。


人見知りを克服した著者だから伝えられることがあるのでしょう。鳥谷さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・「楽しいから笑う」のではなく、「笑うから楽しくなる」(p74)


・アイドルのように、上の歯が8本以上見えるように口を開くと、とても素敵なスマイルになりますよ(p143)


・どう反応すればよいかわからない場合は、「オウム返し」だけでも十分(p87)


・楽しいからやる!・・たったひとつでも、そう思えるものに出会えると、自分の強みや魅力に気づくことができます(p96)


▼引用は、この本からです
「12歳から始める人見知りしない技術」鳥谷朝代
鳥谷朝代、秀和システム


【私の評価】★★★★☆(80点)


目次

第1章 どうして人見知りしちゃうの?
第2章 おどろくほど簡単に人見知りがなくなる
第3章 すぐにだれとでも打ちとける方法がある!
第4章 人見知りをなおした人が意識していること
第5章 さよなら人見知り!今すぐ始めてほしい習慣



著者経歴

鳥谷朝代(とりたに あさよ)・・・一般社団法人あがり症克服協会代表理事。中学1年の国語の教科書読みで手と声が震え出したことであがりを自覚。名古屋市職員となって以降も症状は悪化。話し方講座と出会い、17年間のあがり症を克服。2004年「あがり症・話しベタさんのためのスピーチ塾R」を開校。メンタルだけでなく身体から誰でも楽にあがりを改善する方法を確立。2014年、「一般社団法人あがり症克服協会」を発足、理事長に就任。全国各地のカルチャースクール、学校、団体で年間200回以上の講演活動を行い、テレビ出演も多数。


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