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【書評】「人見知りだった僕がアメリカで9年暮らして見つけた 超自分軸で夢を叶える39のルール」はるき

2025/05/06公開 更新
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「人見知りだった僕がアメリカで9年暮らして見つけた 超自分軸で夢を叶える39のルール」はるき


【私の評価】★★★★☆(84点)


要約と感想レビュー


アメリカでは自分の意見を求められる

9年間のアメリカ生活で著者が学んだのは、アメリカでは自分の意見が求められるということです。


日本の特長である「みんなと違うことを言ったら恥ずかしい」という同調圧力が、アメリカにはありません。著者がニューヨークの大学の哲学の授業に出てみると、周囲の学生は変な意見でも堂々と発言していたという。


一方、著者は「こんなことを言ったら周りはどう思うんだろう」と考えすぎてしまって、発言するのが怖くなってしまった経験をします。そうした怖さを克服するのに時間がかかったという。


友達と映画を観に行っても、終わってから「どう思った?」と、意見を求められます。アメリカ人は、常に「自分だったらどうする?」と心の中で問いかけているというのです。


日本の授業やテストでは、書き手の言いたいことを読み取ることが求められる。アメリカの授業では自分の意見を求められる(p133)

自分軸で生きるのが基本

アメリカでは「自分軸」で生きるのが基本です。


一方、自分を犠牲にして、他人の幸せや喜びを優先する「他人軸」の人はPeople Pleaser(ピーポープリーザー)と呼ばれています。他人を優先する人は、「人から嫌われないように必死な人」としてネガティブな意味でも使われているのです。


相手の幸せを考えている人が集まると、そこはやさしい世界に見えますが、実は誰も幸せにはなれません。なぜなら、他人を優先する人は「他人軸」で生きているから、自分が幸せではないことが多いからです。自分が幸せで満たされているから、人を幸せにできるのです。


ピーポープリーザーは、他人の問題、社会の問題、自分の問題・・それらの区別がつかない(p26)

自分のスタンスを決める

著者の「自分軸」は、早起きをして、走って、筋トレして、プールに飛び込み、瞑想する。お酒は1杯だけ。見るもの、着るもの、人にこだわること。やりたくない仕事はやらないこと。これが著者の自分軸です。


このように自分のスタンスを決めておいたほうが、ストレスなく人とつきあえるという。自分のスタンスを発信していれば、同じような仲間が集まってきて、同じように楽しんでいる仲間の輪が広がり、自分も楽で楽しいのです。


仕事でもお金のために受けるのか、心から受けたい案件なのか、自分の中で精査しているという。お金のために仕事をすることは、お金に働かされているのと同じだから、仕事は受けません。逆に、本当にやりたい仕事に迷いは生まれないのです。


自分でギャランティの交渉をするし、やりたくない仕事はやらないようにしている。そう考えられるようになるのも時間がかかった(p106)

自分軸で自分の役目と出会う

著者にとって一番大切なものは、自由と挑戦です。「明日ハワイ行くけど、来る?」と友達に誘われたら、「行く!」と即答できる生活を選んでいるという。だから著者は、時間と場所に縛られない仕事として動画クリエイターとなり、YouTuberとして活動しているのです。


さらに日本人が自分と同じように留学できるよう日本人学生向けの奨学金「8ファンド」を設立し、商品の売り上げの80%が留学資金となるファンションブランド「Point8」も作っています。


著者は自分軸で生きるようになって、嫉妬の感情がなくなってきたという。著者は、人は自分の役目と出会ったときに、嫉妬がなくなり、輝きを放つのではないか、と分析しているのです。


アメリカの文化と日本の文化がこれほど違うのは面白いと思いました。はるきさん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言


・コーチングをするときも、安く設定するのではなく、高めに設定すると、その金額に賛同できる人、僕のコーチングを受けることを自分への投資だと思って一緒にセルフワークできる人が集まってくる(p87)


・動画1本の案件で100万円欲しかったら、まずは自分が100万円に値する仕事をする。実際は10万、20万、30万ぐらいしか得られないかもしれない。でもその予算に見合う程度の動画を作っていたら、いつまで経ってもそれぐらいの案件しか来ない(p91)


・アメリカでは子どもの頃からレモネードを売る習慣がある・・お金を稼ぎ、お金を手にしたその先にある世界に到達したい。人生は、お金に不自由せず、純粋に好きなことをするためにあるのだ(p85)


・日本のプロダクトってどちらかというと完璧なものが多い。アメリカのプロダクトは、そういう意味では試作品でも、とりあえず出すというトライの姿勢が多い・・そして、次の一手が早い(p138)


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「人見知りだった僕がアメリカで9年暮らして見つけた 超自分軸で夢を叶える39のルール」はるき
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はるき (著)、KADOKAWA


【私の評価】★★★★☆(84点)


目次


第1章 人見知りの僕が海外留学を通して学んだこと
第2章 アメリカで見つけた、仕事に振り回されない働き方
第3章 超自分軸で夢を叶える「NO」と言う習慣
第4章 9年の海外生活が教えてくれた、言葉より大切な心のつながり


著者経歴


はるき(はるき)・・・1997年生まれ、兵庫県出身。16歳で初めてアメリカへ渡米。ホームステイをきっかけにアメリカの文化が好きになり、日本の高校卒業後ニューヨーク州立大学へ入学、2020年卒業。YouTubeチャンネルでは、愉快な友達とのVlogをニューヨーク/ニュージャジーから配信しており、国際恋愛、日常Vlog、ヘアーカット動画は100万回以上再生されなど人気コンテンツに。また、日本人学生向けの奨学金「8ファンド」を設立するなど、日本の若者へ海外留学の機会を増やす活動も行っている。


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