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「「悩みグセ」をやめる9つの習慣」和田秀樹

2023/08/16公開 更新
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「「悩みグセ」をやめる9つの習慣」和田秀樹


【私の評価】★★★★☆(87点)


要約と感想レビュー

失敗したらそれはそれ、うまくいけば上々

世の中には、「強迫神経症」といって、手が汚いのではないかと心配になり何時間でも手を洗い続けてしまう人がいるという。そこまで極端ではないにしても、「悩みグセ」で動けなくなってしまう人のために、次のステップに進むためのコツを和田先生に教えてもらいましょう。


世の中には、失敗を繰り返しても、いっこうに平気な人もいます。そうした人は、「失敗したらそれはそれ、うまくいけば上々」くらいに考えているという。悩んで落ち込んでいる人が、次のステップに進むためには、客観的に失敗した自分の現状を認め、次に何ができるかと考えられる、そんな軽さが必要なのです。著者のアドバイスは、うまくいかないのであれば、やり方を変えてみることです。「できる人」を見習ってみるのです。


失敗した人・・「今、失敗しておいてよかった」と思えれば、次の成功率はぐんとアップする(p181)

うまくいかなかったら別のやり方を試せばいい

人生とは思うようにいかないものであり、うまくいかない時に、私たちは考え方・やり方を変えれば良いのです。例えば、書類を探していて見つからないとき著者は、10分間見つからなかった場合は、すぐにあきらめるという。そして翌日、もう1度探してみると、あれっと思うほど意外とすぐに見つかるというのです。つまり、うまくいかなかったら別のやり方を試せばいいのです。実は少し変えただけで、明日は結果が変わるというのです。


すぐにいい方法が見つからなかったら、できる人のやり方を真似をしてみればいい。落ち込んでいたら、物事にはすべて2面性があると自分に言い聞かせてみるのです。もし今いじめで悩んでいるとしたら、それは一時的なことです。親や上司や警察に相談して、一度ご破算にしてしまっても、他に楽しいことがたくさんあるのです。そのことに気づくことができれば、次の一歩を踏み出せるのです。


挫折や失敗に直面したとき、一言、「人生なるようにしかならない」と、声に出して言ってみるといい(p76)

他人に期待せず、まず自分からほしいものを与える

世の中はうまくいかないことのほうが多いというのが現実です。自分ひとりで何でもできるというのは、「うぬぼれの裏返し」でもあるという。話せばわかるなんて幻想であり、相手が自分の気持ちを察してくれると思っていると、それが裏切られたときに落ち込むことになるのです。


だから著者の提案は、誰も自分を理解してはくれない、話を聞いてはくれないと考えつつ、そのうえで、「それでも自分は、相手の話に共感してあげよう」と考えてみることです。「くれくれ」星人になるのではなく「キブギブ」星人になって、まず自分からほしいものを与えるとうまくいくのでしょう。精神科医からのアドバスということでバランスのとれた内容でした。和田さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・誰かに話を聞いてもらいたい・・欧米では精神科の医師をホームドクターに持つ人が多い(p60)


・「ほめられる」から、次へ進める・・ほめまくったほうが、子どもが野心的にいろいろなことに取り組み、全力でがんばれるようになる(p185)


・1週間に3つ、楽しみをみつける・・妻とふたりのレストラン・・見たい映画の前売り券を買っておいたり・・ワインをあける・・スーツを作る・・寝たいだけ寝る(p232)


・白黒決めたがる文化は、メディアの影響による部分が大きい・・テレビ番組なら、敵と味方・・視聴者はバカだと決めてかかっているのだ(p211)


▼引用は、この本からです
「「悩みグセ」をやめる9つの習慣」和田秀樹
和田秀樹、大和書房


【私の評価】★★★★☆(87点)


目次

1 あきらめる
2 くらべない
3 「わかってくれる」と思わない
4 嫌わない
5 がんばりすぎない
6 すぐに謝る
7 他人も自分もほめる
8 白黒つけず、グレーでいく
9 1週間に3つ、楽しみを見つける



著者経歴

和田秀樹(わだ ひでき)・・・1960年大阪市生まれ。1985年東京大学医学部卒業。東京大学医学部付属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、浴風会病院精神科を経て、国際医療福祉大学大学院教授(臨床心理学専攻)、川崎幸病院精神科顧問、一橋大学経済学部非常勤講師、和田秀樹こころと体のクリニック院長。また、映画監督として初作品『受験のシンデレラ』でモナコ国際映画祭最優秀作品賞受賞


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