「無いから出来る―大石順教尼の生涯」石川洋
2005/01/20公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(84点)
●明治から昭和にかけて17歳で養父によって
両腕を切り落とされた大石順教という
女性がいました。
両腕を失いながらも、羽はあっても手のない鳥が
楽しそうに生活しているのを見て、
自分も口があるではないかと気づき口に筆を取り、
字を書き始めます。
・無いことに絶望せず,無い中から出来るものを見出し,小さい実績を積み重ねること。この誠実な取り組みは,やがて"無いから出来る","困ることのない自在心"に成熟していくのである。(p100)
●その後、彼女は結婚、出産、離婚
そして出家します。
そして、口で絵を描きながら、
障害者自立のための活動を始めます。
・順教尼は体の不自由な人たちに・・・"心の障害者になってはならない"と厳しく戒められていたのである(p28)
●「生きる」ということについて、
考えさせられる一冊でした。
・「でも,先生,悲しいことは悲しいです。辛いことは正直いって辛いです」「それは,誰だって同じことだよ。でも,それをどう生きるかが人間じゃあないかい」(p64)
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・今、目の前にいる方に「ありがとう」が心の底から言えること。そういうことが、何でもないことだが、もっとも深い、大きな人生勉強ではないかということを、身にしみて教えられた(p200)
・生まれた者は、死に向かって歩いているのであるが、死はいつ訪れるものであるかを誰も知らない。だから、人生は死ぬことではなく、死の淵に至る瞬間まで生きることなのである(p107)
【私の評価】★★★★☆(84点)
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