3一流の最近のブログ記事

宿澤広朗 運を支配した男
加藤 仁
講談社
売り上げランキング: 864
【私の評価】★★★☆☆(72点)


■ラグビー日本一からラグビー日本代表監督、
 さらに銀行マンとしても住友銀行の
 トップになろうとした男がいました。

 宿澤 広朗です。


■常に一流の道を歩いてきた
 宿澤の人生は一見、運が良いように見えます。

 しかし、ラグビーのスクラムハーフのポジションでは
 すごい量のパスの練習を繰り返している。

 日本代表監督としては、相手の戦力・戦法を
 徹底的に収集・分析している。

 銀行マンとしては、
 負けない為替ディーリングのために
 社外からの情報収集に努力しているのです。


■私には、宿澤さんの考え方が
 一番心に残りました。

 単なる精神論でなく、
 具体的なプロフェッショナルとしての努力を求める姿勢。
 そして、それを自分だけでなく、
 周囲にも求める精神力です。


・本当に必要なことは"絶対に勝て"ということより
 "どうやって"勝つのかを考えて指導することであり、
 "がんばれ"というなら"どこでどのように"具体的に
 かつ理論的に"がんばるのか"指示することではないだろうか(p23)


■この本を読んでも『努力は運を支配する』と言った
 男の本質のすべてはわからないでしょう。

 しかし、『努力は運を支配する』を実行した
 男の存在は知ることはできました。

 本の評価としては、★3つとします。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・偉いひとの前では、言いきらなければならない。
 ああでもない、こうでもない、と自信なさそうに言うと、
 信頼されない。(p131)


・新聞の経済面にしても・・・そこにある市場情報の送り手は
 自分たちであり、記事は"過去"をなぞったにすぎない、と
 宿澤は同僚に語っていた(p153)


・組織の力を強化するには、個々の能力をより上手に活かすことです。
 そして、スペシャリストといえる人材のなかから
 リーダーを育てるというのが、
 私はもっとも正しい方法ではないかと考えています。(p196)


▼引用は、この本からです。

宿澤広朗 運を支配した男
加藤 仁
講談社
売り上げランキング: 864
おすすめ度の平均: 4.5
4 人間の幸不幸の量はみんな同じ??
5 スーパースター宿沢
4 宿澤広朗 運を支配した男
4 幸せだったのかなぁ
3 ラグビーの話を期待すると......

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■著者紹介・・・加藤 仁(かとう ひとし)

 1947年生まれ。
 出版社勤務を経て、ノンフィクション作家。
 3000人以上の定年退職者を取材。
 著書多数。


─────────────────

■関連書評■

a. 「最強のコーチング」清宮 克幸
【私の評価】★★★★☆

b. 「村井勉の辞めるヤツは教育しない」村井 勉
【私の評価】★★★☆☆

c. 「元気と勇気が出る仕事術」樋口 廣太郎
【私の評価】★★★☆☆

d. 「史上最短で、東証二部に上場する方法。」野尻 佳孝
【私の評価】★★★☆☆


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自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝
【私の評価】★★★☆☆(74点)


■化学や物理の教科書には、
 体の骨格や方程式が羅列されていますが、
 これらはすべて、
 先人が苦労して発見してきたものです。

 この本では、そうした先人の
 命をかけた実験や研究を知ることができます。


■自らの体を実験台として睡眠ガスを吸ってみる。

 蚊が黄熱病を伝染させることを証明するために、
 黄熱病に感染した蚊に自分の血を吸わせる。

 すべて命懸けの実験です。


■フグにしろ、ホヤにしろ、
 最初にそれを食べた人がいたということ。

 この本で、そうした危険がいっぱいの未踏の地に足を踏み入れた
 先人の思いを感じることができれば、
 物理も化学も楽しくなってくるような気がしました。

 本の評価としては★3つとします。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・麻酔がなかった頃の人たちはどうやって抜歯の痛みに
   耐えていたのだろう。じつはほとんどの人が抜歯など
   しなかった。歯を抜く痛みより歯痛のほうがましなので、
   虫歯になろうと歯が折れようと、ひたすら我慢していたのである(p40)


▼引用は、この本からです。 

自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝
レスリー デンディ メル ボーリング C.B. モーダン
紀伊國屋書店
売り上げランキング: 29449
おすすめ度の平均: 4.5
4 自分を実験台にして、ちょっと真似できないことした人たちの話です
5 役に立つ人体実験
5 自分を実験台にする科学者の崇高さとは・・
4 すごい科学者がこんなにいるのだ
5 我が人生にエッセンスを

【私の評価】★★★☆☆(74点)


■著者紹介・・・レスリー・デンディ

 米国ニューメキシコ大学で生物学と化学を教えている。


■著者紹介・・・メル・ボーリング

 中学・高校の教師。


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■関連書評■

a. 「天才エジソンの秘密」ヘンリー幸田
【私の評価】★★★★☆

b. 「アップルを創った怪物」スティーブ・ウォズニアック
【私の評価】★★★★☆

c. 「考える力やり抜く力私の方法」中村修二
【私の評価】★★★★★


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オシムが語る
【私の評価】★★★☆☆(73点)


■二人のオーストリア人ジャーナリストが
 元サッカー日本代表オシム監督の発言を紹介していく一冊です。


■オシム監督の第一印象は、
 非常に冷静、分析的であること。

 そして、仕事の上では
 プロフェッショナルであることを
 求めているということです。


  ・『何でも自分の頭で考えて決めろ』と
   子ども時代から言われていたからね。
   今は私が選手たちに、いつもそう言い聞かせているわけだが(p26)


■オシムの考えるプロとは、
 周囲の賞賛、批判に左右されず
 常に自分を向上させようとする人です。

 そこにプロとしての進歩が
 期待できるのでしょう。


  ・「負けた後の葬式みたいなムードだけは、まるで理解できない」
   とオシムは言う。「いつだって、なぜ負けたか、
   自分で理解することが大切なのに」(p177)


■オシム監督は分裂したユーゴスラビア出身のため
 半分は政治に関係するものでした。

 やはりオーストリア人ジャーナリストには、
 その点に興味があるのでしょうか。


  ・統一の当初、旧東ドイツの人々にはすべてが約束されていた
   はずなのに、今では彼らは、いわば二等国民にされてしまった。
   ・・・身に降りかかったのは失業というわけだ。(p209)


■等身大のオシム監督を表現しようと
 しているように感じました。

 欧米の人はこうした書き方をするのだ、と
 参考になる一冊です。
 本の評価としては★3つとしました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・この頃は確かに情報が豊かになったが、
   その情報も操作されていることに気付いていない人が多いね。
   ・・・自分の頭で考えたことより、聞いたこと、
   読んだことのほうを信じているようだ。(p184)


  ・オシムは自分のオフィスというものを持ったことがない。
   職場はいつも芝の上と練習場とスタジアム。(p49)


  ・セレクションシステムは全国規模で展開すべきだ。・・・
   才能あるプレーヤーを発掘できるか否かを偶然任せに
   してはいけない(p223)


  ・ポジティブに考えるのは結構なことだ。だが、
   この世の中には、ポジティブに考えるチャンスさえない
   人がたくさんいる。病気、貧しさ、搾取、戦争のせいで・・・(p172)


▼引用は、この本からです。 

オシムが語る
オシムが語る
posted with amazlet at 09.07.09
シュテファン・シェンナッハ エルンスト・ドラクスル 小松 淳子 木村 元彦
集英社インターナショナル
売り上げランキング: 129192
おすすめ度の平均: 5.0
5 いよいよ、オシムのファンになってしまった
5 オシム監督の考え方が分かりました
4 オシム前史
5 "down-to-earth"なオシム氏の人生哲学が良く分かる

【私の評価】★★★☆☆(73点)


■著者紹介・・・シュテファン・シェンナッハ

 1965年オーストリア生まれ。
 ジャーナリスト。緑の党スポークスマン。
 オーストリア連邦議会議員。
 ウィーン在住。


■著者紹介・・・エルンスト・ドラクスル

 1961年オーストリア生まれ。
 フリージャーナリスト。
 97年から「トレッフプンクト・ケルンテン」誌の編集を担当。
 98年ワールドカップでは「スタンダード」誌W杯別冊を執筆。


─────────────────

■関連書評■

a. 「オシムの言葉」木村元彦
【私の評価】★★★★★

b. 「察知力」中村 俊輔
【私の評価】★★★★★

c. 「中田語録」中田 英寿
【私の評価】★★☆☆☆


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天馬の歌 松下幸之助 (新潮文庫)

【私の評価】★★★☆☆(78点)


■松下幸之助、幼少の頃から
 昭和36年に社長を引退し、会長に就任する頃までの
 お話です。

 火鉢屋、自転車屋、大阪電灯、そして独立と、
 エピソードとともに、松下幸之助の人生を
 味わうことができました。


  ・これからは電気の時代やて思います。電灯から電車、電信・・・
   電気代もドカンとさがって・・・僕、電気のこと何もわかりまへんけど、
   これからは電気の時代やと、思うとります(p113)


■松下幸之助はよく「運がいい」「私には私の道がある」
 などと言っていますが、
 この本を読んで、そう思わざるをえない人生であった
 のだと思いました。

 両親が他界し、七人いた兄弟姉妹も
 すべて病気で他界しているのです。

 そして、自分自身も病弱であり、
 いつ死んでもおかしくない状況だった。

 自分は生きている間に何ができるのだろうか、
 と考えていたと思うのです。


  ・「僕には強い運がついちゃある」幸之助は、そう信じ、
   それを言葉にして語った。(p120)


■ですから、「自分は生かされている」
 「自分の人生の使命はなんなのだろうか」
 と考えていたのではないでしょうか。

 そうした松下幸之助が経営者として、
 「生産活動による貧乏の撲滅」を使命として確信したとき
 そこに相手を失神させてしまうほどに叱る強さを
 持てた理由のような気がしました。


  ・人が叱っているとき、相手が腹の中で笑うような
   叱り方ではいけない。いっぺん叱ったら、
   いつまでも効くような叱り方でなければならない。(p303)


■たんたんと松下幸之助の人生を仮想体験し、
 エピソードを感じるには良い本だと思いました。

 本の評価としては、★3つとします。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・幸之助は、この店番の時間が愉しみであった。
   幸之助は、表戸を閉めるまでの二時間ちかく、冬なら火鉢にもたれて、
   すきな講談本を夢中になって読みふけった。(p93)


  ・われわれの事業経営もまた、
   人間としての生活に必要な物資を生産する、
   聖なる事業ではないやろか(p313)


  ・十年も十五年も電池づくりをしていた君が、
   なぜ電池の気持ちがわからんのや。モノというものは、
   目の前に置いてにらめっこしたり、撫でてやったりすると、
   そっと話しかけてくるものや。(p359)


▼引用は、この本からです。

天馬の歌 松下幸之助 (新潮文庫)
神坂 次郎
新潮社
売り上げランキング: 187382

【私の評価】★★★☆☆(78点)


■著者紹介・・・神坂 次郎(こうさか じろう)

 1927年生まれ。
 82年「黒潮の岸辺」で日本文芸大賞、
 87年「縛られた巨人-南方熊楠の生涯」で大衆文学研究賞。
 著書多数。


─────────────────

■関連書評■

a. 「そう考えると楽ですね-松下幸之助との日々」岩井 虔
【私の評価】★★★★☆

b. 「松下幸之助の実践心理術」赤塚行雄
【私の評価】★★★★★

c. 「「松下幸之助」運をひらく言葉」谷口全平
【私の評価】★★★★☆

d. 「松下幸之助とその社員は逆境をいかに乗り越えたか」唐津 一
【私の評価】★★★☆☆

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昭和のロケット屋さん―ロケットまつり@ロフトプラスワン (Talking Loftシリーズ)

【私の評価】★★★☆☆(79点)


■また北朝鮮がロケット発射の準備をしているようですが、
 この本では日本におけるロケット開発のウラ話を
 聞くことができます。

 ロケット開発は「軍事力」と密接に関係しており、
 防衛省との関係や、アメリカからの圧力など
 現場の人の話はやはり面白いですね。


■ロケットの歴史は、プロジェクト失敗の歴史でもあるわけで、
 この本でプロジェクト・マネジメントを
 学ぶことができます。

 まずは、各部門のコミュニケーションです。

 部門内だけでなく、部門外との
 情報交換のやり方を見るだけで、
 プロジェクトの成否がわかるといいます。


  ・あれを始めた時にですね、どこで誰がやっているのか、
   現場のみんなに知らされなかったんですね。・・・で、
   「そんなやり方してたら、ロケットはきっと失敗しますよ」
   って私が言った。(林)(p186)


■そして、次の技術の伝承です。

 やはりマニュアルやOJTで伝えていくことになるのですが、
 最も怖いのは、「慣れ」だというのです。

 「慣れ」とは「過信」なのかもしれませんが、
 そこから事故が起ってくるというのです。


  ・最初のうちは不慣れですから手順書に近い状態でやるわけです。
   ですから、これを見ながらやっているうちは大丈夫なんです。
   ・・・慣れてきてドライバーを事前に用意しなくなる。・・・
   そういうところが忘れられると、必ず事故を起こす。(p194)


■よくある「失敗学」の本よりも
 実のある一冊でした。

 プロジェクトマネジメント、失敗学に興味のある方には、
 最適の一冊だと思います。
 本の評価としては、★3つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・いいこと、悪いこと、みんな人間がやっているんですよ。
   ・・・ですから、どんな人間がやっているか、どんな人間関係の
   中で作っているかで、このロケットは成功するとか失敗するとかが
   なんとなくわかるんです。(林)(p206)


  ・失敗の原因を追究していけば、次にはちゃんとできるんですけどね。・・・
   日本はどうしてもそういう点がダメで「原因の追究」じゃなしに
   「責任を追及」をする人が多いもんですからね。(垣見)(p213)


▼引用は、この本からです。

昭和のロケット屋さん―ロケットまつり@ロフトプラスワン (Talking Loftシリーズ)
林 紀幸 垣見 恒男 松浦 晋也 笹本 祐一 あさり よしとお
エクスナレッジ
売り上げランキング: 191623
おすすめ度の平均: 5.0
5 宇宙研のロケットの舞台裏

【私の評価】★★★☆☆(79点)


■著者紹介・・・林 紀幸

 1940年生まれ。
 1958年に東京大学生産技術研究所の糸川研究室に就職。
 技官として「ロケット班長」などを務める。
 2000年退職。430機のロケットを打ち上げる。


■著者紹介・・・垣見 恒男

 1928年生まれ。
 陸軍士官学校に入校するも、終戦で退学。
 東京大学第一工学部へ進学。
 富士精密に入社し、ロケット開発に参加。
 以後、ロケット設計を行う。


─────────────────

■関連書評■

a. 「目標を突破する実践プロジェクトマネジメント」岸良 裕司
【私の評価】★★★★★

b. 「マネジメント改革の工程表」岸良 裕司
【私の評価】★★★★☆

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覚悟のすすめ (角川oneテーマ21 A 87)
【私の評価】★★★☆☆(79点)


■今シーズン、ホームランを量産している
 阪神タイガーズのアニキこと、金本選手の一冊です。


■41歳にしてホームランを量産している金本選手ですが、
 プロに入団当初は、非力で長打が打てず、
 プロを辞めようと思っていたそうです。

 自分の非力さを自覚した金本選手は、
 それを克服するためにウェートトレーニングを始めます。

 トレーニングの効果が出てきた3年目になって、やっと
 レギュラーの地位を確保することができたそうです。


  ・人から薦められたり、自分でいいと思ったりしたことは、
   素直に受け入れ、試してみる。・・・かつての日本の
   プロ野球界では筋力トレーニングはご法度とされていた。(p55)


■この本を読んで、金本選手の印象は、
 「素直」と「自立」です。

 力がなければ、トレーニングをする。
 「戦う」姿勢が見られなければ、叱る。
 精神力が必要であれば、護摩行をやってみる。

 また、星野監督時代、多くの選手が、星野監督が怖くて
 真面目にプレーしていた中で、
 金本選手は、真面目に全力でプレーすべきだから
 真面目にプレーしていたようです。


  ・腹が立つというより、がっかりした。・・・
   全力でプレーしていたのは、結局星野さんが怖かったから
   だったんだな・・・怒られるのが怖いからやるなんて、
   犬と変わらない。(p159)


■金本さんのファンには、
 買わずにいられない一冊でしょう。

 この本を読まずして、
 金本を語ることなかれ。

 本の評価としては、★3つとしました。
 (私はタイガースファンではないので・・・)


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・いつも数年先を見据え、より高い目標を掲げてきたから
   努力 - それを努力と呼ぶならの話だが - を継続する
   ことができたのだと思う(p59)


  ・私は、日頃の準備が非常に大切だと思っている。
   私のいう準備とは、「覚悟」といいかえてもいい。
   (p144)


▼引用は、この本からです。

覚悟のすすめ (角川oneテーマ21 A 87)
金本 知憲
角川グループパブリッシング
売り上げランキング: 8822
おすすめ度の平均: 4.5
4 予言する。今シーズン金本は三冠王になる!!!
5 本書をくれた友人の気持ちが分かった
4 「鉄人」であり続ける為の精神論
3 ファン故に。
5 新世紀の鉄人

【私の評価】★★★☆☆(79点)


■著者紹介・・・金本 知憲(かねもと ともあき)

 1968年生まれ。広陵高等学校、東北福祉大学。
 91年ドラフト4位で広島東洋カープに入団。
 2000年史上7人目の3割30本30盗塁以上を達成。
 02年オフにFA宣言し、阪神タイガースに移籍。
 アニキ、鉄人という愛称でファン多数。


─────────────────

■関連書評■
a. 「イチロー思考」児玉光雄
【私の評価】★★★★★

b. 「敵は我に在り」野村 克也
【私の評価】★★★☆☆

c. 「不動心」松井 秀喜、新潮社
【私の評価】★★☆☆☆


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マリア・カラス・コンクール―スカラ座への道 (講談社文庫)

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■イタリアにおけるオペラ最高峰のコンクール。
 20世紀最高のソプラノ歌手といわれるマリア・カラスの
 名を冠した「マリア・カラス・コンクール」が、
 3年間に一度、開催されています。

 1990年、その最終選考の会場に
 一人の日本人が立っていました。

 中丸 三千繪は、400人もの参加者の中から、
 予選を戦い、最終選考の12名に選ばれたのです。


■日本であれば美空ひばりコンクールのような
 イタリアの国民的なお祭りであり、
 イタリア人によるイタリア人のためのコンクールです。

 「マリア・カラス・コンクール」は過去に3回開催されましたが、
 1回目、2回目の優勝者はイタリア人、3回目は該当なしでした。

 中丸 三千繪は、優勝がいかに難しいのか、
 いかに不可能に近いことなのか十分理解していました。


  ・フィレンツェで生まれたオペラは、
   ローマへ伝わり、その後、十七世紀にヴェネツィアに伝わって、
   ここで民衆の楽しみとして開花しました。(p35)


■1987年、オペラを本格的に勉強するために
 イタリア・ミラノに単身で渡り、
 先生を訪ね、レッスンを受け続けました。

 毎日のレッスンで、背中は筋肉痛、
 横隔膜を激しく使うため、内臓が興奮して、
 冷たいものを食べないと眠れないほど。

 すべてを歌にささげるような、
 生活を送ってきたのです。


  ・往復五時間かけてモデナに行き、ポーラのレッスンを受け、
   ミラノにもどって晩にはシミオナートのレッスン、そして
   プールで泳ぎ、近くの公園をジョギングする・・・
   友人にも会わず、ひたすら音楽だけの生活です。・・・
   狂ったように練習に明け暮れました。(p146)


■「マリア・カラス・コンクール」の最終選考では、
 気持ちよく歌えた満足感と、優勝できるのだろうかという
 複雑な気持ちで発表を待ちました。

 その結果は・・・マリア・カラス賞(優勝)!!


■やはり才能も大切ですが、
 努力する才能も必要なのだなと
 感じさせてくれる一冊でした。

 本の評価としては、★3つとします。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・方法論として十個のタイプの表現方法が自分の中にあるとすると、
   その十個の表現をすべて完璧にできるように練習しておくのです。
   それというのは、本番で歌っている間に、突然、別の表現方法が
   浮かんできたりする(p47)


  ・先生はよくいわれたものです。
   「あなたはどんなものでも歌える。あなたは思いどおり歌えるのだから、
   そんなに心配しないで。できるのだから大丈夫・・・」
   私は先生の言葉を呪文のように復唱しました。(p54)


  ・ウィーン国立歌劇場で「椿姫」のリハーサルの最中に
   マリア・カラスがカラヤンに向かって、
   「だったら、『椿姫』はあなたがお歌いになれば」
   といってその場を立ち去り、二度と劇場にもどってこなかった(p244)


▼引用は、この本からです。

マリア・カラス・コンクール―スカラ座への道 (講談社文庫)
中丸 三千繪
講談社
売り上げランキング: 327114
おすすめ度の平均: 4.5
4 世界の歌姫 その誕生秘話
5 世界の歌姫と呼ばれるまでの、中丸三千絵さんの半生から、夢を持つことの大切さ学びました!
5 歌に生きる

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■著者紹介・・・中丸 三千繪(なかまる みちえ)

 1960年生まれ。
 桐朋学園大学声楽科へ進み、1985年同大学研究科修了。
 在学中、ジュリアード音楽院、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院に留学。
 1986年小澤征爾指揮/日本フィルでデビュー。
 1987年よりミラノ在住。
 1988年ルチアーノ・パヴァロッティ・コンクールで優勝。
 1989年フランチェスコ・パオロ・ネリア・コンクール優勝。
 1990年第四回マリア・カラス国際コンクール優勝。


─────────────────

■関連書評■
a. 「成道のアヴェ・マリア」川畠 正雄、講談社
【私の評価】★★★☆☆

b. 「地球大予測2オーケストラ指揮法」高木 善之
【私の評価】★★★★☆


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<新装版>敵は我に在り 下巻 (ワニ文庫)

【私の評価】★★★☆☆(78点)


■楽天ゴールデンイーグルスの野村監督ですが、
 努力の人、そのままでした。

 才能がないから、才能には頼れない。
 頼れるのは、工夫すること。
 努力することだけなのです。


  ・これほどの、努力を、人はツキといい(p64)


■野村監督の考え方は、
 完全に成功法則にのっとっています。

 自分を知り、目標を立てる。
 そして目標を分割して、やることを決める。
 あとはあきらめずに努力するのです。


  ・まず、「自分が、どういうタイプか」を見極める。
   つぎに、「目標をたてる」でしょう。すると必然的に、
   「道が決まる」のです。あとは、とにかく「徹底してゆく」
   それ以外にないと思います(p60)


■特に、あきらめないことが大切なようです。
 いかに多くの選手が、あきらめて去っていったのか、
 野村監督は見てきたのでしょう。


  ・私の体験、あるいは周囲の人たちを見てきた
   経験からすると、「三ヵ月」では結果は出ない。
   一つの効果が出始めるのは、「四ヵ月」だと思います。
   ・・・何をするにしろ、「継続しなければならない」(p119)


■野球でも何の分野でも、
 成功する人の考え方には一つの傾向があるように
 感じました。

 野村監督もそれを感じさせてくれる人です。
 本の評価としては★3つとしました。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・打たれた悔しさが残る、反省がある。
   では、どうすればいいだろうか。次は、どうしよう。
   そう考えるところから進歩が始まります。
   成長もあるのです。(p42)


  ・一段高い眼を開かせてくれたのは、米大リーグ不世出の好打者、
   テッド・ウィリアムスの言葉でした。・・・
   「投手は、投げるときに、直球か、それとも変化球かを決めている。
   だから、何か違いがあるはずだ」(p50)


  ・本質が見えないコーチは、自信がないのです。
   だから、すべてを、ある一定のカタにはめ込もうとしてしまう。
   そのほうが、無難だから・・・なんでしょうね(p95)


▼引用は、この本からです。

<新装版>敵は我に在り 下巻 (ワニ文庫)
野村 克也
ベストセラーズ
売り上げランキング: 2579
おすすめ度の平均: 4.0
3 王さんの原さんへの指導の仕方、そこを読むだけでも十分価値のある1冊
5 解説者の視点から書かれている

【私の評価】★★★☆☆(78点)


■著者紹介・・・野村 克也(のむら かつや)

 1935年生まれ。南海ホークスにテスト生として入団。
 入団4年目に本塁打王獲得。65年戦後初の三冠王。
 首位打者1回、本塁打王9回、打点王7回、MVP5回。
 90年ヤクルトスワローズ監督。
 99年阪神タイガース監督。
 02年社会人野球シダックスGM兼総監督。
 06年東北楽天ゴールデンイーグルス監督。


─────────────────

■関連書評■
a. 「敵は我に在り(上巻)」野村 克也
【私の評価】★★★☆☆

b. 「イチロー思考」児玉光雄
【私の評価】★★★★★


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おしゃれに。女
【私の評価】★★★☆☆(73点)


■雑誌の対談集を書籍化したものです。

 やはり、一流の人には、
 かならず学ぶところがあります。


■私が、感心したのは二つ。


■一つ目は、シェフの三國さんのところ。

 一流レストランでは、だれでも緊張すると思いますが、
 三國さんは、「「わがまま」になってほしい」と
 言い切っています。

 それができないから、私たちは緊張するのですが、
 逆に言えば、わがままな客にも気持ちよく対応できるのが、
 本物の一流レストランなのでしょう。


  ・僕もほかの店に行くとそうだし、お客さまも四ツ谷のミクニでは、
   わがままをいってほしい。・・・「今日は、お肉はちょっと
   ヘビーだから、野菜をメインに・・・(三國清三)(p31)


■そして二つ目は、
 2006年にがんで亡くなられた
 NHKアナウンサーの絵門ゆう子さん。

 絵門さんは、がんになってはじめて、
 自分が「人によく思われたい、評価されたい」と
 いつも無理をして生きてきたことに気づいたといいます。

 私には、バリバリNHKアナウンサー時代よりも、
 ふっくらとして笑顔の美しい絵門さんが
 素敵に見えました。


■こうした、15人との対談から
 なにかが得られる一冊だと思います。

 人との対話は素晴らしいなと思いました。
 本の評価としては、★3つとします。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・いくつになっても大切なのは「笑顔」・・・
   「能面のような美人」より「喜怒哀楽を出すブス」が勝つ
   (内田ひろみ)(p15)


  ・私、男の人のスーツ姿で見るのは、
   カフスのところと靴なんですよ。(山本浩未)(p71)


  ・正しい姿勢というのは、「仙骨」を立てた姿勢なんです。
   ・・・「仙骨」って・・・背骨のいちばん下、
   ウェストとお尻の境目にある骨です。(デューク更家)(p99)


  ・人間の脳って、文字を音にする作業をとても喜ぶんです。
   「読み」「書き」は脳の血流をものすごく増やしますが、
   なかでも「音読」がいちばん(川島隆太)(p129)


  ・理屈ではなくて、どんな人にもその人独特の能力とか
   特徴があると思うんです。それを人のために活かすように
   考えて行動するということですよ。(飯田深雪)(p232)


▼引用は、この本からです。

おしゃれに。女
おしゃれに。女
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内館 牧子
潮出版社
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【私の評価】★★★☆☆(73点)


■著者紹介・・・内館 牧子(うちだて まきこ)

 1948年生まれ。
 三菱重工業勤務を経て、脚本家に。
 NHK連続テレビ小説「ひらり」「私の青空」
 大河ドラマ「毛利元就」「義務と演技」「週末婚」など多数。


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誰?-WHO AM I?

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■渡辺 謙といえば、国際的映画スターであり、
 ハリウッドから直接お声がかかるのは彼くらいでしょう。

 白血病、C型肝炎を発症し、
 これを克服し、作品に打ち込む姿は
 スーパースターそのものといった印象でした。


■ただ、意外だったのは、
 スパースターであっても、
 彼が普通の人間であるということです。

 悩みもするし、迷いもする。
 「俳優」という仕事に打ち込む
 普通の日本人なのです。


  ・時々、僕達はトンネル工事や橋を作る人達と同じ仕事を
   しているんじゃないかと感じる。・・・皆の知恵と勇気を
   結集させ、振り絞って目の前の大きな難関に立ち向かう。
   ・・・ほんの一瞬、トンネルや橋が開通した喜びと感慨に浸りつつ、
   再び次の"現場"に向かっていく。この繰り返しなのだ。(p228)


■私は、渡辺 謙という人は
 俳優をやらずに、料理人になっても、
 医者になっても、広告マンになっても
 同じように仕事に打ち込んでいるんだろうなと思いました。

 渡辺 謙という人間に触れたような気がしました。
 本の評価としては★3つとします。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・『天と地と』の撮影が行われた現場に向かい、
   あの当時と何の変わりも無い風景を目の前にした時、
   突然何かが自分の心の奥を突き刺した。「悔しい・・・」。
   その時初めて、気がついた。
   こんなにも自分の気持ちを押さえ込んでいたのだと。(p67)


  ・「日本映画とハリウッドとの違いは何ですか?」と
   訊かれる事が多い。実際のところ、映画を作っている環境や
   人々の情熱は何も変わらない気がする。・・・
   一番の違いを感じたのは、宣伝や告知の方法だった。
   その作品の内容や画に関しては徹底的に管理をする。(p225)


  ・やはり人や組織を動かすのは最終的には情熱であり、
   温度なのだ。自分の国じゃないからと、人に任せていた
   自分の怠惰を反省する。(p240)


▼引用は、この本からです。

誰?-WHO AM I?
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渡辺 謙
ブックマン社
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おすすめ度の平均: 4.5
4 最高の映画宣伝
4 自問自答の中で得られたものは何だったのか。
5 自分と向かい合って
4 俳優として、人間として、彼の生きる道に感動します。
4 俳優の次は・・

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■著者紹介・・・渡辺 謙(わたなべ けん)

 1959年生まれ。俳優。
 『瀬戸内少年野球団』で映画デビュー。
 1987年のNHK大河ドラマ『独眼竜政宗』で主役(伊達政宗役)を演じる。
 1989年、映画『天と地と』の撮影中に急性骨髄性白血病を発症し降板。
 1993年、NHK大河ドラマ『炎立つ』に主演。
 1994年に白血病を再発するが、再度、完治。
 2003年『ラストサムライ』に助演。
 2006年『硫黄島からの手紙』に主演。

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■関連書評■
a. 「察知力」中村 俊輔
【私の評価】★★★★★

b. 「オシムの言葉」木村元彦
【私の評価】★★★★★


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