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くも膜下出血で倒れた「働く男」星野源

2022/09/23公開 更新
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「働く男」星野源


【私の評価】★★★☆☆(72点)


要約と感想レビュー

 星野源といえば、「恋ダンス」で大ヒットを飛ばし、新垣結衣(ガッキー)と結婚して絶好調。最近テレビで見ないな、と手にした一冊です。なんと2012年、この「働く男」の原稿を書き上げた直後に、くも膜下出血で倒れ、入院することになったという。初版の帯には、「ハードすぎて過労死しようが、僕には関係ありません」と書いてあったというのですから、なんという皮肉でしょうか。


 星野源は、音楽家、俳優、作家としてやりたいこと、好きなことをハードにやってきたのです。それまでは何かに取り憑かれたように、苦しさを自分に課していたという。そしてくも膜下出血で倒れ、リハビリから仕事に復帰すると、仕事が中心ではなく、自分が中心の生活に180度変わったのです。何かが変わったのでしょう。


・どれだけ忙しくしても、働いていたい。ハードすぎて過労死しようが、僕には関係ありません(p4)


 内容のほとんどは雑誌「POPEYE(ポパイ)」に連載された『ひざの上の映画館』の内容、つまり映画の解説となっています。実は面白いのは、芸人作家「又吉直樹」との対談でしょう。芸人でありながら作家というピース又吉と、音楽家で、俳優で、作家という星野源には共通点があるのです。


 それは二人とも好きだから書いているということです。別にお金がもらえるから書いているわけではない。「文才ないよね」と言われたこともある。でも、書きたいから書いているうちに、お金になってきたということです。


 星野源は自分が歌が下手だと思っていることもわかりました。だから最初は楽器だけのインストゥルメンタルバンドとして活動していたのです。下手でも書く、下手でも歌うのが大事なのですね。


・才能がないからやる、という選択肢があってもいいじゃないか(p19)


 すごいなと思っていた星野源が、実は人見知りで、人前に出ることが苦手で、歌が下手だとコンプレックスを持っていて、文才がないと思いながら、本を出していることをしりました。だれでもコンプレックスや、人前に出る恐怖もあるし、才能ないよと言われて落ち込んだり、自分はダメだと感じたりしているのだと思いました。


 そうした中でも、やってみるというのが大事なのかなと、この本を読んで感じました。歌が下手でも、歌って見ること。文が下手でも、書いてみること。やりたければ、やればいいのです。星野源が身近に感じました。★3とします。星野さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・仕事が好きです。でも、誰かに言われたことをただやるのではなく、やりたいことをやるのが好きです(p14)


・昔から、なぜか幸せなものを見ると恐怖を感じる・・・僕の幼少期は毎日不安の連続だった(p40)


・もし余命があと2ヶ月だったら、今夜は何をして過ごすか(p80)


・人前に出ることがひどく苦手で、高校3年生まではライブはやることができませんでした(p142)


・「人見知りです」と言うのって、「コミュニケーションをとる努力をしない人間なんで、気を遣ってください」と言うのと一緒なんじゃなかと気づいて(p234)


▼引用は、この本からです
くも膜下出血で倒れた「働く男」星野源
星野源、文藝春秋


【私の評価】★★★☆☆(72点)


目次

働く男
書く男
歌う男
演じる男
そして、また働く男



著者紹介

 星野源(ほしの げん)・・・1981年埼玉県生まれ。音楽家・俳優・文筆家。学生の頃より音楽活動と演劇活動を行う。2003年に舞台『ニンゲン御破産』(作・演出:松尾スズキ)への参加をきっかけに大人計画に所属。10年、『ばかのうた』でソロデビュー。13年発売の3rdアルバム『Stranger』はオリコンチャート2位を記録。また15年にはシングル『SUN』がオリコンシングルチャート2位、配信チャートでも軒並み1位を記録する大ヒット。俳優として、12年には『テキサス‐TEXAS‐』で舞台初主演。13年は初主演映画『箱入り息子の恋』、映画『地獄でなぜ悪い』等に出演し、第37回日本アカデミー賞新人俳優賞など多数受賞


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