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「2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?」西村 博之

2023/01/19公開 更新
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「2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?」西村 博之


【私の評価】★★★☆☆(70点)


要約と感想レビュー

 「ひろゆき」こと西村 博之さんに興味があって手にした一冊です。この本は2007年出版なので、2チャンネル上の中傷書き込みになぜか管理人のひろゆき氏に対して損害賠償請求が行われていた頃です。


 ひろゆきさん側としては真面目に訴訟に対処すれば、1件について100万円程度の弁護師費用がかかるのでそこまでやるつもりはない。さらに訴訟が多すぎて、大阪、東京と全国の裁判所に行く必要があり、裁判に連絡もせず、答弁書も出さず、出席しなければ、請求を全て認める判決が言い渡されるというのです。


 実際、ひろゆきさんは訴訟を無視することで、ひろゆきさんには30億円以上の損害賠償の未払いがあるという。通常であれば、資産を差し押さえられるところですが、ひろゆきさんは現在フランスに住むことで強制執行されないようにしているわけです。


・訴訟を起こす側は数千円ですうのですが、訴訟を受けた側は勝訴したとしても、弁護士費用で100万円近くを支払う必要があるのです(p132)


 当時はライブドアの堀江もんが証券取引法違反で実刑判決が出て、控訴しており、日本のやんちゃなインターネット事業者が潰されていた時期です。ひろゆきさんはアメリカでは通信品位法230条で「プロバイダが書き込まれた内容が名誉毀損であっても免責される」と解釈されていることを紹介し、日本の時代錯誤の法律を批判しています。


 日本ではファイル共有ソフトウイニーを開発した人が著作権侵害の訴訟で有罪となってしまいました。アメリカでは著作権違反の動画だらけのYouTubeは事業を拡大させているのにです。もし2チャンネルやライブドアやウイニーが、アメリカで起業していれば、どうなったんだろうと想像してしまいました。


・ウィニーは違法行為をするためのソフトであると裁判所が判断し、金子さんが捕まる・・・時速100キロ以上の速度を出せる自動車は売られています(p135)


 現在の中国でIT企業が圧迫されているのと同じように、日本でもITの企業が普通の会社として認められるまで、時間がかかったように感じます。ひろゆきさんは、そうしたITの混乱期の犠牲者なのでしょう。今では日本でもデジタル庁が存在するくらいですから、官僚は20年は遅れているのだと思いました。ひろゆきさん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・元祖ナップスターは、著作権侵害の問題から裁判にかけられ潰されました。しかし、YouTubeは、いまだに存在します(p12)


・2ちゃんねるの訴訟費用をカンパしようという話に日本はならないですよね。アメリカではすぐなるけれど(小飼弾)(p182)


▼引用は、この本からです
「2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?」西村 博之西村 博之、扶桑社


【私の評価】★★★☆☆(70点)


目次

1 まずは結論
2 ITのウソ
3 明るい未来への誤解を解く
4 対談 佐々木俊尚×ひろゆき―西村さんの言っていることは、身も蓋もなさすぎてついていけない
5 間違いだらけの法律
6 メディアと2ちゃんねる
7 対談 小飼弾×ひろゆき―2ちゃんねるは、僕が潰させませんよ



著者紹介

 西村博之(にしむら ひろゆき)・・・1976 年生まれ。東京都北区赤羽で育つ。1996年、中央大学に進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999 年、インターネットの匿名掲示板「2 ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005 年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009 年に「2 ちゃんねる」の譲渡を発表。2015 年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019 年、「相手の人格を否定すること」を禁じた新たなSNSサービス「ペンギン村」をリリース。2021年、自身のYouTubeチャンネル(登録者数117万人)での生配信を元にした「切り抜き動画」が話題になり、1カ月の総再生回数は3億回を超えた。


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