「凡人道 役満狙いしないほうが人生うまくいく」ひろゆき
2021/09/23公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(87点)
要約と感想レビュー
日本が新産業に乗り遅れる理由
2ちゃんねるの創設者であり論破王こと西村博之(以下ひろゆき)さんが、普通の人でも幸せに生きるための方法をおすすめする一冊です。ひろゆきさんの発言は、ネット上で炎上することが多いのですが、表現が過激なだけで本質をとらえる力は私の目から見ても素晴らしいと思います。
例えば、日本は少子高齢化で一人当たりのGDPは低下しており、先行き暗い。日本の自動車産業がアメリカのように斜陽したら、治安が乱れる可能性がある。官僚の規制によって、新技術が育たない。日本では実力のある人が潰されるので、海外の方が成功の可能性がある等と発言しています。ひろゆきさんは現実を批判するのではなく、その現実を変えようとするのでもなく、その現実に合わせて自分を変えようというスタンスなのです。
・日本が新産業に乗り遅れる理由の1つに、すぐに法律で規制して技術やビジネスの発展を制限してしまう(p15)
ひろゆきさんの生活費は5万円
この本で西村博之さんが言いたいのは、大金持ちになれば幸せになれるわけではないということです。例えば、大金持ちがクズーザーで釣りを楽しんでいるとしましょう。釣りが好きなら数千円あれば、釣道具を買ってきて釣りを楽しむことはできるのです。数万円のフレンチレストランで金持ちが食事を楽しんでいるときに、数千円で小さいレストランで一皿とワインで楽しむこともできるのです。
ひろゆきさん自身も月の生活費5万円くらいでの暮らしを続けているという。つまり、お金がなくても足るを知ることが大事だという。欲望をコントロールできれば、そこそこで満足感を感じつつ幸せになれるというのです。仮に大金持ちになって良いことと言えば、選択肢が増えるということぐらいなのでしょう。
・多くの人がなりたいと思っている「お金持ち」像は単なる「浪費家」・・・お金を持ったことで生きるコストを上げるバカ(p136)
ひ自分の人生に折り合いをつける
もちろん生きていくための最低限のお金を稼ぐことも大切ですし、努力や勉強も大切です。それでも凡人は凡人なりに人生を楽しめるし、うまくいっても、うまくいかなくても人生を楽しく生きることはできるのです。だから、「やりたいこと」と意気込むよりも、「やっていて苦じゃないな」くらいで仕事を探せばいいんじゃないかというのが、ひろゆき流なのです。
そうした自分の持っているもので自分の人生に折り合いをつけることのできる人こそが、長い人生を楽しく生きていけるのでしょう。ひろゆきさん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・頭の悪い親のもとで育つ子どもがかわいそうなのは、努力して勉強すると、どれくらい人生の得なのかわからないまま大人になる可能性が高いからです(p188)
・投資は一度成功したとしても、常に勝ち続けられるとは限りません(p46)
・僕が2ちゃんねるの事業で成功できたのは、他のサービスがやめていくなかで、僕がやめなかったからだと思っています(p166)
【私の評価】★★★★☆(87点)
目次
はじめに 20××年、ニッポンの詰んだ未来予想図
第1章 AIに怯える前に僕らがすべきこと
第2章 インフルエンサーに搾取されるバカになるな
第3章 社会を変えるより自分を変えよう
第4章 「お金」と「幸せ」は比例しない
第5章 凡人サバイバル術で大人も子どもも成長できる
おわりに 20××年、ニッポンのアカルイ未来予想図
著者経歴
西村博之(ひろゆき)・・・1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。
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