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「叩かれるから今まで黙っておいた「世の中の真実」」ひろゆき(西村博之)

2023/11/15公開 更新
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「叩かれるから今まで黙っておいた「世の中の真実」」ひろゆき(西村博之)


【私の評価】★★★★☆(80点)


要約と感想レビュー

日本の規制は早く、認可は遅い

日本にはなんでこんなルールが存在するの?という不思議なルールがたくさんあります。この本では、2チャンネル創業者のひろゆきさんに「日本の不思議」について解説してもらいましょう。まず、一番記載の多いのは、日本の規制でしょう。日本の規制は早く、認可は遅いと断罪しています。


具体的には、日本では遺伝子操作やドローンを規制することで安全は守れたけれども、規制のゆるい国と比べて技術開発が遅れてしまった状況を指摘しています。これはインターネットの世界も同じで、個人情報保護の観点から、ネット検索エンジンにも規制がかけられヤフージャパンなど日本の企業は独自の検索エンジンをやめ、Googleなどの独走を許してしまったのです。


2020年に香川県議会が「ネット・ゲーム依存症対策条例」を可決・成立させ、18歳未満はネットやゲームの利用を1日60分までとする家庭内ルールを設けることが保護者の義務となったという。禁止するのは逆効果であるだけでなく、ネット初期時代の笑い話として語り継がれるのでしょう。


こうした変なルールが作られることは問題ですが、変なルールがなくならないことも問題視しています。その理由は、大きな問題が起きていないから、わざわざ変える必要はないと、面倒なことをしない日本人が多いからではないかとしています。


・コンニャクゼリーを喉に詰まらせて子どもが亡くなったときも、まったく商品が出回らなくなり・・お餅を詰まらせて亡くなる人のほうがはるかに多いのに、そこはスルー(p178)


大卒という肩書を持っておいて損はない

面白かったのは、「学校で何を教えるべきなのか」という問いかけです。私は「勉強の方法」だと思いますが、ひろゆきさんは「お金の教育」が必要だと主張しています。


ひろゆきさん自身、無駄遣いが嫌いで、自販機で高いジュースを買うのに抵抗があり、飲み会の帰りにタクシーを使うような人の金銭感覚が理解できないという。収入と支出の差が資産となり、その資産の一部を投資していくのです。収入を増やし、無駄な支出を減らすことが、お金持ちへの一歩なのです。さらにお金関係で問題としているのは、クレジットカードのリボ払いや銀行カードローンです。実は、利率が消費者金融とほぼ同じ約15%と、めちゃくちゃ高いのです。


このようなお金の知識を教えない大学では、単なる知識をペーパーテストで評価することも問題があるとしています。単なる知識はgoogleで検索すればわかるのです。大学で教えるべきは、情報をインプットしてどう考えるのか、どうアウトプットするかであり、欧米のような講義での議論やレポート中心で成績を決めるのが妥当ではないかと問いかけているのです。


ただ、大学が不要という意見に対しては、大卒という肩書は費用対効果は高いとしています。なぜなら、大卒と高卒の給与の差が5000万円というデータがあるのは事実だし、そもそも学歴という目安がないと、社会から信用が得られにくいという現実があるのです。


・学校で何を教えるべきなのか・・僕は何よりもまず「お金の教育」が必要だと考えています(p136)


実利主義のひろゆき

新型コロナ対策として換気が悪く、不特定多数で密集する空間に注意喚起しているのに、なんで厚生労働省は「満員電車」を問題視しないんだ!などとひろゆき(西村博之) さんの示すつっこみ事例が面白いのだと思いました。私はひろゆき(西村博之) さんと感覚が似ていると思いますが、日本を愛しているがゆえに、なんでその日本にこんなルールがあるの?という思いもあるのだと思うのです。


若い人にとっては、年寄りが見直すべきことをたくさん残してあげているという面もあります。悪いルールは自分の手で良いルールに見直して、人生を楽しみましょう。


どこまでも実利主義のひろゆき(西村博之) さんの話はフォローしていきたいと思います。ひろゆきさん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・病院は高齢者のたまり場・・高齢者の比率が増え続ければ、近くない将来、日本の医療制度は限界を迎える(p54)


・フランスの最低賃金は10.15ユーロ・・最低賃金が高くなると、人間を雇わなくて済むように、機械の導入が進んでいってしまう(p85)


・企業が「ブラック的な仕事」をフリーランスに押しつけるようになっていく(p101)


・技能実習生・・本来の目的を無視して、「使い勝手のいい働き手」として過酷な労働を強いている(p180)


・本当に損得勘定ができる女性は、自分の市場価値が最大の20代のうちに結婚相手を探します(p223)


▼引用は、この本からです
叩かれるから今まで黙っておいた「世の中の真実」
ひろゆき(西村博之) 、三笠書房


【私の評価】★★★★☆(80点)


目次

1 社会―「生きづらさ」の正体に気づけない人たち
2 仕事―「モンダイ」を抱えてがむしゃらに働く人たち
3 教育―「謎の慣習」に従い続ける人たち
4 政治―「終わるきっかけ」を必死でつくる人たち
5 人間関係―「付き合い方」を間違えている人たち



著者経歴

ひろゆき(本名:西村博之)・・・1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴ(現・株式会社ドワンゴ)の取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。


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