「理不尽に逆らえ。: 真の自由を手に入れる生き方」堀江 貴文
2022/08/19公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
要約と感想レビュー
自分は自分、他人は他人
ホリエモンこと堀江 貴文さんの一冊。最近は、ロケット開発とメルマガやサロンの運営をしているようです。自分がどう見られているのか無頓着なホリエモンは、世の中をどのように見て、感じているのでしょうか。この本では、1つのネタを3,4ページのエッセーにまとめています。
この本を読んでいると、本当にホリエモンは「自分は自分」、「他人は他人」という考え方です。人それぞれルールの範囲で自由にやればいい。タイトルどおり、他人からの理不尽な要求には断固逆らえばよいのです。
ユーチューブでゆたぼんくんは、「不登校は不幸じゃない」などメッセージを発信し続けている・・僕は小学生だろうが誰だろうが「人それぞれじゃん」という感想しかない(p71)
実際やってみる
そしてホリエモンは時代の流れを読むのがうまいのだと感心します。既存の仕組みにとらわれずに、いろいろ組み合わせて新しいサービスにする自由さがあるし、それでいて、失敗してもめげないのですから、スタートアップ創業者にぴったりの人物なのでしょう。
例えば、ロケットビジネスは、かつてのネットビジネスのような雰囲気があると言っています。テスラのイーロン・マスクやアマゾンのジェフ・ベゾスが宇宙ビジネスをやっているのも同じ感覚なのでしょう。
ミュージカルも利益を出すために、ネット配信の「ニコニコミュージカル」をはじめています。やってみると、思ったほど収益にはならなかったという。こうした試行錯誤がアイデアで終わらず、実際やってみているところが、ホリエモンのすごいところなのだと思いました。
「ニコニコミュージカル」では、有料ネット配信でカバーしようとした・・・黒字化には程遠かった(p174)
未来を読む
他にも、日本ではなぜカルテが共有されないのか、ベビーシッターが普及しないのか、など疑問を呈しています。逆に言えば、医療でのカルテ共有、ベビーシッター普及、ミュージカルがこれから日本でブレークする可能性があるということなのだと思うのです。
企業買収、特にニッポン放送買収で、日本のエスタブリッシュメントに脅威を与えてしまったのかもしれないとホリエモン自身が言っているように人からどう見られているのか気にしないところが長所であり短所なのだと思いました。今のポジションなら何を言っても逮捕されないでしょうから、ホリエモンは楽しそうに見えました。
堀江さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・「老後資金2000万円問題」・・・実際、解決策はひとつしかない。それは老後も働くしかないということだ(p36)
・「どうすれば、成功できますか?」・・・「面倒くさいことを積み重ねるしかない」となる。たとえば、「毎日ブログを書く」(p91)
・海外では「日本人は『あら、今日はメイドが来るから家を片づけなくちゃ』と言う」というジョークにもなっている(p142)
【私の評価】★★★☆☆(79点)
目次
第1章 理不尽に逆らえ―賢く怒り、自分を守る
第2章 怒りをがまんしない―都合のいい奴になるな
第3章 怒ることで、世の中を変える―人生をラクにするために
第4章 なぜ君は怒るのか?―読解力のなさと感情論主義
第5章 批判を論破する―僕の言動にはすべて理由がある
第6章 好きな人とだけ生きていく―怒りを生まない環境に身を置く
著者経歴
堀江貴文(ほりえ たかふみ)・・・1972年、福岡県生まれ。実業家。SNS media&consulting株式会社ファウンダー。インターステラテクノロジズ株式会社ファウンダー。元・株式会社ライブドア代表取締役CEO。現在、有料メールマガジンの配信、会員制コミュニケーションサロンの運営、和牛ブランディング「WAGYUMAFIA」の活動、「ゼロ高等学院」の主宰、2019年5月に民間では日本初の宇宙空間到達に成功したインターステラテクノロジズ社の宇宙ロケット開発など、多数の事業や投資、多分野で活躍中。著書多数
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