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「非常識に生きる」堀江 貴文

2021/03/18公開 更新
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非常識に生きる


【私の評価】★★★★☆(81点)


要約と感想レビュー

 ホリエモンといえばライブドア社長としてフジテレビを買収しようとしたり、有価証券報告書虚偽記載で逮捕されたり、刑期満了後は宇宙ロケット開発に取り組んだり、有料メルマガ会員1万人と話題が尽きません。ホリエモンがこの本で言いたいことは、何でもやってみよう。やっているうちに好きなことが出てくる。それに没頭しろ。自分はそうやってきた、ということです。


 周囲の人は「大丈夫か」「ちょっと心配」と助言のつもりで足を引っ張りますが、そうした圧力は無視しろ、というのがホリエモン流です。同じように「危ないことはするな」「何かあったら心配」など、思いやりの言葉をかけてくれる人も無視です。なぜなら、そうした人たちは、本当は「みんなやりたいことを我慢しているのだから、お前も我慢しろ!」と言いたいだけなのです。


・とにかく何でも、やってみる!片っ端からやっていれば、必ずひとつかふたつは、思いがけない興味のスイッチが入る。やること自体が、楽しくなってくる(p118)


 ビックリするのは、ホリエモンが知識豊富であり、かつ、物事の本質をつかんでいるということでしょう。 例えば、「サピエンス全史」には「人間は穀物に家畜化された」とあり、現代社会では技術で食料生産が容易になり、いずれ遊びが仕事になっていくだろう。また、アイディアに価値はなく、行動にのみ価値がある。なぜならFacebookはウィンクルボス兄弟のアイディアだが、事業化したザッカーバーグがすべての富を得た。ホリエモンは未来がどうなるのか貪欲に調べ学んでいるということなのでしょう。


 そしてホリエモンは、「遊びは未来の仕事になる」と予言しています。そういえば、eスポーツのようにゲームで稼げる時代になってきています。私たちは、遊ぶのが仕事!という時代へ向かって進んでいるのです。


・旧石器時代、人類は狩猟採集民族であり、人々は狩りの毎日を送っていた。だが、農耕の技術を得たことで生活のパターンは変わった・・・人は農耕を身につけて、食べ物づくりの奴隷となったのだ(p24)


 唯一の失敗は、嫉妬と組織の怖さを過小評価したことでしょう。日本では「実るほど頭を垂れる稲穂かな」と言われますが、これは成功するほど嫉妬を避けるために謙虚な姿勢が大切になるということです。ホリエモンの罪状は有価証券報告書虚偽記載。東芝や日興コーディアル証券の粉飾決算で逮捕者がないのとと比べれば、別の意図があったと思われます。また、「金で買えないものはない」等とマスコミに批判されましたが、実はこれは朝日新聞が捏造した発言であり、印象操作で潰されたということです。


 それに、ホリエモンが「金で買えないものはない」と発言したと朝日新聞が報道し、批判されたことがありましたが、実際には一言も言っていないという。いつもの朝日新聞の偏向報道に引っかかったのです。多分、ニッポン放送の買収などによって日本の支配層から警戒されたのかもしれません。日本には見えない権力の連携が存在するのでしょう。


・「金で買えないものはない」なんて、一言も言っていないのだ。朝日新聞が、球団買収騒動の頃に、記事のタイトルに勝手につけたフレーズだ(p87)


 ホリエモンが有価証券報告書虚偽記載のような微罪で逮捕されていなかったら、日本のネット業界地図も変わっていたように思いました。最低でもLINEのようなサービスがいくつか開発され、今頃、私たちが使っていたことでしょう。過去は変えられませんでので、ホリエモンをもう少しフォローしたいと思います。堀江さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・のめりこみ、没頭しまくる。気がついたら何時間も、何日も経っていることは、しょっちゅうだ。没頭が、僕を多くの遊びやビジネスとの出会いに導いた(p105)


・何をしたいのか、どこに行きたいのか、何が好きなのか、絶対に人に譲れない、自分だけのルールは何だったのか。己に深く問い続け、つかんだ答えを大胆に実践していく・・(p59)


・「手取り14万円です・・・日本終わってますよね?」・・・足りないのは月給ではなく、人生を自力で生きていくためのリテラシーだ・・・国家に文句を言う前に、まず自分で変わっていけ!・・そのようなエールをこめたつもりだ(p29)


・ひとりで何でもやろうとしてはいけないのだ・・・周囲のスキルを使わせてもらった方が、実利は大きい・・・あなたの面倒な仕事を引き受けたがっている人は、必ずいる(p71)


・2020年の3月初め、レバノンに飛んでカルロス・ゴーン氏と対談を行った。対談動画は収録後、すぐに自分のYouTubeチャンネルで公開した・・・あっという間に200万回の再生を超えた・・・マスコミ、とりわけテレビの役割は、もう終わりつつある(p181)


▼引用は、この本からです
非常識に生きる
堀江 貴文、小学館集英社プロダクション


【私の評価】★★★★☆(81点)


目次

序章 なぜ僕は、東大を辞めたのか
非常識1 <働き方>お金のために働かない
非常識2 <時間の使い方>動き出す前にじっくり考えない
非常識3 <習慣にすること>没頭すればバランスは必要ない
非常識4 <お金の使い方>将来への蓄えは必要ではない
非常識5 <学び方>他人の言うことには従わない



著者経歴

 堀江貴文(ほりえ たかふみ)・・・1972年福岡県八女市生まれ。実業家。SNS media&consultingファウンダー。株式会社ライブドア元代表取締役CEO。ロケット開発や、スマホアプリ「TERIYAKI」「755」「マンガ新聞」のプロデュースを手掛ける。有料メルマガ「堀江貴文のブログでは言えない話」の読者は1万数千人の規模。会員制の「堀江貴文イノベーション大学校」も運営。


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