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「「潜在能力」であらゆる問題が解決できる」ポール・R-シーリィ

2021/03/19公開 更新
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「潜在能力」であらゆる問題が解決できる


【私の評価】★★★★☆(89点)


要約と感想レビュー

 ポール・シーリィが開発した人の才能を最大限引き出すナチュラル・ブリリアンス・モデルの解説本です。ナチュラル・ブリリアンス・モデルとは、赤ちゃんが言葉を学び、立ち上がるときのように、人には成長する能力が備わっているという前提に立った学習方法です。


 なぜ人は大人になると失敗を怖れ、赤ちゃんのように素直に一歩を踏み出せなくなるのかといえば、失敗のトラウマに囚われているから。では望む状態に向けて動きたいのに動けないとき、どうするのか。


 この本では、「求めているもの」「恐れているもの」のメリットとデメリットを見極めるよう勧めています。


 冷静に考えてみると「恐れているもの」は子どもの頃の嫌な思い出に基づくものであったりする。それが分かれば一歩を踏み出せるのです。こうした心の中を分析していく手法は、NLP(神経言語プログラム)の葛藤の統合に似ているな、と感じました。


・人の能力は無限です。恐怖心は、「前にも失敗した」という誤った結論に基づく根拠のないものに過ぎません(p47)


 「求めているもの」に向かって進むことを決断できたら、次の4つのステップで学習を進めていきます。


 ステップ1の「解放」ではリラックスすることによって潜在意識を解放し、活用できる体調と精神の準備を行います。


 ステップ2の「感知」では、リラックスしたまま能力を解放してフォトリーディングしたり、直感力を信じて楽しい状態を維持します。「考えるな、感じろ!」と言った人がいますが、そうした感覚です。


 ステップ3の「反応」は「感知」された事項に対して新しい結果を手に入れるために具体的行動を起こしていきます。モンテッソーリ教育のように目標に向かって小さな進歩を楽しみながら取り組むのです。


・行動を起こしたら、ほんのわずかな進歩でも必ず報告すること・・・目標に向かってわずかでも前進していれば、それは立派な成功です(p129)


 ステップ4の[確認]とは、第三者の視点で自分を観察することです。人からの批判もあるかもしれませんが、目指す目標に比べれば単なるドラマを盛り上げる障害でしかありません。


 失敗があるかもしれませんが、「三歩進んで二歩下がる」というのはよくあることです。目指すべき方向に進んでいることを第三者の視点で確認し、目指すべき方向に進んでいきましょう。


 ナチュラル・ブリリアンス・モデルとは、ある意味、潜在意識をコントロールする催眠術と似たようなものに見えてきました。リラックスさせ、暗示をかけるのが催眠術とすれば、この本の方法では自分をリラックスさせ自分に良い暗示(アファメーション)を与えるのです。


 暗示についてはもう少し調査をしてきたいと思います。シーリィさん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・ナチュラル・ブリリアンスを引き出すコツ・・・人々の夢を信じて、「あなたならできる!」と言ってあげることです(p59)


・赤ん坊は本質的に、言葉を学ぶことに対して強いモチベーションを持っています。彼らは手本となる人たちに囲まれて、自発的に学習を開始します。何度同じことを繰り返しても批判されることはありません。やることなすことのすべてが、必ず何らかの成果をもたらします。失敗という結果は存在しないのです(p32)


・その女の子本人に、「気持ち悪いから向こうに行って!」という強烈な一言をもらってしまいます・・・青年になった彼はデートをしたいと思うのですが、どうしても女性に声をかけることができません・・・ストップサインはもはや私たちを守るものではなく、人生を存分に謳歌するのを妨げる障壁となってしまいます(p49)


・僕らは毎日、こんなふうに自分自身にストップをかけている。十分な能力があるにもかかわらず、できないと思い込むことによって、その能力を自ら放棄しているんだ(p53)


・多くの人にとって問題なのは、一連の目標の先にある真のゴールに気づいていないということです(p68)


・解放・・・リラクゼーション・・・呼吸をするたびに、あなたは解き放たれ、深くリラックスしていきます・・・静かな美しい場所に座っている、あるいは横たわっている自分を想像しましょう・・・これは、アファメーション(肯定的暗示)を行う理想的な状態です(p90)


・反応・・・避けたいものではなく、欲しいものを明確にする(p121)


・確認・・・今日の失敗は、大した問題じゃない。私が目指しているのは、もっとずっと重要なものなのだから(p141)


・目標を達成した未来の自分を頭の中でシミュレーションしてみましょう(p274)


・挑戦して学ぶ・・・私の場合、トーストマスターズ・クラブへの参加やテレビ出演が、スピーチに関する行き詰まりを打開するための挑戦の場となりました(p275)


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▼引用は、この本からです
「潜在能力」であらゆる問題が解決できる
ポール・R-シーリィ、フォレスト出版


【私の評価】★★★★☆(89点)



目次

第1部 あなたの中の「潜在能力」に気づく
 第1章 変わりたい自分に変わる――ナチュラル・ブリリアンスとは何か?
 第2章 あなたの「行き詰まり」の正体を暴け!
第2部 あなたの「潜在能力」を無理なく引き出す4ステップ
 第3章 ナチュラル・ブリリアンス・モデルの極意
 第4章 ステップ1「解放」――呼吸でリラクゼーション
 第5章 ステップ2「感知」――視覚・聴覚・気持ち・直感力のオンライン化
 第6章 ステップ3「反応」――継続的改善が成功へ導く
 第7章 ステップ4「確認」――自分と他人・過去と未来を見る視点
 第8章 4ステップの復習とジレンマの解消
第3部 ナチュラル・ブリリアンス・モデルで最高の人生を手に入れる
 第9章 無意識を使った情報処理――潜在能力にアクセスする4つの機能
 第10章 フォトリーディング&ダイレクト・ラーニングで限界を突破する
 第11章 創造的問題解決で矛盾する問題が消える
 第12章 才能を全開にする
 第13章 チャレンジし続ける
 第14章 あなたの望む明日が必ず来る!


著者経歴

 ポール・R.シーリィ・・・ミネソタ州ウェイザタにラーニング・ストラテジーズ社を1981年に共同設立し、自ら会長を務める。同社で、人の潜在能力を最大限に引き出すための人間開発テクノロジーの研究に取り組むほか、講演活動を行っている。40を超えるトレーニングプログラム、30以上のオーディオプログラムや著書が、世界各地の企業や学校で実践されている。神経言語プログラミング、加速学習、前意識処理という、3つの強力な人間開発テクノロジーを独自に組み合わせる


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