毎日新聞社 (1997/07)
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(私の評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です)
●著者紹介・・・米山 稔
1924年生まれ。沖縄戦線から復員後、家業の木工業を継ぐ。
1956年バトミントンラケット、1969年にテニスラケット、
1982年にゴルフクラブに進出。「ヨネックス」を世界ブランドとする。
●ヨネックスといえば、テニスをする私にとっては、
打ちやすいラケットの定番です。
新潟県の小さな会社からここまで大きくなったのですから驚きです。
●しかし、実際のヨネックスの経営は、倒産の危機が
何回もあったようです。
その倒産の危機を全て会社発展の基礎としてきたのが、
米山さんなのです。
●たとえば、商品が陳腐化し、突然売れなくなれば、
市場の情報収集の大切さを理解する機会とする。
・世の中は、毎日変わっていくものだ。経営者がその変化に気づかない場合、
会社は必ずピンチを迎える。これは、社長業五十年間から学んだ私の
経営哲学である。(p21)
●工場が火災で全焼することがあれば、
三日で工場を作り、最新の機械を導入する。
●親会社が倒産すれば、自社ブランドを立ち上げるきっかけとしたのです。
・異国のホテルで、単独で世界に挑戦する決意を固めた。心を切り替えた私は、
翌日からロンドン市内のスポーツ用品店をかたっぱしから回った。・・・
すると、面白いもので、あるイメージが閃いてくる。・・・最初は、苦し紛れ
の小売店巡りだったのに、市場の実態と選択すべき戦略が浮かんでくるから
不思議である。(p49)
●なぜ、このように強く生きることができたのか?と著者が考えると、
「志」の大切さを教えてくれた先生がいるそうです。
良い意味でのマインドコントロールなのでしょう
・難波先生は、・・・生徒に夢を持たせるのが上手だった。・・・機会ある
ごとに、「少年よ、大志をいだけ」「どんなことでもいいから、日本一
になれ」と“志の大切さ”を教えてくれた。(p132)
●ピンチがチャンスなら恐れることはない。逆に、順調なら恐ろしい。
そうした人生の機微を教えてくれる良書として★3つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・大切なのは変化することが正しい、変化は当然、と骨の髄まで認識させる
ことだ。(p25)
・辛くて辛くてどうしようもないときに、救いの手をさしのべてくれる書物に
出会い、吸い込まれるようにして読み切り、そこから光明を見いだした経験を
持つ人は、読書に楽しみ以上の何かを求めるようになる。
そうなると、読書は人生、経営の道標になってくる。(p165)
・かつて、バトミントンラケットを海外に輸出する際、山ほどの検査を通過
しなければならなかった。・・・これでは『ラケットの輸出に破れて検査
機構あり』になってしまう(p174)
「ピンチはチャンス」米山 稔、毎日新聞社(1997/07)¥1,260
(私の評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です)
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